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続きを投稿しました。
宜しくお願い致します。
蜂の魔物と、蜂の魔物と戦って居た者達を吸収しました。そして再び吸収した者達を出現させて、比較的近くで戦っている頭が二つ有る大蛇へと向かわせます。
一体ずつ確実に倒していった方が良いでしょう。出現させた者達を別々の魔獣や魔物達に向かわせても、戦力が微かに上がるだけです。それでは結局何度も吸収と出現を繰り返す事に成り、時間と労力が見合うのか疑問ですね。
そして、蜂の魔物も出現させました。一度吸収した事で翅が再び生えて、元通りの姿に戻っています。倒したばかりですが、私に反抗的と言う訳でも無く他の者達同様身体のみ出現させています。
この新たに吸収し出現させた蜂の魔物にはこの中で一番苦戦している、鳥の獣人族の魔物に向かわせました。やはり空を飛べると言うのは、かなり有利に戦いを進める事が出来ます。自身の身に危険が迫ると、空に逃げれば良いのです。そして相手が攻めあぐねて居る時に、空から奇襲を仕掛ければ良いのです。
そして私も蜂の魔物の陰に隠れて鳥の獣人族の魔物に向かいます。鳥の獣人族の魔物は、攻撃しては空に逃げを繰り返し、少しずつでは有りますが確実にこちらの戦力を削っています。そして空を飛べると言う事は、回りの状況も確認出来ますので逃げようと思えば何時でも逃げ出せます。
折角飛べる存在と出会えたので、此処で逃がす手は有りません。蜂の魔物も飛べる存在なのですが、昆虫系の魔物と獣人族系の魔物では意味合いが違って来ます。昆虫系の魔物では町には出入り出来ませんし、一目見て魔物と解りますので人族に討伐されてしまう可能性が有ります。しかし鳥の獣人族の魔物でしたら、町の出入りも出来るかも知れませんし、人族の言葉を話す事が出来れば人族に討伐される事も無い可能性が有ります。
その様に今後の事を考えると、この鳥の獣人族の魔物は必ず手に入れる必要が有ります。
鳥の獣人族の魔物は相変わらず、空からの攻撃と離脱を繰り返しています。しかし、蜂の魔物が近付いて来るのに気が付くと、蜂の魔物に向かって来ました。
確かに蜂の魔物と鳥の獣人族の魔物では実力に差が有ります。鳥の獣人族の魔物が強いと言う意味でですが…。
鳥の獣人族の魔物は素早く蜂の魔物の懐に潜り込むと、手に持った剣を一閃して蜂の魔物の胴体をほぼ切断してしまい一瞬で蜂の魔物を倒してしまいました。そして、蜂の魔物の何かしらの異変を感じたのでしょうか?そのままの勢いで、逃げる様に飛び立とうとしました。私は蜂の魔物が盾の様に成りましたので無傷です。
しかし、蜂の魔物の陰に居た私には気が付いていません。私はすかさず、身体を元の黒い霞の状態に戻すと鳥の獣人族の魔物に取り付きました。鳥の獣人族の魔物もこれには驚いた事でしょう。突然自身の視界が真っ暗になってしまったのですから。私は鳥の獣人族の魔物の全身を包み込むように覆うと、吸収し始めました。
しかし鳥の獣人族の魔物は、私よりも強者の存在で有り尚且つほぼ無傷の状態です。瀕死か致命的な手傷を負わせていれば、手間取る事も無く吸収出来たのでしょうが相手はほぼ無傷です。私が吸収しようとしても吸収出来ません。自身の体内に有る魔素≪オド≫を身体全体に巡らせ、抵抗します。私が吸収しようとしても≪オド≫に阻まれて吸収出来ません。
これは中々大変な事には成りましたが、魔素≪オド≫にこの様な使い方が有るとは良い事を知りました。さっそく私も真似てみます。私の体内に有る魔素≪オド≫を今は霞の状態ですが、全身に巡らせます。初めは魔素≪オド≫が固まりの様な状態で身体を巡っていましたが、少しずつ魔素≪オド≫を薄く伸ばす様に広げて行くと、少しずつゆっくりとですが全身を巡る様に成りました。まあ、私の本体は魔素≪オド≫の固まりに近い不思議な霞ですので、魔素≪オド≫の扱いは得意分野なのかも知れませんね。
