表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある悪魔さんの最恐伝説(になるかも知れないお話)  作者: きすぎ あゆみ
悪魔さん、初めての召喚
50/95

50

続きを投稿します。

宜しくお願い致します。

 探索者ギルドで銅級探索者の依頼を受けました。


 商人ギルドからの依頼で、倉庫整理、馬車への荷物の積み降ろし等、基本的に肉体労働と呼ばれる仕事でした。一昨日の夜、商業ギルドの倉庫に来た時に居た、ドロスさんが居ましたので時折当たり障りの無い話をしながら肉体労働に勤しみました。


 ドロスさんも私がフィスロー氏に雇われて居るものと思っていたみたいで、私が倉庫に現れた時には少し驚いていました。予定の仕事が終わるとドロスさんに「また依頼を出した時には頼むよ」と言われ、何故か胸の辺りがほっこり?としました。


「今日はお世話になりました」


「今日は、予定より早く終わったから助かったよ」


「お役に立てて何よりです」


「これは依頼完了の届けだ、これを探索者ギルドの受付に持って行ったら依頼料を貰えるよ」


「ありがとうございます」


「じゃあ、また今度来てくれ!お疲れ様!」


「お疲れ様でした」


 探索者ギルドで依頼の完了の手続きをして依頼料を受け取りました。約半日の依頼で銀貨五枚です。高いのか安いのかは私には判断が付きません。


 今日は朝に教えて貰った宿に泊まる予定ですが、その前に明日の事も有るので依頼書を確認してみます。夕方前なのでギルド内には探索者の姿は疎らで、依頼書が貼られた掲示板の前にも人族の姿は二、三人程度です。


 銅級から始め、青銅級、鉄級、銀級、金級と依頼書を見て行きます。金級から上のランクの依頼書が有りませんが、私には関係が無いので、まあよいでしょう。


 銅級の依頼は、荷運びや、畑の手伝い、人探し、ペット探し、公共施設の掃除、各ギルドの雑用等が有り依頼料も銀貨二枚から銀貨五枚位の物が多いです。


 青銅級の依頼は森の浅い所での薬草や毒草やキノコや木の実等の食料や、薪や木の皮、樹液の採取や畑や森の害獣駆除等が有り、依頼料も銀貨五枚から大銀貨二枚まで有り金額に差が有ります。


 この時間になっても依頼が残っていると言う事は、他に条件の良い依頼が有ったのでしょう。


 鉄級の依頼は青銅級よりも更に森に入った所での、弱い魔獣や魔物の討伐と肉や皮や内臓等の素材の採取、薬草やキノコ類や果物の採取等が有りますが、泊まりがけで森の中に入る依頼が大半の様です。


 依頼料も大銀貨二枚から大銀貨十枚まで有り、そして採取した物の状態が良ければ更に金額を上乗せする等、鉄級探索者になると収入が一気に上がるみたいです。


 青銅級に昇級すると町を出て森の浅い所での依頼を受ける事が出来ますが、間違って森の奥に迷い込むのは自己責任なのでしょうか?


 その為だけに森を監視する為の人員を配置するとも思えませんし、森に食料や薪を取りに入った探索者や一般人が盗賊に拐われるといった事が実際に起きているので、監視する人員はいないと考えた方が良いでしょう。



 一通り依頼書を見終えました。明日早朝、ギルドに来た時にめぼしい依頼が無かった時の為に、何件か目星を付けて宿に行く事にしました。


 私がギルドから出るために依頼書が貼られた掲示板から振り返ると、少し人族が増えた様に思えます。夕方になったので依頼を終えた探索者達が、報告のためにギルドへ来ているのでしょう。余り混み合うのも好きでは有りませんので、ギルドから出る事にしました。



 私がギルドの正面玄関の扉を開こうとすると、同じタイミングで外からドアを開こうとする人族の気配が有りましたので手を止め、ドアが開くのを待ちました。


「何だてめぇは?」


「邪魔だどけっ!」


 ピケイトさん程では有りませんが、身長が高く横幅も有る戦士風の人族が二人入って来ました。お揃いの革製で急所だけを守る為に作られたプロテクターを身に付けていますが、その下は裸で逞しい胸筋や腹筋が顕になっています。素晴らしい筋肉ですが、日が暮れたら寒くは無いのでしょうか?


