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とある悪魔さんの最恐伝説(になるかも知れないお話)  作者: きすぎ あゆみ
悪魔さん、初めての召喚
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続きを投稿しました。

宜しくお願い致します。

 町の外壁を越え町の外に出ました。流石に夜になった町の外には人族の姿は見えませんが、闇に紛れる様に活動している人族が居ます。何かしら人には言えない事をしているか、犯罪行為をしているのでしょうか?


 外壁の上で警戒している衛兵は、闇に紛れて活動する人族を警戒していたのかも知れませんね?


 闇に紛れて活動する人族と遭遇するのは、お互いに取って良い事では無いでしょう。私は町から離れ、森に近付いた所で地上に近付きました。


 地上に近付き、人族の姿になり地面に降り立ちます。今回は夜の森で活動しますので、人族よりも身体能力と五感に優れた盗賊に囚われていたウサギの獣人族の女と、この様な状況で活動する為に身軽で技術と知識と経験に優る盗賊の中でも斥候役だった人族との良いとこ取りの様な姿になりました。


 基本はウサギの獣人族の女の姿ですが、筋力が弱い所等は盗賊の斥候役の筋力で補っています。見た目もウサギの獣人族の女にしては筋肉質ですが、今ここにそれが解る存在は居ません。


 人族の姿と比べて音や匂いを感じられる気がしますね。回りの微かな物音や草木の匂いが今まで以上に感じられますが、不快では有りません。自然の中に居て、包み込まれる様な暖かさや爽快感や解放感等そんな不思議な感覚を味わいました。きっとウサギの獣人族の女の記憶でしょうね?


 町と森の間の街道や草地等では、小型の動物が活発に動いていて、彼らの生き様を謳歌しています。草を食む者、地面に穴を掘る者、自分の縄張りに侵入した者と戦う者等小さな生き物達は、彼らの世界を生きています。


 一方森の中では静寂に包まれた様に感じられますが、微かに野獣や魔獣や魔物の戦っているのか雄叫びや威嚇の唸り声や鳴き声が聞こえ、肉体がぶつかり合う音や木が倒れる音、何かが切り裂かれる音等も聞き取れます。風に吹かれて聞こえて来る草木が立てる葉音に混じり、そんな音が聞こえて来ます。


 人族の聴力では聞き取れ無かったでしょうが、ウサギの獣人族の聴力では微かですが聞き取れています。




 私は右手に剣を現すと、野獣や魔獣や魔物が移動する音を探りながら森の中に入って行きます。遠く離れていますが、それなりに存在感の有る四足歩行の生き物が単体で移動する音が聞き取れましたのでそちらに向かう事にしました。


 極力音を発てない様に移動します。森の木々を避け下草を飛び越え、更には木を蹴る事で空中を進み

目の前に現れた木を蹴って、進む方向を変え障害物を躱して行きます。木から木へと木を蹴って進みそして高度を上げ、今度は木の枝から枝へ飛び移りながら進みます。


 中には私の気配に気が付いた生き物も居ますが、彼等が私に気が付いた時には私は通り過ぎているので既に私は其処には居ません。


 気配を追うこと以外には何も考えずに進んでいたので、既にこの辺りは森の浅い領域では無いのでしょう。生き物の気配が多くなり存在感も大きくなっていますし、空気中に有る魔素<マナ>も濃くなっているので、この辺りに居るだけで身体に力が溢れ、体力も回復しているみたいです。


 四足歩行の生き物に近付いて来ました。私は森の木々を利用して移動していますので、移動速度は四足歩行の生き物の何倍も速いと思います。未だに肉眼では見えませんが、彼の生物の気配が強く感じられ、存在感や威圧感も強く感じられます。きっとこの辺りでは上位の存在なのでしょう。


 盗賊の斥候役の知識や経験では自分では勝てないから逃げろと警鐘を鳴らしていますが、私はそう思いませんので敢えて無視します。そして更に強い気配に近付いて行きます。


 四足歩行の生き物も自分に近付いて来る、私の存在に気が付いたのでしょう。足を止め私がいる方向に警戒をしています。


 更に近付くと小さくでは有りますが、四足歩行の生き物が見えて来ました。彼の生物も私を目視出来たのでしょうか?こちらを睨み付けるようにしながら、牙を剥き出し威嚇しています。


