ベットに横になる。天井を見つめ、一人になったんだと安堵する。
ひまりは家に帰っていた。
「ふぅー。疲れた」
そう言って、ベットに横になる。天井を見つめ、一人になったんだと安堵する。そして瞼は簡単に閉じる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ね、いい加減にしなさい!」
「え?なにを?」
「もう、私の中から出て行って!」
「何を言っているの?あたしはあなたなのよ。出ていくのはあなたの方よ!!!!」
もうひとりのひまりが更に分裂し、ふたりになる。
「でていけ!でていけ!」
その言葉が連なる度にひまりがどんどん増えていく。やがて10人ほどのひまりに囲まれる
「でていけ!でていけ!」
思わず耳を塞ぎしゃがみ込む
「やめてーーーーーーーーーーーーーーー」
自分の大声で目が覚める。
「あーー夢。。。」
力いっぱいに握ったのだろう。掌には爪の跡が喰いこんでいた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「静かですね~」
ピアスは周りを見渡す。急に誰も来なくなると暇だった。
「さて、食事でもしますか」
手を重ねる。手を広げる。そこには僅かながらにブラックホールのような渦が巻く。ピアスはそこに手を入れる。すると、そこからピアスの好きなピチオップパイが出てきた。所謂フルーツのパイだ。
「いただきます」
美味しくいただきながらも、物足りないな。スパイスが欲しいな・・と感じる。
「そうだ!」
もう一度、手を入れる。
「美味しい!!」
それは、赤いジャムのも見えるが、人間の生き血で間違いはなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さて、さて、ひまりさん」
「あ、はい」
「君はどこまで覚えているのかい?」
「と、いいますと?」
「ひまり。として生きてからのことだよ」
そう言われても、生まれた時からひまりな訳であって。。。。ん?ま、まてよ。あれ?あたしの小さいころってなんだっけ?でも、そう確か、誘拐されたから記憶がないんじゃなかったかな?
ひまりは腕を組みながら必死に考えてる。
「じゃあ、ヒントをあげよう」
「ヒント?」
そう言ってダンはひまりの肩に手をやり、自然に唇を奪う。
「え?」
その瞬間、前世の姿の自分が見える。手錠を外し、外へ逃がしてくれた人物との約束が浮かび上がる。
「なんでもします」
忠誠を誓ったその人物がこそがダンだった。
目を開くとダンはまだ目の前にいる。そのまま目が合うとやっと唇を放してくれた。ひまりの胸の鼓動は胸を突き破りそうな程高ぶっていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




