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とある悪魔さんの最恐伝説(になるかも知れないお話)  作者: きすぎ あゆみ
悪魔さん、初めての召喚
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続きを投稿します。

宜しくお願い致します。

 探索者ギルドの酒場兼食堂に向かうと、スタッグさんとピケイトさんが木製の大きな取っての付いたジョッキ?コップ?を片手に真面目な顔をして話し込んでいました。


「スタッグさんお待たせしました。ピケイトさんもさっきぶりですね!」


「お待たせしました」


「その表情を見ると、探索者の登録は無事に終わったみたいだな」


「レグナの新たな一歩に乾杯だな。今日は飲むか?」


 私達に気が付くと先程までの真面目な表情とは打って変わって、柔らかな表情になりました。


「ありがとうございます。申し訳有りませんが、この後役所に行きたいのですが!」


「レグナさんは身分証を持っていませんので、身分証を作らないとですね」


「レグナさんは仮の身分証だから、町の出入りに金が掛かる」


「なんだそうだったのか?でも登録したての銅級なら町の外に出る事は無いから、急がなくても良いと思うぞ!」


「そうですね、しかし、折角スタッグさんとライズさんに時間を作って貰っていますので、早い方が良いかなと思いまして」


「それなら僕とレグナさんで役所に行きますので、ピケイトさんとスタッグさんは僕達が役所から戻って来るまで、ここに居て貰えますか?」


「そうか、それならここで待たせて貰おう」


「悪いな、少しスタッグに用事が有ってな!」


 先程まで真面目な表情で話していた内容の事なのでしょう。駄目な大人を自称するピケイトさんですが、スタッグさんと話していた時は如何にもベテラン探索者の顔付きでした。何か面倒な依頼でも有ったのでしょうか?


「それでは、私達は役場に行きますので」


「では、また後程合流しましょう」


「ああ、わかった」


「おうっ!気を付けて行ってこい」


 そういう事ですので、私とライズさんは二人で役場に向かいました。役場では少し待たされましたが、銅級探索者証が有りましたのですんなりと手続きが終わりました。これで、私も晴れてこの国の国民と言う事になりました。特に何の想い入れも何も有りませんが…。



 再び探索者ギルドの酒場兼食堂に戻ると、ピケイトさんとスタッグさんは先程の真面目な表情が嘘だったのかと思える程、楽しそうに過ごしていました。


「スタッグさんお待たせしました」


「ああ、早かったな」


「レグナさんの探索者証が有りましたので思っていたより、時間が掛かりませんでした」


「おう、用事が済んだのなら何か食って行くか?」


 お酒のせいか少し顔が赤くなったピケイトさんがご馳走して下さる様ですが、私達には予定が有りますので、残念ですがお断りするしかないでしょう。


「すみません、商業ギルドでフィスローさんと待ち合わせていますので」


「そうだな、フィスローさんの用事も終わる頃だな」


「そうですね、雇い主を余り待たせるのも申し訳無いですし」


「何だよ皆冷てーな、折角俺が奢ってやろうって言ってるのに!」


 ピケイトさんの口振りはぶっきらぼうで拗ねた様子ですが、私達の事情をスタッグさんから聞いているのでしょう、強引さは有りません。


「すみません、私もフィスローさんにお世話になっているもので…」


「一応俺達は仕事中だからな」


「ピケイトさんすみません、今度ご一緒させて下さい!」


「ちっ、わかったよ!冷たい奴等はとっとと行ってしまえ!」


「すみませんが失礼します」


「ピケイト。済まんが、また今度飲もう」


「ピケイトさんごめんなさい」


「おう!じゃあな!」


 私達はピケイトさんと別れて商業ギルドに向かいました。先程、ピケイトさんとスタッグさんが真面目な表情で話していた内容が気になったのでしょう、ライズさんがスタッグさんの様子をうかがっています。ですが、聞く事は無いみたいです。


