〜遭遇したのは宇宙人〜
ワガハイハーウチュウジンダー
「…で?その宇宙人がなんで誘拐紛いのことしてまで私をここに連れて来たの?」
「誘拐って言われると…まあ、簡単に言うと僕の世界の神様達が僕の事を気に入っててね?今いる世界じゃ僕は幸せになれないから他の世界に行って幸せとはなにか学んで来いって神様達に送り出されたの。」
「…は?神様…達?…やっぱり帰る。」
「お願いしますから帰らないでください。」
怪しげな宗教の勧誘かと思うような事を真面目な声で話す不審者…いや、恋のキューピッド様(笑)
「とにかくね!僕は幸せとは何かを知らなきゃいけないんだ!その為に、恋をしてて多感な時期の10代限定で認識誘導の魔法とこの世界の電子領域を使って僕が求めている人物をここに招待したんだよ!…あと、あの曲は僕も好きだからせっかくなら趣味嗜好が似てる人が良いな〜と思ってやってみたんだ。楽しかった?」
「マジでそんな理由なの、めっちゃ楽しかったです!そこはありがとうございます。」
「楽しかったなら良かった〜!ミンストレル…この世界ではエンターテイナーって言うんだったけ?エンターテイナー冥利に尽きるよ!」
「そう…ところで、その仮面なに?」
ニッコリと笑っているのが想像つく声でそういった彼は、顔のほとんどが隠れる仮面を被り、その仮面には子供が描いたような雑な線の笑っているような模様が描かれていた
「これ?僕が描いたんだ!何の模様も無かったらつまらないでしょ?だから見た人が和むように笑顔を描いてるんだ〜♪」
「へえ〜…」
歌うかのように、心の底から見た人が笑ってくれると思っているその声にそう言うしか無かった
「と!ゆうわけで!…地球人よ!我が君の恋を叶えてしんぜよう!!!」
「あ、結構です。」
「…我が恋を叶えてやろう!!!」
「や、ほんとに、別にいいんで、そういうの。」
「…なんでぇえええええ!!!?!!普通こうゆうのって、はいっ!喜んでっ!(裏声)ってなるもんでしょ!!?!!なにが不満なの!!!?」
「いや、恋って他人の手助けは必要な時もあるけど基本的に自分でどうにかしなきゃいけない問題じゃないの…それに私が好きな人にはもう恋人いるから付き合うとかそうゆうのって考えれないから。」
「めっちゃ正論で良い子!!!!!…でも、僕は負けない!!!何がなんでも君の恋を叶えるよ!!!」
「うっわーひくわー」
「やめて!!!そんな目で僕を見ないで!!!!!」
しばらく、2人はギャイギャイと騒がしく口論していた