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とある悪魔さんの最恐伝説(になるかも知れないお話)  作者: きすぎ あゆみ
悪魔さん、初めての召喚
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続きを投稿します。

宜しくお願い致します。

 満足の出来る夕食も取れましたので、私はレッグさんとマーサさんに「御馳走様でした」と伝えて部屋へと引き上げました。

 その時にレッグさんとマーサさんに「毎度あり」「ありがとさん」と返して貰えたので、何だか胸の辺りが温かくなった様な気がしました。


 部屋に戻り扉を閉めて、扉の鍵を掛けました。明かりを点けなくても私には昼間と変わらずに見えますので、魔道ランプは使いません。


 人族は夕食を食べると後は燃料代の節約の為に寝る事が多いのだそうです。朝明るくなると起きて朝食を摂り、仕事や農作業を行い夕方暗くなる前に夕食を摂り、暗くなると寝るのが農村や規模の小さな町や貧しい家庭の人族の生活だそうです。


 しかし、この町は中規模の町で商業等も盛んです。真夜中とは言いませんが、町中では夜でもある程度は人の行き来が有り、そういった人族向けの店等も営業しています。


 私が自宅の離れに住んでも良いと言ってくれたフィスロー氏宅を出た理由として、今から試そうとしていた事が有ったからです。それは、私の悪魔としての能力の確認です。




 私は自我の無い本能しか持ち合わせていなかった多分最下級の悪魔です。…でした?私の本体?本当の姿は黒い霞状の何か?でした。しかし、偶然同族である霞状の最下級悪魔を何回か吸収してしまったが為に、自我が芽生えてしまいました。


 そんなある日、この人族の世界に召喚?されてしまいました。盗賊に襲われていた農村の若い夫婦、その妻が自分自身を生け贄にして私を召喚しました。


 無惨にも自分の目の前で殺されてしまった夫、盗賊達に凌辱され慰み者にされてしまった自分。その魂と身体を生け贄として私を召喚して、盗賊達への復讐を願いながら弄ぶ様に殺されてしまった妻。


 私は盗賊に殺されてしまった村人の妻の願いを叶える為に、村人夫婦の魂?と身体を吸収しました。そして人族以外にも村人夫婦が連れていたロバも吸収しています。


 その後、村人夫婦を襲った盗賊達を殺し吸収した事で復讐を為したと思ったのですが、悪魔界に帰る事が出来ません。私自身もこの世界へ来た方法も召喚されたとしか解りませんし、悪魔界への帰り方を知りませんのでどうしたものかと思いました。


 そこで吸収した盗賊達の記憶を元に盗賊の塒に行く事にしました。召喚された理由が、今回の件に関わった盗賊達全てへの復讐と思ったのも有りますが、この世界の事や人族の事を調べる為でした。更には盗賊の塒には、囚われた人族の女が複数居る事も吸収した盗賊の記憶から解りましたのでより多くの情報を得られると思ったのも有ります。


 結果として、剣術が得意な盗賊を吸収した事で剣術を身に付けたり、盗賊に囚われたウサギの獣人族の女を吸収した事で、ウサギの獣人族の身体能力を身に付ける事が出来ました。


 私は吸収した存在(生物の肉体や魂?)の能力等を引き継ぐ?受け継ぐ?継承する?真似る?能力が有るみたいで、吸収した物が生物以外の物でしたら自由に取り出したり吸収出来る?能力も合わせ持っているみたいです。


 この事を試す為?調べて検証する為?にフィスロー氏宅を出た訳です。




 今、私が人族として姿を形作っているこの人族の身体は盗賊に復讐を願った村人の夫婦、盗賊に囚われた人族の女達、そして復讐として私が殺した盗賊達の身体の中で、誰の姿にも似ない様にしかし村人夫婦を基礎部分として造り出した?合成した身体です。


 村人夫婦に似ているけど似ていない様な曖昧な存在として形作っていますので、例え村人夫婦の身内と出会っても他人の空似と思う事でしょう。


 私は人族の身体を、私本来の姿で有る黒い霞に戻しました。そして気が付きましたが、私の悪魔としての存在感が幾らか…いえ、かなり増しています。今の私はとても最下級の悪魔には見えないでしょう。しかし良くて下級悪魔の中での中位か上位程度でしょうか?


 悪魔界では以前の私の様な最下級の悪魔にしか会った事が有りませんので、比較対象が無いので、単なる私の思い込みでしか有りませんが…。


 黒い霞の状態に戻った私は、部屋の木窓の隙間から部屋の外へと出ました。町の中は裏通りと言う事も有り街灯等は有りませんが、夜も営業している店等の入り口や看板を照す明かりが有りますが、私の存在に気が付く人族は居ないでしょう。


 念の為に私は上昇して行き、夜の闇に紛れます。そしてゆっくりと宿から一番近い門に向かって飛んで…いえ、漂って行きます。今の私には、飛ぶと言う能力が有りませんので漂うと言った方が当てはまっています。


 今後の為に飛ぶ?又は早く移動する練習が必要でしょう。何かしら切っ掛けでも有れば良いのですが…今後の課題ですね。


 しばらく空中を移動していると、町を囲っている外壁に辿り着きました。人族では明かりが灯っていないと回りが見えない時刻ですので、やはり街道へと続く門は閉ざされています。門が閉じていますので当然門の外に門番の姿は有りません。しかし、門番の詰所の明かりは見えますので、夜でも交代で常駐しているのでしょう。


 その時に気が付いたのですが、外壁の上で見回りをしている者達がいました。服装?装備?を見ると門番達と同じ格好ですのでこの町の衛兵なのでしょう。二人一組で明かりを灯し外壁の上を一人が町の外側を警戒しながら、もう一人は町の中を警戒しながら外壁の上を歩いています。そんな二人組が四組の八人です。


 ほぼ同じ速度で歩き四組はほぼ同時に、東西南北に配置された門の上に作られた櫓に着きます。どの様な訓練をしているのかは解りませんが、外壁の上に居る四組は門の上から出発してほぼ同じ時間で次の門の上に到着するしています。身体の中に正確な時間を図る器官でも有るのでしょうか?




 門は閉ざされていますが私には何の影響も有りません。何故なら空中を移動しているからです。私はゆっくりと移動して町の外へと出て行きました。特に騒がしくなったりしていないので、私の存在に気が付いた人族は居ないのでしょう。

勢いと思い付きで書いております。

読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

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