誰もが、それぞれに、同じように・・
深く深呼吸をする。
それぞれが、それぞれの場所で深く、深く深呼吸をする。息は体内を巡り、正しい思考に誘導する。
「落ち着こう・・・」
また、誰もが同じように心を落ち着かせる。
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メイは考えていた。あれが、アビトなら、ひまりは入院していることになる。何故アビトは私に連絡してくれないの?気持ちは穏やかではない。互いに距離を置くことも決めた筈なのに・・これでは抜け駆けに過ぎない。
それよりも、ひまりは何故入院しているの?
メイは振り返り病院を見つめる。あのどこかに、ひまりが居ると思うと
・・・こわい・・一体ひまりに何があったの?
メイはそのままアビトが出てくるのを待つことにした。
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一体何者なんだ?あの山畑って奴。今はこの部屋にはいないらしい。
アビトは、ひまりを見つめる。
・・この部屋にひとりじゃ心配だな・・と、してもどうしたらいいのか検討が付かない。
「はぁー」
溜息をひとつ溢す。
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「うわーーーん。ひまりさぁーーーん。たすけてくださーーーい」
「おい!静かにしろ!!」
「だって、だって、だってーーーー」
「おい。どうするんだ」
天使たちは困っていた。ピアスは姿を消し、代わりにこの人間の子が檻に入ってしまった。鍵穴は塞がり開ける事もできない。
「あーーーん。どうすればいいんですかぁーーー。ひまりさぁーーーん」
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あきは、目を覚ます。
水の溜まりの中には、ひまりがユラユラゆれている。
あきは、何事もなかった様に歩き始める。何故なら、ソコに光があり、点滅し誘導しているからだ。
「どこに行くの?」
あきは、光に尋ねる。光はあきとの間隔を保ちながら進んでいく。
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ひまりは、闇の中にいた。
目が開いているのか、閉じているのか、分からないほどの闇だ。
ひまりは、自分は死んでしまい。これが地獄というものだろう。と認識し始めていた。意識はある。でも、ココから動くことも考える事も自由がない。そんな感覚だ。
意識はただ、自分というものを認識しているだけに過ぎなかった。
ただ・・・怖くはなかった。逆に心地よく揺れていた。
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