第十七話
「おお、本当ですか?喋れる天啓の魔物はプライドが高いと聞くので驚きました」
「この状態だとお前は殺せても周りの奴らは皆殺しに出来ないからな」
「ほ、ほう!私は確実に殺せると?武装した人間を裸のゴブリンごときが?」
「ああ。俺には神が住んでるからな」
ちょっと誇張はしたけど大体合ってるからいいや。
『まあいいよ。神の一柱として数えられることのほうが多いから。僕達は』
「は?そんな事あるわけがない!神が生物を依り代にすることはある。ただそれは人間しかないしかも人間の意識が残っていた事例なんてない!俺だってゴーワン様の二級紋章を持っているんだぞ。嘘かホントかは見分けがつく」
『確かにそうみたいだね。あいつがマーキングした跡がある』
ゴーワンって誰?あと俺って紋章ってやつ付いてないの?
『ゴーワンは触覚担当のやつだよ。いろんなやつにマーキングするから二級以下はあんま珍しくないと思うよ。まあ紋章とかの仕組みは後々教えるさ。あと、君に紋章は付けてないよ。だって住んでるから見失うことないし、だったらマーキングしなくていいかなって思ってたんだけどどう?欲しい?』
欲しいに決まってるだろ。そんなかっこよさそうなの。
『了解!なら過去に一人も与えたことのない紋章を与えよう!もちろん僕のってことはわかりやすくするけど。』
あ、熱っい!
『どうだい?渾身の出来だよ。背中に書いたから見せる時は慎重にね』
変な場所に付けやがってまあいいさ。とりあえず見せびらかす。
「これでいいだろ?今聴覚のやつに付けてもらった」
「それは…確かにタモン様の紋章みたいだ。で、でもこんな紋章見たことがない!でもゴブリン風情が特級紋章を持ってるはずがない!」
『伝え忘れてたけど紋章自体には意味がないよ。人間は地能の仕組みを知らないからこういうことで力を得てるんだよ。だから僕達は目立つようにただのマーキングからこういうかっこいいのに変えたんだ。で、特級って言われてるのはオリジナルの紋章のこと。なんかよくわかんないけどすごいらしいよ』
「でも持ってるんだな」
こんなに慌ててると普通に殺せるな。
「あ、ありえない!ゴブリンごときが選ばれるなんて。もういい伯爵様は処分はどちらでもいいと仰ってたからお前は死ね。嘘だとしてもホントだとしても危険だ!」
なぜだ!作戦失敗。
肋が折れた。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
不意打ちはずるいって。
すぐ目の前にいるのに殺せない。動けもしない。
ふぅ、まずは深呼吸だ。痛みを感じにくい呼吸法はこの前練習したはずだ。
反撃の作戦は…ない。
全部感覚でやる。それで勝って逃げる。
★★★★★をください。
感想でボロクソに言ってもいいので★★★★★をください。
あと感想もよろしくお願いします。登場して欲しい能力などがあったら感想で書いてください。どこかのタイミングで多分登場させます。




