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とある悪魔さんの最恐伝説(になるかも知れないお話)  作者: きすぎ あゆみ
悪魔さん、初めての召喚
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続きを投稿しました。

宜しくお願い致します。

 この辺りでは現れる事が殆ど無い筈の、猪の獣人族の魔物と鳥の獣人族の魔物ですが、猪の獣人族の魔物は力の試しの為に猪の獣人族の集落を出奔した様です。


 しかし問題は、鳥の獣人族の魔物です。こちらは獣人族の魔物の国の偵察や斥候を担っている者で、現に獣人族の魔物の国の命令で人族の国や町の偵察を行っていた様です。


 偵察を行っていた理由までは解りませんでしたが、この事は人族に取っては大きな問題なのでは無いでしょうか?所詮私の様な悪魔が気にする様な事では有りませんが、一応この事は記憶に留めておいた方が良いでしょうね。


 私が本を読み始めてどの位経ったのでしょうか?資料室が少しずつ薄暗くなって来ました。私が資料室に入ったのが昼前でしたので、かなりの時間をこの部屋で過ごした事になります。昼食を取っていませんし、もう少ししたら夕食の時間になります。私は本を本棚に戻しました。


 私は受け付けに居た人族の男を探しましたが人、族の男の姿は見えなくなっていました。どこに行ったのでしょうか?受け付けの机の上には木製の札が置いて有りますので、持って行って良いのでしょうか?誰かに聞きたい所ですが、今この場には私しか居ません。


 私は受付の机の上に置いて有った木製の札を手にすると、資料室を出ました。資料室を出て廊下を階段に向かって歩いていると、資料室の受け付けに居た人族の男が階段の方から歩いて来ます。


「調べ物は終わりましたか?」


「そうですね、今日は終わりました」


「今日は?」


「はい、今日はです。明日かは解りませんが、依頼の合間を見て調べ物をしようかと思っています」


「解りましたそれでは」


 そう言って資料室の受付に居た人族の男は、資料室へと戻って行きました。勝手に木製の札を持って来てしまいましたが良かったのでしょうか?資料室から出てこない所を見ると、良かったのででしょうね?


 私は探索者ギルドの受け付けに行き、受け付けに居たエリサさんに木製の札を返しました。


「レグナさん長い時間、お疲れ様でした」


「ありがとうございます、余りにも調べ物に集中し過ぎてしまい、お昼を食べ損ねてしまいました」


「そうでしたか、資料室担当のクイスさんが魔道ランプ用の魔石を取りに来られましたが、必要無くなったみたいですね」


 だから資料室に居たクイスさんは居なかったのですね。無愛想に見えましたが、実は面倒見の良い人族なのでしょうか?今日はほんの少しの時間しか関わらなかったので解りませんでした。


「あの方はクイスさんと言われるのですね。そうでしたか、気が付いた時には居られ無かったので木製の札を持って資料室を出ましたがそう言う事でしたか、クイスさんには申し訳無い事をしてしまいましたね」


「それは私からレグナさんが謝られていた事を伝えますので気になされないで下さい」


「すみませんがお願い致します」


「はい、承りました」


「それではエリサさん、失礼致します」


「レグナさん、お疲れ様でした」


 私は探索者ギルドを出て、レッグとマーサのかまど亭へと向かいます。魔獣と魔物の情報を手に入れる事が出来ましたので、今日は収穫が有ったと思います。今日も夜には森に入る予定ですので、早めに食事を済ませた方が良いでしょう。


 森…何か忘れている気がします…はて、何だったのでしょうか?森…もり…も…り…?

