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向日葵みたい。

「お兄ちゃん、彼女さんにプレゼントなの?」

「違うよ。患者さん。何年かぶりに目を覚ましたんだ。メイと同じ年だよ」

「なんで、その子にプレゼントなんて買うのよ」

 メイは大好きなお兄ちゃんを取られる気がして嫉妬していた。ぷくっと頬を膨らますとメイの頭をポンポンと撫でた。

「その子さ、皆。諦めてたんだよね。もう、この世では生きてけないのかなって」

 至は立ち止まった。メイも立ち止まりジッと話を聞く。

「実は。。。俺もね」

「それと、プレゼントって何か関係あるの?病院じゃ当たり前のことじゃない」

 至は首を横に振る

「メイ。違うんだ。彼女は、彼女だけは諦めていなかったんだよ。命を。。生きる事を。それを僕らは勝手に諦めていたんだ。神様っているのかな?」

 至は空を見上げる。

「目が覚めた彼女は、元気で明るくて、人が変わったみたいに生きる事を喜んでいて、それがさ向日葵みたいに真っ直ぐで光に向かって歩いているようにみえるんだ」

 二人の間に爽やかな風が通り過ぎる。メイの髪の毛が乱れると、至はそっと手櫛で治してあげる。

「俺も、俺も向日葵みたいに生きなくちゃなって。詫びと決意をあの子に渡したいって思っただけ」

 ・・・・ひまわり。メイはひまりの事を考えていた。ひまりは正に向日葵みたいだった。ひまりの後をついていく事が光のある方だと勝手に信じていた。あのひまりは何処に行っちゃったんだろう・・

「どうした?メイ?気分でも悪いのか?」

 俯く顔をあげると、至は爽やかに微笑んでいる。何かスッキリとした表情だ。至は病院で理学療法士をしている。が、お医者様の診断で患者さんのサポートすることしか出来ない。理学療法士には独自の判断での処方は認められていないのだ。歯がゆさの中で悶々とこれでいいのか?自問自答の日々の中、あきが目を覚ましたのだ。何か、ガツンと頭を叩かれた気分だった。やるべき範囲の中でもやり切れていたのか?患者の為と思いながら諦めていた自分に情けなくなっていたのだ。

 でも、今は清々しい。だから、お礼をしたいと思ったのだ。

「ね、お兄ちゃん。その子に会えないかな?」

「え?なんで?」

 至は嫉妬で文句でも言いに行くのか?心配しているようだ

「私も、向日葵の子にあってみたいの」

 ひまりの事をおもいながら・・・

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