RE-SET
「ぷふぁーーー」
まるで、水 から這い上がる様に呼吸をし
「はぁはぁはぁ」
浅い呼吸を続ける。目を見開き、一点を見つめている。
「ひまり!起きたのか!!」
アビトは、慌ててナースコールを押す。
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あれから、時間は刻と暮れ。アビトは出てこない。
「もう、帰っちゃおうかな・・」
「メイ!どうしたんだ」
「あ、お兄ちゃん。お仕事終わったの?」
「終わったよ」
至は、メイの頭をポンと撫でる。
「メイ、いつから居たんだ?体、冷えてるじゃないか」
「あ、あのね・・今日、あきさんの所に行ったんだ」
「そうか、まだ、回復していないみたいだね。プレゼントも渡せないままだよ」
「そうだね。・・でね、お兄ちゃん。ひまりがね入院しているみたいなの。知っている?」
「え?そうなの?知らないな・・俺の担当エリアでは聞いたことがないけど。ひまりちゃんどうしたの?」
「ううん。私も知らないの。名前をチラッと見ただけなの」
「声、掛けなかったの?」
「うん。なんだか、知らない人が話しかけてきて怖くて逃げてきたの」
「なんだって!!!どんな奴!メイ、何かされたんじゃないだろうな?」
「山畑って男の人・・ひまりと同じ病室なんだって、その人、今度きたら僕に声をかけてって。なんだか、気味が悪くて」
「山畑・・あ、ソイツは最近意識を取り戻したって奴だな。なんて、馴れ馴れしい。そう言えば、やけに口達者で、女性職員は敬遠していたな」
「お兄ちゃん。ひまりの事が心配なの」
「分かった。任せな、明日俺が見てくるから、メイはソコには近づいちゃダメだぞ。分かったな」
「うん。分かった。ありがとう、お兄ちゃん」
「よし、帰ろうか」
「うん」
ふたりは腕を組み帰路につく。
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