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とある悪魔さんの最恐伝説(になるかも知れないお話)  作者: きすぎ あゆみ
悪魔さん、初めての召喚
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続きが書けましたので投稿しました。

行き当たりばったりと思い付きで書いております。

 人族盗賊サイド続き


 俺は奴に近付き歩きながら剣を構えた。鼻が痛いが我慢する。口の中が血生臭いが我慢する。

 今はそれどころでは、無い。俺をこんなにした事を後悔させてやる。


 奴は武器を構える俺達が近付いても、反応が無い。呆けた様にこちらを見ている。

 やっぱり頭がおかしい奴なのか。見た目通りの歳なら、可哀想に…


 今後二度と人様に迷惑を掛ける事の無い様に、今、始末してやるからな。


 そんな事を思いながら手に持った剣を振りかぶりながら、更に距離を詰める。


 奴との距離が縮まり、後一歩で剣の間合いに入る。振りかぶった剣を持つ手に力を込め、奴の目を見据え最後の一歩を踏み込む為に、軸足に力を溜める。

 身体を一気に前に押し出そうとした時に、心の中の引っ掛かった物の正体が解った。


 奴の顔だ!奴の顔を見た事が有ったのだ!しかも、つい最近!いや、今日の事だ!今日の昼間に会った奴だ!


「おっ、お頭、俺の頭がおかしくなったかも知れねー!」


「何寝惚けた事ぬかしやがる!さっさと、殺っちまえ!」


「でもこいつ、昼間殺した男に見えてしょうがねえーんだ!」


「アホか!殺した奴が歩くか!」


 この世界にはお化けや幽霊等の存在は確認されているし、実在するのだが生憎と盗賊達は会った事が無いので信じてはいない。

 お化けや幽霊の存在を信じているのならこんな事を生業にしないし、それでもこんな生業を選択するのなら簡単な供養位はするで有ろう。


「なんかそう言われるとそんな気がしてきた!」


「「「俺も!」」」


 他の盗賊達もどこかで会った事が有るような気がしていたのか、同意の声を挙げる。


「馬鹿か?殺してたった半日やそこらで化けて出るか!」


 お頭は怒鳴り声を挙げながら、素っ裸男に斬りかかって行った。

 お頭の剣は俺達の剣より一回り大きく長くて重い。それなのにその剣を軽々と振るい、獲物を切り殺してきた。

 流石のお化けでも斬り殺せる様な気合いを乗せた、鋭い踏み込みからの袈裟斬り。

 素っ裸男を真っ二つにする勢いで振り下ろされた剣により、呆気なく素っ裸男は左の肩から右の腰までを大きく切り裂かれてそのまま崩れ落ちた。


「けっ、寝惚けた事を抜かしやがって!昼間の奴に似ただけの、頭のおかしい野郎だろ!」


 お頭は呆気なく素っ裸男を殺した事で、俺達の方に向き直って得意気に言い放つ。


「お化けや幽霊でも、この俺様の腕と剣が有れば瞬殺してやるぜ!」


 お頭が素っ裸男を斬り殺した。やっぱり昼間の奴と似ただけだったか。俺達はそんなお頭を尊敬の眼差しで見ていた。


「流石お頭!」


「やっぱりこの辺り最強の男はスゲーな!」


「お化けや幽霊なんて、本当は居ねぇんじゃねえか?」


「ビビった奴らの見間違いとかだろ!」


「お頭に付いて来て正解だな!」


 そんな風にお頭を囲んで、お頭を称えていると何か背中から身体の中を、ゾワゾワと嫌な感覚がしてきた。俺だけで無く、他の奴らも異変を感じたのか、皆が静かになった。


 全身から汗が吹き出し、声が出ない。身体も動けなくなり、逃げる事も出ない。


 その時、お頭の後ろで斬り殺された筈の素っ裸男が立ち上がるのが俺には見えたのだった。




読む専門ですので、他作品と似た内容が有りましたらご容赦下さいませ。


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