カレンの携帯電話
「えーーっと。ココはどこでしょうか?」
カレンはきょろきょろと辺りを見回す。
「ひまりさぁぁん。どこですか?あれ?コレは夢なんですかね?」
ささらぐ川に近寄ると、とても綺麗な水流に艶やかな魚が泳いでいる。
「まぁ、とても綺麗。ひまりさんにも見せてあげたい」
カレンはポケットから携帯を取り出し動画を取り始める。
「そうだ。写真もとりましょうっと」
カシャカシャと連写の音が反響する。
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ブーブー・ブーブー
「なに?どこからかしら」
バイブレーションが聞こえる。横たわっているカレンのポケットから携帯が鳴り続いている。
ひまりは、慌ててソレを手にする。アビトは胸にあった温もりを名残おしそうにしている。
携帯画面が動画を映し出す。カレンの声も聞こえる。
「ひまりさんにも見せてあげたい。綺麗なお魚さん。えへへ素敵な場所ね」
画面には、優雅に泳ぐ魚が見える。写真を撮ったのだろう。連写のコマ送りで映像がみえる。
「あれ?なんだろ?人かな・・」
携帯の向きが変わる。対岸には檻の前に多くの天使が槍を持っている。
「まさか・・・カレン!カレン!そこに渡っちゃダメ!!!!!」
叫ぶ、発狂するひまりは汗で携帯を落としてしまう。傍にいたアビトがサッと拾い上げる。
「あぶね、危機一髪」
落ちた携帯の画面は下向きだった。落ちていれば割れていたかもしれない。ホッしながらも急いで続きを見ようと画面を上向きした瞬間
「ブワァアアアアアアアアア」
画面から風が吹きつける。その勢いは凄まじく
「うわぁああ」
アビトはその勢いで飛ばされてしまった。
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