 そうでした、昨日森で吸収した狼の魔獣です。今は子狼の姿をしていますが。


 私は回りを見渡します。大通りから少し入った通りですので人族の往来も多い通りです。そこからレッグとマーサのかまど亭が有る細い通りへと、更に歩みを進めます。


 更に幾つか細い通りへ進んで行くと、人族の往来の少ない通りに出ました。そこで通りから目立たない、建物の陰に入ります。


 私は地面に向けて右手を翳します。そして昨日吸収した狼の魔獣、いえ子狼の魔獣を出現させました。


「ご主人、メシ!」


「貴方は食事以外、他に何か言う事は無いのですか?」


「俺、メシ、食って、無い!腹、減った!」


 これは完全に私の落ち度ですね。私も昼食を採っては居ませんが、朝食は食べています。狼さんには申し訳の無い事をしてしまいましたね。


「…済ません…そう言えばそうでしたね…」


「ご主人、後ろ、人族、居る」


 私が探索者ギルドを出て大通りから裏道に入った所から、三人の人族が後ろを着けて来ています。私の知らない気配ですので、今まで関わって来た人族では無いでしょう。


「ええ、解っています、ずっと私の後ろを着けて来ていましたね」


「ご主人、気、付いた、居た?」


「はい、私は私以外の気配には敏感ですので、初めから気が付いていましたよ」


「ご主人、俺、人族、狩る?」


 やはり魔獣は好戦的なのでしょうか?私の後を着けていた人族が怪しいと言うのは解りますが、いきなり狩らなくても良いとは思います。しかしそれは、彼ら人族の出方次第にはなりますが。


「それは彼らの回答次第ですね」


「おい、兄ちゃん俺達にチット金を貸してくれねぇか?」


 私が狼さんが問答無用で人族を狩ろうとしていたので、それを止める為に宥めて居たのですが、後ろに居た人族から先に声を掛けられました。多分ですが兄ちゃんと言うのは、私の事を言っているのでしょう。


「はい?お金ですか?貸す事は可能ですが、貴方方とは初対面と思います。返済の方法等は…」


「うっせーな!俺が貸せって言ってんだろ、とっとと金を出せや!」


 私に声を掛けて来た強面の人族が、馴れ馴れしく私の肩に手を回して肩を組んで顔を近付けて来ます。この人族は口から異臭を放って居て体臭もキツイです。この人族は歯磨きや水浴びをしないのでしょうか?この臭いには慣れそうに有りませんね。


「…あのー、貴方方と私は初対面ですよ…」


「おいおい兄ちゃん、ある時払いの催促無しって言葉を知らねーのか?」


 何か言う度に顔を近付けて凄まないで下さい。口臭で目が痛いです。あっこの人族の歯は虫歯だらけですね。歯磨きは、した方が良いですよ。


「…ですから貴方方とは初対面ですので返済の方法を決めて頂かないと、お貸しする事は出来ません!」


「あぁん、アニキが金を貸してくれって頼んでるのが解らねーのか?」


「兄ちゃん、金を貸してくれたら帰って良いから、取り敢えず金を貸せや!」


 残りの二人も出て来ましたね。私と肩を組んでいる人族がリーダーの様ですね。


「ですから先程から言っていますが、返済方法を決めて頂かない事にはお金は貸せません!」


「おいおい酷いな兄ちゃん、俺達が借りた金を踏み倒す様な人族に見えるか?」


「そうだぞ、俺達は金を貸してくれって言ってるだろ!金が出来たらキチンと返してやるよ!」


 この人族達は人の話を聞こうとしませんね。物を借りたら返すと言うのは、人族にとって人族同士の信頼関係を築く上で基本とは思いますが、彼等はそれを理解していないのでしょうか?


「貴方方が借りたお金を返済せずに、踏み倒す様に見えるので言っています。そうで無いのなら返済の方法を決めさせて下さい」


「テメェ、大人しく聞いて居たら調子にのりやがって!」


「オメー、こんな路地裏で人族が一人居なくなっても誰も気が付かねー事を理解して居るのか?」


 いえ、それはお金を返さないと言って居るのでは無いのでしょうか?しかも、私をどうにかするつもりですか?これは恫喝では?


「オイオイ兄ちゃん、俺達は何も踏み倒すつもりは全く無いぞ!ただ金を返すまでに時間が物凄く掛かるだけだ!」


「具体的にはどの位の期間で返済する予定なのですか?」


「はあ、そうだな…」


「相当掛かるな!」


「まあ、十年か百年か二百年か未定だな!」


 はあ、全く話になりませんね。幾ら貸すかも決めていないのに、十年か百年か二百年かとは、そもそもこの人族達が百年後に生きているのか、甚だ疑問です。

勢いと思い付きで書いております。

読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

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