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とある悪魔さんの最恐伝説(になるかも知れないお話)  作者: きすぎ あゆみ
悪魔さん、初めての召喚
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続きが書けましたので投稿しました。

宜しくお願い致します。

 客間に剣を取りに行き、庭に戻るとスタッグさんとライズさんは未だに剣の打ち合いをしていました。流れる様に淀み無く剣を打ち込み、剣を受け払い受け流す、そんな二人の動きに見惚れていました。


「レグナさん先ずは素振りをして体を温めますか?」


「軽く体を動かした方が怪我の防止にもなる」


「そうですね素振りから始めましょう」


 そんな私に気が付いたスタッグさんとライズさんは打ち合いを止めてしまいました。


「レグナさん少し剣を貸して頂けますか?」


「はい、良いてすよ?」


「レグナさんの剣と同じ位の重さの模擬剣が無いかなと思いまして」


「模擬剣ですか?」


「訓練用の剣の事ですよ」


「訓練用の剣ですか?」


「本物の剣で訓練をして怪我をしたくは無いですし、刃毀れや剣が折れてしまっては私達は仕事が出来なくなりますので、稽古の時には模擬剣を使います」


「そういう事ですか!」


 成る程納得しました。普通に剣で打ち合っているものと思っていましたが、まさか訓練用の剣とは!少し考えれば解りそうな事ですが、私の様な悪魔には思い付かない考え方でした。


 私の考え方(悪魔の考え方?)ですと、いくら訓練や稽古であれ負けた方が弱い、怪我をした者に非が有る、それで死んでしまってもそれは仕方の無い事と思っていましたが、人族の考え方ではそれは違う様です。しかし、私が吸収した盗賊の考え方ですと私に似た思考の持ち主が居ましたが、それはきっと人族の中では少数派なのでしょう。


「これが良いかな?レグナさんの剣は大量生産の汎用品ですので、多分これで長さや重さ重心が近いと思いますよ」


「ありがとうございます」


 ライズさんが私が持っている剣と似た、模擬剣を選んで手渡して下さいました。多分ですが、一般的な人族の男の筋力程の力?で軽く振ってみましたが、普段手にしている剣との違いが分かりませんでした。


「レグナさん振ってみた感じはどうですか?」


「そうですね、私には違いが分かりません」


「それでしたら良かったです」


「剣が替わると感覚が変わるから立ち回り方も変えないといけない」


「剣というのは奥が深いですね」


「そうですよ!僕は駆け出し程度ですけど、スタッグさんはこの町でも上位に入れる位の腕前ですから、スタッグさんの一言で色々と勉強になりますし、気付かされる事も沢山有ります!」


「そうか、それなら良かった」


「それは、私も色々と学びたいですね!」


 私が吸収した盗賊の中に剣の腕前だけは確かな幹部の男がいましたが、剣を習った相手や職業、地域、使う剣の種類等によって考え方や作法が違うでしょうし、私が使える剣技は盗賊達から吸収した物と、盗賊の被害者達からの記憶、そして無理矢理の力任せに振り回す剣位ですから実際に剣を振るう機会の多い人族からの指導には大いに期待が持てます。


 ライズさんから渡された模擬剣で素振りと剣の型を習いました。素振りの時の力の入れ方や抜き方、姿勢や体勢等基本的な事ですが私の知識に有る物と違う部分も有りとても勉強になります。


「息を吸いながら腕が自然と上がる様に力まずに剣を振り被り、そして息を止め目標を見定め、そして息を短く吐くように剣を振り抜く、それを頭の中で思い描きながら回数を決めて毎日繰り返すそれが素振りの時の基本ですね」


「そうだな、 無闇に剣を振り回しても意味が無い、目的を持って剣を振る事に意味が有る」


「そうですか、基本を知らない私からしたら素振り一つでも奥が深いですね」


「素振りは基本なだけに、繰り返す事で基本を身体に覚え込ませるのが目的ですが、雑念を棄てて集中する為に心身を落ち着ける意味も有りますよ」


「いざと言う時に心が乱れていては、肝心な時に失敗をする恐れが有る」


「そうですね、心を落ち着けないといけませんね」


 剣の型も姿勢や体勢による剣の振り方、相手の剣の打ち込みに対する基本的な受け方等、こちらも基本的な事ですがとても良い勉強になりました。


「普通に立っているのでしたら色々な角度から剣を振れますが、体勢を崩した時や体勢を低くした時には剣の振り方が限られるので、気を付けて下さい」


「体勢を崩した時には、突きが有効な場合も有る」


「そうですね、何時も自分の条件が良いとは限らないですね」


「スタッグさんが言われた通り、剣を振るだけでは無く、突きも有ですし意表を突いて蹴りとかも効果的ですよ」


「体勢を崩した時の突きは、読まれる可能性も有るが決まれば流れが変わる」


「成る程、剣だけでは無く蹴り等の体術も必要になるのですね」


「皆さん盛り上がっている所に申し訳無いのだけど、朝食の準備が出来ましたのでそろそろ身支度を済ませて食堂に来て下さらないかしら?」


 三人で剣の稽古をしていると、朝食の準備がもう少しで出来るので剣の稽古をそろそろ終わらせたらどうかとレラシアさんが呼びに来ました。


 スタッグさんはその場で服を脱ぎ、井戸水で水浴びを始めました。ライズさんはバケツに水を汲むと着替えると言って、フィスロー氏宅の離れに借りている自分の部屋へと戻って行きました。私もスタッグさんに倣いその場で服を脱ぎ、井戸水で軽く水浴びをしました。


「汗をかいた後はこれに限る」


「そうですね気持ちが良いです」


「レグナさんは筋が良いな」


「そうですか?私には初めての事ばかりで覚えるだけで精一杯です」


 スタッグさんが布で体を拭いているのを見て、私は何も準備をしていなかった事に気が付きましたが、取り敢えず服と剣を手に客間へと戻る事にしました。


「まっレグナさん、何て格好で!」


「リラシャさん、申し訳ありません剣の稽古の後に水浴びをしたのですが、身体を拭く布を持って行っていないのを忘れていました」


「まあ、仕方が無いですね、少しお待ち下さい」


「済みません、お手数をお掛けします」


 客間に戻る途中に裏口からフィスロー氏宅に入ると、リラシャさんと出くわしてしまいました。ずぶ濡れで服と剣を手に持った私を見て、リラシャさんは慌てて身体を拭くための布を持って来てくださいました。これは完全に想定外でしたので仕方が無いですよね。

勢いと思い付きで書いております。

内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

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