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 誰もが、それぞれに、同じように・・

  深く深呼吸をする。

 それぞれが、それぞれの場所で深く、深く深呼吸をする。息は体内を巡り、正しい思考に誘導する。

「落ち着こう・・・」

 また、誰もが同じように心を落ち着かせる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 メイは考えていた。あれが、アビトなら、ひまりは入院していることになる。何故アビトは私に連絡してくれないの?気持ちは穏やかではない。互いに距離を置くことも決めた筈なのに・・これでは抜け駆けに過ぎない。

 それよりも、ひまりは何故入院しているの?

 メイは振り返り病院を見つめる。あのどこかに、ひまりが居ると思うと

・・・こわい・・一体ひまりに何があったの?

 メイはそのままアビトが出てくるのを待つことにした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 一体何者なんだ?あの山畑って奴。今はこの部屋にはいないらしい。

 アビトは、ひまりを見つめる。

・・この部屋にひとりじゃ心配だな・・と、してもどうしたらいいのか検討が付かない。

「はぁー」

 溜息をひとつ溢す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「うわーーーん。ひまりさぁーーーん。たすけてくださーーーい」

「おい!静かにしろ!!」

「だって、だって、だってーーーー」

「おい。どうするんだ」

 天使たちは困っていた。ピアスは姿を消し、代わりにこの人間の子が檻に入ってしまった。鍵穴は塞がり開ける事もできない。

「あーーーん。どうすればいいんですかぁーーー。ひまりさぁーーーん」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 あきは、目を覚ます。

 水の溜まりの中には、ひまりがユラユラゆれている。

 あきは、何事もなかった様に歩き始める。何故なら、ソコに光があり、点滅し誘導しているからだ。

「どこに行くの?」

 あきは、光に尋ねる。光はあきとの間隔を保ちながら進んでいく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ひまりは、闇の中にいた。

 目が開いているのか、閉じているのか、分からないほどの闇だ。

 ひまりは、自分は死んでしまい。これが地獄というものだろう。と認識し始めていた。意識はある。でも、ココから動くことも考える事も自由がない。そんな感覚だ。

 意識はただ、自分というものを認識しているだけに過ぎなかった。

 ただ・・・怖くはなかった。逆に心地よく揺れていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



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