第六話
あそこの山の山頂のあたりにあるのがあいつらの住処だ。
いくか。スタスタと俺は意気揚々に進んだ。
門番的な狼が十匹ほどいる。この世界の狼が賢いのか、ここのボスが進化種で賢いのかのどちらかであろう。
一旦【スペードの3】をリュックにしまう。
「さあ祭りの時間だ。両手投石!!」
アドレナリンがドバドバだわ。理由は知らん。
まずは不意打ちの魔石投石で二匹撃破。
「ガゥグググゥ」
言葉はわからないがよっぽど怒っているのはわかる。正直言ってお前らのことはあんま憎んでない。ただ俺が強くなるのを楽しみたいだけ、生を謳歌したいだけだ。すまない。でもギアは上げてくぜ!!
「超近距離魔石砲!!」
狼が噛み付いてこようとしたところで喉を目掛けて石を発射する。
三匹目撃破。
あとは、強そうな見た目をしているやつが3匹。おそらく、進化種だろう。
隊長らしき赤銅色のきれいな毛色をしたデカい狼があとの進化種二匹を連れて突進してくる。
他の狼は横から攻めてくるつもりらしい。
隊長狼(仮)と俺との距離は10mちょっと。
リュックから相棒を取り出し、魔石も少し地面にばらまく。やばい、隊長狼がブチギレた。魔力的ななにかを感じたんだろう。
「ヴォォォォォォォン」
「初手魔石投石目潰しィ!!」
避けやがった!こいつ!
まずいこいつに勝てるビジョンが見えない。いくら魔石が強いと言ってもこれじゃ地力が違いすぎる。
おそらくこいつは三段階くらい進化した姿なんだろう。
リスクが高いからあまり序盤に使いたくなかったけど使うか、刻印魔石。
ちょ、え、お前爪に炎を纏わせてるよな。ガチかよ。盛り上がってまいりました!!
死にそうだけど。俺。
「おらああああ【回転】”投石”全てを巻き込みこいつを貫け!!」
唸れ俺の左腕。
「ヴォオオオ」
やばい爪が届く。だが【スペードの3】がある。
い、いや勝ったか。
炎を巻き込み、地面を巻き込み、俺の血を巻き込み、隊長狼の血を巻き込み隊長狼の喉に当たる。
かなり痛そうだ。今だ!!
「ヴァォオオオオオオオ」
「俺の、勝ちだ」
体が勝手に動く、視界がとてもクリアで無駄な情報がない。これが前世の漫画とかであったゾーンってやつか。
【スペードの3】が大量の血を浴びる。もちろん俺も。
「しゃあああああ」
生物としてのランクがこの数秒間でだいぶ上がったと思う。
残っていた狼は全員、投げて切って投げて蹴って踊るように倒した。
勝った。
とりあえず拾う物拾って帰ろう。
★★★★★をください。
感想でボロクソに言ってもいいので★★★★★をください。