 頭髪もドアを開けた人族は、額から頭の後ろ側まで縦に一本の線を引く様に頭髪を残して剃り落とし、しかも頭髪がピンと直立しています。どうすればあの様に、頭髪が直立するのでしょうか?不思議ですね。


 もう一人の人族は頭髪が有りません。剃っているのでしょうか?人族の男の中には、頭髪が自然と抜け落ちる事が有ります。彼もその中の一人なのでしょうか?頭髪の無いその頭部はつるりと光沢が有り、夕陽が反射しています。


 反射した夕陽が私の目に入り思わず目を背けてしまいました。


「…!」


「邪魔だって言ってるのが聞こえねぇのか?」


「どけっ!」


 いきなり罵声を浴びせられた私は戸惑ってしまい、彼らが通る妨げになったのでしょう。ドアを開けた人族が罵声と共に私に蹴りを放ちました。


 目が眩んでいますが気配で蹴りが来る事は解りましたので、半歩下がり蹴りを避けました。私が蹴りを避けると思っていなかったのか、蹴りを放った人族は驚いた顔をしてバランスを崩しています。


「てめぇ、何しやがる!」


「…?」


 何をするも、いきなり蹴りを放たれてので避けただけなのですが、蹴りを放った人族が怒り出しました。


 しかしもう一人のつるりとした頭の持ち主?禿頭とでも言えば良いのでしょうか?が「まあ、待て!」と、頭髪を立てた人族を宥めています。


「でも、アニキコイツは…」頭髪を立てた人族も何か言い返そうとしましたが、途中で言葉を飲み込みました。


 もう一人の人族はニヤリとした顔で私の方を見ています。


「お前見ない顔だな!」


「始めまして、新人探索者のレグナと申します」


「俺は、銀級のランガーだ。コイツの蹴りを良く避けたな!」


 銀級と言う事は探索者として、スタッグさんと同じ位の能力や強さを持っているのでしょう。


「何と無く?蹴られる様な気配がしたので」


「お前変わってるな!けど、面白そうな奴だな!」


「はあ、ありがとうございます?」


 面白いとは?私は道化の類いでは無いのですが、特に何も人族を愉快にさせる様な事も行っていませんし、言ってもいませんが?やはりどこか私は人族に成りきれていないのでしょうか?


「俺達の頭がそんなに珍しいか?」


「はい、初めて見た物ですから、どうなっているのか気になりました」


「普通の奴らは俺達から目を反らすのにな!」


「目を反らす?何故ですか?」


「お前は俺達が恐ろしくは思わないか?」


 恐ろしくて目を反らすとは、野獣や魔獣や魔物の様に見た目で他の生物を近寄らせない外見や雰囲気の様な物でしょうか?それとも目が合うと襲い掛かる又は威嚇する的な事でしょうか?しかし、野獣や魔獣や魔物は逆に目を反らすと襲って来るので、人族とは感覚が違うのでしょうね。


「恐ろしい?」


「そうだ、俺達の見た目がだ!」


「はあ、何分田舎から出て来たばかりで、見る物全てが珍しいもので…」


「なる程な、まぁ、せいぜい頑張れや新人!」


 褒められているのでしょうか、貶されているのでしょうか分かりません。ですが一応「はい、ありがとうございます」と、だけ答えました。


「おいっ!行くぞ!」


「…はい…」


 頭髪を立てた人族は私から視線を外しません。まるで威嚇している野獣の様な目付きですね。私の顔に何か付いているのでしょうか?そう思い服の袖で顔を拭ってみましたが、何も付いていません。


 そんな私の動作を見た人族は、今度は歯を見せるようにしてギリギリと鳴らしています。人族も野獣と同じ様に威嚇をするのですね。


「何やってやがる!」と、禿頭の人族が軽く側頭部を叩くと、頭髪を立てた人族は私から視線を外し探索者ギルドの中に入って行きました。


「じゃあ、またな新人!」


 そんな禿頭の戦士風の人族がギルドに入って行くと、後に続く様に人族の女が三人ギルドに入って行きました。彼女達は私と戦士風の二人の人族の遣り取りを直ぐ後ろで見ていたので、彼らの仲間なのでしょうか?


 そんなこんなで漸く宿屋に向かうことが出来ます。どんな宿なのでしょうか、お金を払うからには少し気になりますね。

勢いと思い付きで書いております。

読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