 狼の魔獣でしょうか?私が吸収した人族の知識に有る狼よりも大きく存在感の有り過ぎる気配が動物の物では有りませんし、何より体内に大量の魔素<オド>を宿しています。


 私が狼の魔獣を認識しているにも拘わらず近付いて来るので、更に警戒を強め体内の魔素が活性化して体内を循環し始めて、更に気配と存在感が強く感じられます。


 しかし、私には他の生物の身体の中に有る魔素<オド>が見えるのですね。何故なのでしょうか?今後調べて見る必要が有りますね。


 そんな事を思っていたのがいけなかったのでしょう。それが私の致命的な隙として狼の魔獣には見えたみたいです。気が付くと狼の魔獣が私に向けて飛び掛かって来ています。予備動作も何も無く、気が付いた時には私の目の前に大きく開かれた顎が迫っていました。


 私は狼の魔獣に向かって移動中だった事も有り、近くに生えていた木の枝を蹴る事で進む方向を変えて何とか避ける事が出来ました。私が避けている間も狼の魔獣の目は、私を追っていて決して目を離しません。


 これがこの森の中で生きている強者なのでしょうか?私を脅威と見なしているのか、食料と見ているのかは解りませんが、ナンの躊躇いも無く一瞬で私を狩りに来ました。


 以前盗賊の塒から町に向かって移動している時に、狼と戦った?狩った事が有りましたがその時の狼とは比べる意味が無い程全く別の生き物に思えます。似ているのは狼だろうと認識出来る外見の姿形だけで、大きさ等は全く別の生き物です。


 私が枝を蹴った事で辛うじて襲い掛かる大きな顎を避けたのですが、それは狼の魔獣も同じで木や枝を蹴って向きを変え更には体勢を整えて再び襲って来ました。流石はこの森で暮らす生き物です。木や枝を蹴って移動する事に慣れているのでしょう、一瞬にして方向転換がし易い木や枝を選択肢して即座に襲い掛かっているように見えます。


 無駄の無い最小限の動きで一瞬にして襲い掛かって来る大きな狼の姿は脅威でしか有りません。私は少しずつにですが次第に追い詰められ、足場として使える枝や木が少なくなっている事に気が付きました。地上に降りようにもそれも無理しょうし、地上に降りたら降りたで余計に私が不利になるでしよう。


 追い詰められ逃げ場が無くなり防御するしか有りませんが、一瞬にして四方八方から狼の魔獣の大きな顎が襲って来ます。狼の魔獣の牙や爪で少しずつですが確実に、私の身体は傷付けられ体力も奪われて行きます。


 森等では良く有る光景ですが、さながら捕食者で有る狼が非捕食者のウサギを狩っている状況と似ていますね。若干?縮尺が変わっていますが…?ウサギも二足歩行をしていますので縮尺以外にも色々と違いますね。


 戦闘中にも拘らず呑気に、そんなくだらない事を考えていたのがいけなかったのでしょう。一瞬の隙を衝かれて爪での一撃を受けてしまいました。剣で受けようとしたのですが、右腕を深く傷付けられ大量の血液が流れ出ます。右腕の痛いと言う感覚と余りの熱さとで、右腕に力が入らず剣を取り落とし無手になってしまいました。


 右腕からは止めど無く血液が流れ出て、無意識に左掌で傷口を押さえますが傷が塞がる訳でも血液が止まる訳でも有りません。その隙に更に背中へ爪での一撃を受けてしまい、その余りの痛さに私は悲鳴を上げて木の枝の上に踞ってしまいました。


 流石に背中の傷口を押さえる訳にもいかず、左腕で身体を抱きしめる事しか出来ません。そうなると狼の魔獣からして見れば、目の前に食料が置いて有るのと変わらないでしょう。しかし、自然の中で生きる者だからでしょう、決して油断はしていません。前足で私を何度かつついて様子を伺っています。


 私が未だに生きている事を確認すると、今度は私を前足で払い地上に落としました。私は地上に落とされた衝撃で呼吸が出来なくなり、更には全身の骨の内相当数が骨折したのか身体全体を痛みが走り声を上げる事も出来ません。


 私が抵抗出来ない事を確信した狼の魔獣は、それでも油断無くゆっくりと私に近付くと、一気に私の腹部に噛み付き一瞬で私の腹部の大半を噛み千切りました。

勢いと思い付きで書いております。

読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

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