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第二十七話

「ほう、話してみろ。ただし君が望むような回答はできないと思うがな。魔物駆除師をやっていた頃もあったが人型の魔物はあまり戦ったことがなかったしな」

「それでもいい。ただし、これを俺の限界だと思うなよ」

なあタモン自分から出す音ってどこまでが対象になるんだ?血とかも入るか?

『まあ入ると思うよ。土とか雨とかで薄められたら無理かもしれないけど』

なら少しかっこいい脅しでもするか。


腕を振って血を撒いて地面触る瞬間に爆音と爆風を放つ。爆風というほどはないけど子供程度なら倒れるくらいの威力にした。

「こういうこともできるからな。ゴブリンだからといって舐めないでほしい」

「わかったわかった。早く本題に入ってくれ」

「せっかちだな。まず一つ目、今やったように自分の体だったらどこでも武器にすることができる。」

真実はただの嘘っぱちだけどな。それっぽくやったから多分成功するだろう。そう!地能が欲しいんだよ!

『成功するかはわからないね。この目の前にいるおじさん結構な実力者だよ。もしかしたら見極められるかもしれない』


そりゃこえ〜わ。なんとか早く楽しくこの話し合いを終わらせたいな。

「なかなか凶悪な能力だな。それが君の天能か?」

うわ、こいつニヤニヤしてきてやがる。今のに気付いたか?

「わかってるくせに言うなよ。地能だよ」

「なんの地能だ?それくらい教えてくれたっていいだろう?なあ同志よ」


こいつキモすぎるキモすぎる。何ちゃっかり知ろうとしてんだよ。あと同志言うな。

『うわ〜これは引くね〜。っていうか君ほんとに逃げないつもり?』

もちろんだ。

『問題が少々あるんだけど…まあいっか。多分生き残るでしょ』

「そんなの教えるわけねえだろ。ジジイ」

「君は私が君の命を握っていると言うことに気づいてないのかい?二度とジジイなんて言うんじゃないぞ」

こっっっっっっわ。これが強者の圧か。呼吸がもっとしずらくなった。

ていうかこのおっさんジジイがまずいんだな。こんなに貫禄のある動きなのに?意味がわかんねえ。


「じゃあささっと二つ目行くわ」

「いや、もういい。時間稼ぎは終わった。あとは伯爵邸でじっくり話そうではないか。少々手荒な方法になるがすまない」

やっぱそうだよな。時間稼ぎだよな。

で、これってなんの時間稼ぎなんだ?

『気づいてなかったの?結界だよ。半径100mにも及ぶ結構大きめのやつでそのせいか単純な閉鎖空間としてしか機能してないみたいだね』

結界か、かっこいいな。いつか使ってみたい。

『結界は個人でやるもんじゃないよ。個人でできるのは余程魔法を極めた人間くらいかな、例えばここの隣の国に世界最強の剣士がいるんだけどそいつは優れた結界使いだよ。あとは龍の上位種から上の種族かな、つまり竜だね。君の身近なところだと狼の最上位種のフェンリルとかかな。そこに追いつくのは難しいと思うけど頑張って鍛錬に励むんだね』


頑張るけど…それよりもこれはなんとかできるのか?

『なんとかできるに決まってるでしょ。なんとか出来ないなら君に強く伝えてるよ』

方法を教えてくれ。

『簡単だよ。結界の頂点を壊せばいいのさ』

さっき作った石でぶっ壊せばいいだけか。ハハハ簡単だな。


「結界は壊せるぞ?」

威圧感マシマシの響く声でかっこいい言葉をかっこ悪いゴブリンこと俺が言う。

「これだけではなく君がさっき戦ってたであろうラヴィールがそろそろ装備を変えて戻ってくる。残念ながら君の負けだ。でもよくやったと思う。ある程度訓練した軍にここまで耐えるなんて魔物駆除師基準だとレベル6に届くかもしれないぞ?称賛に値する」

「ムカつくなぁ。死にものぐるいで暴れるとするか」


第二章がそろそろ終わる予感がします。

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