表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある悪魔さんの最恐伝説(になるかも知れないお話)  作者: きすぎ あゆみ
悪魔さん、初めての召喚
63/95

63

続きを投稿しました。

宜しくお願い致します。

「兄ちゃん、取り敢えず有り金を全部出せや!」


 お金を貸してくれと言っていた割には強盗の様な口振りですね?この人族達は本当に、お金を借りる気が有るのでしょうか?


「有り金ですか?それは私が持っているお金の全てと言う事でしょうか?」


「あのな!それ以外にどう聞こえるんだ?」


「お前は人族の言葉が通じないのか?」


 人族の言葉が通じないと言うのは、そっくりそのままこの人族達にお返しする言葉ですが、この人族達に自覚はあるのでしょうか、全く何を言っているのでしょうかね?


「…えーとですね…」


 私が持っているお金の全てですか、沢山有るので数えるのが面倒ですね。


「これ位でしょうか?」


 私は路地裏に手を翳すと、私が持っている?吸収していたお金を全てその場に現しました。銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨を全てです。


「へっ…?」


「なっ何だ?」


「か…ね…?」


 言われた通りに持っているお金を全て出したと言うのに、反応が良く無いですね。私は何か間違っているのでしょうか?


「はい、お金です。私の手持ちの全額ですね」


「あっ、ああ…!」


「そ、そうだな…!」


「こ、これで…全部…?」


 先程から持っているお金全てと言っているのですが彼等には聞こえていないのでしょうか?それとも私の言い方が悪かったのでしょうか?悪魔の私には人族に人族の言葉にして物事を伝えるのは、やはり難しいですね。


「はい、これを全てお貸しします」


「ど、どこに?」


「こ、これだけの大金を…」


「か…貸す?」


 お金を貸してくれと言っていた本人が、自分で言った事を忘れたのでしょうか?


「はい、このお金全てお貸ししますので、返済方法、返済期限を決めて下さいませんか?」


「…どこから…この大金が?」


「…いや、流石にこれだけの大金は…」


「金が…多すぎる」


 持っているお金全部出せとか、お金を貸せとか、催促無しの有る時払いとか自分達が言った事ですので、覚えて居て欲しい物ですね。


「先程、有り金全てと言われましたので出してみました」


「…何かの…トリックか?」


「…夢じゃ…無い!」


「…無限収納か?」


 トリック?でも有りませんし当然夢でも有りません。無限収納が何なのかは良く解りませんが、悪魔としての私の能力としか言えませんね。


「いえ、トリックや夢等では無く、全て本物のお金ですよ」


「…成る程」


「…全部、本物?」


「…死ねや!」


 流石にリーダー格は違いますね。立ち直りが早いと言いますか、切り替えが早いと言いますか。突然剣を抜いて私に斬り掛かって来ました。


「いきなり何をするんですか!」


 突然斬り掛かって来ましたが、私に対象出来ない程素早い訳でも有りませんので、私も剣を抜きリーダー格の剣を受け止めました。


「テメェが居なかったら、この金は俺達の物だ!」


「…そうなりますか?」


「そうするんだよ!」


 リーダー格の男は私を殺せばこのお金が全て自分達の物になると思っているとみたいです。路上にばら蒔かれたお金を集めるのも持って移動するのにも色々と大変と思いますが、その事は考えているのでしょうか?そしていくら裏通りの路地裏とはいえ、余り騒がしくすると人が集まって来ると言う事も考えているのでしょうか?


 斬り掛かって来るリーダー格の男の剣を私が受けていると、正気に戻った手下の男が私の背後から斬り掛かって来ました。


 しかし今の私は一人では有りません、私の背後には気配を消した子狼?が居ますので。


「狼さん、捕まえて下さい」


「ご主人、解った!」


「えっ?」


 子狼は一瞬で元の大きさに戻ると、私の背後から斬り掛かろうとしていた男の更に背後から襲い掛かり、一瞬でその大きな前足で押さえ付け動けなくしてしまいました。


「森狼…?」


「…何で…町中に?」


「何故でしょうね?」


 突然現れた狼さんに動揺したリーダー格の男を斬り伏せると、残った男も即座に斬り伏せます。いきなり他人に斬り掛かって来る様な人族に容赦する必要は無いと思いましたので、手加減はしません。


「その人族も、止めを刺しておきましょう」


「ひっ…や、止めてくれ!」


 いきなり人に斬り掛かって来ていて、自分達が不利になると命乞いをするとは何を考えているのでしょうか?