 探索者ギルドと商業ギルドの距離も近いので、話の途中で話が途切れる可能性が有るので今は躊躇っている様子ですね。



 商業ギルドに入ると受付が有る事以外は探索者ギルドとは違い、壁に絵画が飾られたり壁際に壺等の陶器が置かれたりと、全体の雰囲気が落ち着ける空間に造られています。


 受付も間隔が広く造られ、一つ一つが間仕切られ話の内容が他の人族に聞かれない様にされています。


 商業ギルドの中を見渡してみても、フィスロー氏の姿は有りません。スタッグさんが受付で聞くと、個室になった商談スペースでギルド職員と打ち合わせ中と言う事でした。


 しかし、事前に私達が後から来る事をフィスロー氏がギルド職員に伝えていたために、私達も個室の商談スペースに向かう事になりました。


 ギルド職員に付き添われて商業ギルド二階の、商談スペースが造られた一画に入りました。


 商業ギルドは三階建てで建てられており、一階は受付と応接室や倉庫、二階は商談スペースとギルド職員の各仕事部屋等、三階にはギルド幹部の部屋や会議室等が有るそうです。


 二階の商談スペースの中に有る一つの部屋に案内され、ドアをノックしてその部屋に入るとフィスロー氏とギルド職員の二人が部屋の中にいました。


「フィスローさんお待たせしました。レグナさんの用事は終わりました」


「お疲れさまでした、少し話が有りますので皆さんも座って下さい」


「「解りました」」


「ああ」


 ギルドの職員はフィスロー氏を担当している人族で、フィスロー氏を筆頭にスタッグさんとライズさんにお話しが有るみたいです。部外者の私としては居ても良いのか判断に迷う所ですね。


「あのー、私が居ても良いのでしょうか?」


「フィスローさん、こちらの方は?私がお会いするのは初めてと思いますが!」


「昨日の馬車の件でお世話になったレグナさんです。今、私の家に泊まって頂いています」


「レグナです、宜しくお願い致します」


「商業ギルドのカイエです、こちらこそ宜しくお願い致します」


 初対面の人族との最早恒例となった握手をしました。私の本能?意識?本性?では否定的ですが、吸収した人族である身体では自然と相手の掌を握っています。


 人族で言うところの考えるより先に身体が動くと言うものでしょうか?


「で、話と言うのがですねカイエさんお願いします」


「はい、お話しさせて頂きます」


 カイエさんの話と言うのは、街道で行商人や探索者や付近の村人が行方不明になっている件で、近い内に一度斥候が得意な探索者で盗賊等の捜索をする件、そして盗賊が見付かった時には盗賊狩りをする件、そして盗賊狩りには町の衛兵と探索者で行う事、そしてこの町でも腕利きであるピケイトさんやスタッグさんの参加を要請する旨の話でした。


「盗賊被害の話は探索者ギルドでピケイトから聞いた。俺は今、フィスローさんに雇われている、一応フィスローさんの許可が必要だ」


「と言う事ですが、フィスローさんは宜しいでしょうか?」


「街道の安全が守られないと、私達の安全も守られませんので私は賛成ですね」


 スタッグさんは探索者では有りますが、今はフィスロー氏に雇われていますので雇い主であるフィスロー氏に許可を貰わなければ、どの様な理由が有ろうとも契約違反で有り、雇い主であるフィスロー氏の信頼を裏切る事になります。


「フィスローさんの許可が出たので、参加可能だ」


「ありがとうございます。フィスローさんスタッグさん。」


「いえ、盗賊の件は私達も関係有りますから。いつ私達が盗賊に襲われるか解らない状況ですから、早めに対応して頂いて助かります」


 フィスロー氏も商人であり街道を利用出来なければ仕事に影響が出ますので、盗賊の問題は出来るだけ早く解決したいのでしょう。スタッグさんを盗賊討伐に参加させる事により、商業ギルドに貸しも作れますのでフィスロー氏の利益にも繋がりますので、商人とは強かな生き物なのですね。


「そう言って頂けると助かります。商業ギルドから探索者ギルドヘ依頼を出す形になりますので、盗賊討伐の予定が決まり次第探索者ギルドから連絡が行きますので宜しくお願い致します」


「それでは話も纏まりましたので、私達はこれで失礼します」


「はい、ありがとうございました」


 商業ギルドから探索者ギルドヘ盗賊の探索と討伐の依頼が出される事になりましたが、この辺りに出ていた盗賊とはもしかしなくても私が吸収してしまった盗賊なのではと思いました。


 しかし、この事を知っているのは私しか居ませんので人族の言葉で言うところの、真相は闇の中でしょうね。


勢いと思い付きで書いております。

読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

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