「お前!俺が見えるのか!!!!!」
警察官はハッとする。
「お前!俺が見えるのか!!!!!」
「今頃?面白いわねお巡りさん。それより協力してくれるの?してくれないの?」
ひまりは、指先で警察官の体を触り始める。
「おい、お、お前なにしてるんだ」
久しぶりの女性との会話と気が付き、この件もドギマギし始める。
「ね、お願い」
「し、仕方ないなぁ。まあ俺もね生きてた頃は人助けしてた訳だし、で何をすればいい」
ひまりは、にっこりと微笑み。耳元で囁くと
「・・・お前って悪い奴なんだな」
「そんな事はないわ。貴方にとっても好都合な話でしょ」
「ま、それはそうだが」
「じゃあ、彼の事頼んだわよ」
そう言って、ひまりは公園を後にした。残された警察官はその姿が消えるまでジッと見つめている。
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アビトは時計を見る。
「全く、ひまりのやつ」
言葉にしたものの、どっちのひまりを待っていたのだろう。とふと疑問になった。勿論あの濃厚なキスは忘れられないものの、緊張しながらも火照るような甘いキスのひまりの事が脳裏を横切る。
「あーーーー俺って変態か!!」
動いている方がきっと気持ちも変わるだろう。思春期には理解できないあの空間の事よりキスが脳裏を支配してる。ダメだダメだ!と言い聞かせ
「よし!!」
頬をパンと叩き、ダッシュしてその場を立ち去る。
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女の子の名前はカレンといった、
カレンはメイが泣き止むまで傍にいてくれた。
「大丈夫ですか?落ち着きました」
「うん。大丈夫、落ち着いてきた」
メイはカレンの顔を見ては泣き、声を聞いては泣いていたのだ。
「よかったぁー。じゃあ、少しお話しませんか?」
「今の私に受け入れられる話かな、ふたりの惚気を聞く心はないけど。それどころか、そんな話聞いたらカレンの事殺しちゃうかも」
「やだぁ、冗談にしては怖すぎますよ」
「冗談じゃないから」
そう言いながら鼻をすする。
「きっと、メイさんには朗報ですよ」
「なに?こんな私に嫌味なの」
カレンは首を振って、
「あたし、カレンとひまりさんは付き合ってないんですよ。あれって嘘ですから」
そう言ってニッコリと笑った。
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