「嫌です、貴方達は今までもこのような事をしていたのでしょう?」


「…」


 そもそも自分達が先に手を出して来ているのに、返り討ちにされると考えた事は無いのでしょうか?私の見た目が若く小柄なのは理解していますが、剣を佩いていますので反撃される可能性が有ると考えずに見た目で判断して、勝てると思ったのでしょうか?


「では、容赦する必要は有りませんね」


「ま、待ってくれ!何も殺さなくても良いじゃないか!」


 殺さなくてもと言っていますが、私を背後から斬り掛かろうとしたのはどこのどなたでしたか?この人族の記憶力は自分の都合の悪い事は、きっと忘れてしまうのでしょうね!


「ですが貴方達は、私を殺そうとしていましたよね?」


「…いや、あれは…」


 やはり自分の行いが悪いとは思っては居るみたいですね。


「では、殺されても文句は言えませんね!」


「…そっそれは…あの男が勝手にやったんだ!」


 そう言って私が斬り捨てたリーダー格の男を指差して居ます。


「確かに彼が突然斬り掛かって来ましたが貴方も私の背後から斬り掛かって来ようとしていましたよね?」


「…そうしろと脅されたから…」


「見苦しいですね、どう考えても貴方達は仲間で、私を襲ったのが初めてでは無いでしょうに?」


「…いや、それ…グゥ!」


 余りの諦めの悪さに無意識のうち、狼さんに押さえ付けられた男に剣を突き立てていました。


「…痛い…止めて…!」


「そうですか、しかし今までそう言った人族も居たと思いますが、その人族はどうしたのですか?」


「…」


「それが答えですね!」


 私は容赦する必要はを感じませんでしたので、突き刺した剣で引き裂き男を殺しました。


「人族が来ると厄介ですから、早く片付けましょう」


「ご主人、俺は?」


「貴方は大人しく見ていて下さい」


「ご主人、解った!」


 私は、私が現したお金と私からお金を奪おうとした人族達の死体と彼等の魂と流した血液と剣等を吸収しました。


「やはり常習犯でしたね、全く人族とは他者の物を奪う事を生業とする者が多いですね!」


「ご主人、怒った?」


「どうですかね?これは私が吸収した人族の感情に感化されて居る様な物ですので、私の感情なのかは微妙な所ですね」


 やはり彼等は常習犯でした。若い探索者や人族の女を狙って、恐喝、強盗、誘拐、強姦、殺人、傷害と犯罪のオンパレード?ですね。そして、裏通りの路地裏での犯罪ですので、表沙汰になり難い事や被害者が死体になっている事も多く、そして証拠も目撃者もそれなりに有りますが報復を恐れて衛兵や自警団等に伝えず、更には取り締まる側の人手不足等も有り捕まっていなかったみたいです。


「盗賊と言い、この人族達と言い、人族の闇の部分に何故か関わってしまいますね」


「ご主人、俺、役、立つ?」


 狼さんは実は使えるのでは無いでしょうか?実戦経験?も豊富ですし判断も的確です、もしかすると狼さんには申し訳有りませんが良い拾い物をしたのかも知れませんね。


「…そうですね、今回は役に立って貰いましたね」


「ご主人、腹、減った!」


 忘れていました、これが無ければ良いのですが、食事を与えていない私にも落ち度が有りますね。


「そうでした、忘れていました」


「ご主人、俺、メシ、食う?」


 確か狼さんは主に肉食では有りますが雑食だった筈です、盗賊の塒で吸収した食べ物も有りますし、私が吸収した人族や野獣や魔獣や魔物の肉も有りますので食事には困らないと思います。


「もう少し待って下さい」


「ご主人、俺、メシ、食う、無い?」


 まさかいくら子狼だからと言って、この様な道端で野獣等の肉を与える訳にはいきません。人族の肉でしたら尚更です。


「彼等の塒に行って、そこでご飯にしましょう」


「ご主人、塒、メシ、食う?」


 そうです、私からお金を奪おうとしていた彼等にも寝る場所が有り、そこには食料以外にも色々と隠し持っている物が有るのです。


「そうです、ですから今直ぐに向かいましょう」


「ご主人、解った、ご主人、急ぐ、行く!」


「解りました、急いで彼等の塒に向かいましょう」


 私と子狼の姿に戻った?狼さんは私からお金を奪おうとした人族達の塒に行く事にしました。

勢いと思い付きで書いております。

読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