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私が「ひまり」なんだから。
ひまりは、ボーっと天井を見ていた。カーテンが揺れ雲が流れている。
「ひまり・・・」
誰かが呼んだ気がした。でもそれも気のせいだと知っている。流石にこのままではダメだとも知っている。
その時ママの声が聞こえる
「ひまりーーー」
コンコン。ママは気をつかってドアを叩く。
「ひまり・・起きている?お友達が来ているわ。でれる?」
誰だろう?あの子の友達なんてメイくらいしか知らない・・どうしよう・・
「カレンさんって子よ」
「え!カレン!!」
ドアを開けると、ママはビックりした顔をした。ここ数ヵ月話をした記憶もないのだから当たり前だろう。
でも、嬉しそうにニッコリと笑った。
「会ってあげたら?きっと喜ぶわ」
胸がギュッとする。罪悪感・・ママにカレンに・・あのひまりに・・
でも、もう私がひまりなんだ。変わらなきゃ
「ありがとう。出かけてくるわ」
ママは背中をポンポンと優しく押してくれた。
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