しかし、鳥の獣人族の魔物を吸収する事は出来ません。鳥の獣人族の魔物の方が魔素の扱いが上手いのとやはり強者に弱者は容易には勝てないと言う事でしょう。未だに魔素≪オド≫を全身に巡らせて、私が吸収するのを抵抗をしています。私の魔素≪オド≫は、どちらかと言うと鳥の獣人族の魔物を弱らせる為と言うよりは、鳥の獣人族の魔物の魔素≪オド≫から私の存在を守っているみたいです。これでは何時まで経っても、吸収する事が出来ません。
私が手こずっている間に、頭が二つ有る大蛇を倒したみたいです。私は今取り込み中ですので細かい指示を出して居る余裕が有りませんし、回りを確認している余裕さえも有りません。取り敢えず二手に別れて手近に居る敵に向かえとだけ指示を出しました。これで取り敢えずは、時間が稼げるでしょう。
しかしこれでは上位者としては失格ですね。下位の者に的確に指示を出す事が出来ないので有れば、上位者としての意味が有りませんので…。今後の課題ですね。
私は彼では埒が開かないと思い、これも私の能力の確認の為に考えていた事を試して見る事にしました。
未だに私の身体は私の本来の姿である、黒い霞の状態です。しかしこれでは攻撃の手段が有りません。そうです、手段です。つまり何を言いたいのかと言うと、黒い霞の状態で攻撃を行う為に手を生やしてみてはどうかと言う事です。そう言う事ですので、早速試して見る事にしました。
鳥の獣人族の魔物に取り付いた状態の黒い霞から、手を生やしてみます。「人族の手よ生えろ」と思い浮かべますが上手くいきません。それはそうでしょう。いきなりのぶっつけ本番なのですから。これで成功する方が、どうにかしていると思います。
私は再度「人族の手よ生えろ」と思い浮かべます。今回は私の身体の何処に人族の手を生やすか、この事も思い浮かべます。すると、人族の手を生やす様に私が思い浮かべた私の身体が徐々に膨れていきましたが、それでも人族の手は生えて来ません。
此処で諦める訳には行きません。私は更に「人族の手よ生えろ」と思い浮かべました。今回は私の身体の何処に人族の手を生やすかと、人族の男の右腕を思い浮かべて更には盗賊の中でも腕利きの剣士だった男の腕を強く思い浮かべました。
すると、どう言う事でしょう。人族で言う、三度目の正直と言う物でしょうか。私が思い浮かべた所に人族の男の腕が生えていました。成る程、手を思い浮かべたのが悪かったのでしょうか?腕を思い浮かべた方が良かったのかも知れませんね?
私は次に、剣を持った腕を思い浮かべて私の身体から生やしてみました。一度成功したからでしょうか、今回は一回で成功しました。しかし相手は魔素≪オド≫で全身を覆っています。念の為に私が吸収した武器の中でも、強力な武器を思い浮かべます。それは盗賊の塒の武器庫?に有った魔力を帯びた剣や槍等です。
私は全身から魔力を帯びた剣や槍を持った腕を生やしました。そしてそれを一気に私自身に向けて突き立てます。いえ、私が捕らえている鳥の獣人族の魔物に突き立てました。
鳥の獣人族の魔物からしたら、何が起きたのか解らなかったでしょう。自身の身体を魔素≪オド≫を巡らせて強化?防御していたにも関わらず、突然全身を串刺しにされたのですから。それも魔力を帯びた武器でですので、魔素≪オド≫で強化した筈の身体を易々と貫かれたのですから。
鳥の獣人族の魔物は、数度身体を痙攣させると全身から力が抜けていき、抵抗が無くなりました。
これで残る魔獣と魔物達は残り七体に成りましたが、流石にこの森の強者です。私の魔素≪オド≫は常に何かしらの理由で使用していますので、中々回復する事が出来ません。
まだ先は長いと言うのに、先が思いやられます。
本作の今年最後の投稿とさせて頂きます。
新年も、読んで頂けますと嬉しいです。
皆様、お疲れさまでした。
良いお年を。




