第十九話
筋肉がはち切れる。
走れ走れ走れ走れ走れ!あんなやつに勝てるはずがない。
ギリギリ森に隠れられた。
匂いの強さ的に100mくらい先に居る。軍人どもが、200人。
そこそこの狭さで見つかりにくい場所が欲しいけど何処かある?耳。
『あ、それで決定なの?タモンさんとかじゃダメなの?』
さっさと答えろタモン。
『しょうがないな。それで決定でいいよ』
だから、答えろよ!
『はいはい。君の家の奥とかどう?あそこの奥に空洞がある気がするんだよね』
え?まじ!?どれだけ掘ったらいい?
『君が言う1mくらいだと思う』
この疲弊して体力も魔力も空っからの状態だと無理だな。絶好調の時でもワンチャンに賭けるしかないと思うし。
『まあ大丈夫でしょ』
どこがだよ。
とりあえず【石帝の自宅】に向かおう。
軍人どもを撒くというサブミッションを加えて。
タモン。あれよろしく。
『多少の負荷は我慢してね。”付与”』
「ああああああああああ」
頭痛がひどい。
その代わりに小声で話してる人間の声も完全に聞き取れる。
「なんだ今の声は?もしかしてこちらに気付いた上での威嚇か?」
「そうに違いない。あれは狼も混ざってるからそっちの習性だろう」
「いや、通信で聞いた声はもっと理性的だったぞ」
「とりあえず気づいたんなら隠れる必要はない。道具持ってさっさと行くぞ!」
あ〜。やらかしたな俺。叫んだんだ。
まあ、わかりやすいからいいや。
「隠れずにさっさとこいや人間ども!!」
怒号が聞こえる。耳が痛い、いや頭が痛い。
『いや、音量を調整しなよ。そのくらいは簡単なはずでしょ』
いやいやいや。こんな緊張してる状態でそんなことできないよ。意識してもなかなかできないし。
出てきたのがざっと170人か。囲んでくるか…上等だ撒いてやらぁ!
アドレナリンがドバドバだ。痛みも音も感じない。
『それはかなりの問題じゃない?せっかく貸したのに使わないとか最低じゃん』
いや、音は感じる。
「さぁ!!みなさんやってまいりました!!地能通り厄災のお時間です!!」
俺が一歩踏み出し両手を挙げリアクションをする。
まあそりゃ銃を構えるよな。見るからにキマッてるし。
左手に【スペードの3】に、腰の【スペードの3】入れに代わりに残ってる魔石四個とそこら辺の小石を詰めてGO。
折れてる右腕で小石を投げてまずは目潰し狙い。
”旋風”で砂埃を起こして。
蹴る!俺の場合は足の方が腕より圧倒的に強いし攻撃しながら手も空くから蹴る以外の選択肢は現状ない。
防具が付いてない首辺りか男の場合は股間。なぜか防御が薄いんだよな股間。ワンチャン死ぬのに。
走ってジャンプして体操選手のような回転を見せてその勢いで蹴る。
あ、砂埃切れるわ。まだ、10人しか倒せてないし確殺なんて二人しかやってないのに。
『こんな満身創痍な状態でそれは出来過ぎなくらいじゃない?』
「な、なんだこのゴブリンは!撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て」
こいつ大丈夫か?SAN値がピンチらしいけど。そんなんじゃ俺が狙うぞ。
こんなん言ってる場合じゃないな。みんな銃的なものを構えてるし。
あれ?確か全開”旋風”でギリギリなはずだけど…やばい。
そろそろ生命の危険を本格的に感じなきゃまずいな。
★★★★★をください。
感想でボロクソに言ってもいいので★★★★★をください。
あと感想もよろしくお願いします。登場して欲しい能力などがあったら感想で書いてください。どこかのタイミングで多分登場させます。




