こぼれ話〜クリスマス〜
ハッピーメリークリスマス!私はチキンとケーキを食べました!誰とですかって?もちろん家族と!!!!!!!!!!!!
…12月25日、世間はクリスマスで浮かれている民衆が溢れかえる日のことである…クリスマスに独り身の者のことをクリぼっちと蔑む風習も見受けられ、風物詩のひとつとして数えられている『クリスマスは中止になりました!』暴動が起こる日でもある…」
「なにブツブツ言ってんのアンバー?」
「わあっ!!?ササササラさんいぃいぃぃいつからそこに!!?!」
「クリスマスイブで浮かれてる民衆とか何とか言ってる辺りから」
「うん!全部聞いてたんだね!!!恥ずかしいーーー!!!!」
「クリスマスは企業の金儲けの日でしょ?人が多くなるって分かる日だし家でダラダラしてたらいいじゃない。」
「夢が無い!華が無い!!希望も何も無い発言やめて!!!!」
コタツに潜ったまま煎餅を食べ、お茶をすすりながら泣き喚く僕に冷たく言うサラさん…クールだ…
「あっ!そういえばサラさんはクリスマスに何か予定無いの?お友達と遊んだりしないの?」
「一応誘われてはいたけど…」
「けど?」
「…アンタが一人だと寂しいとかずっと言ってたから断ったわ」
…そう言いながらパリパリと煎餅を齧る音が鳴り響く
「…えっ…僕のため…に?」
「…そうよ、なにか文句あんの」
「え…だって…それじゃあ僕のせいでサラさんの時間を割いて、寂しい思いさせてるんじゃ「うるさい」…あいたっ!?!!」
僕が落ち込んでいると頭に衝撃が走り、頭を上げるとサラさんが僕の頭に手刀している所が見えた
「え?なんで僕叩かれたの???なんで???」
「一人は…寂しいじゃない…私は昔から一人ぼっちのクリスマスだったから寂しいのには慣れてるけどアンタは初めてでしょ」
「…」
「一応今は家族みたいなもんなんだから寂しい時は寂しいってちゃんと言いなさい。ちょっとくらいなら私に寄りかかっていいんだから」
「…もうたくさん寄りかかってるよ…これ以上寄りかかったら倒れちゃうんじゃない?」
「大丈夫よ、倒れたその時はアンタも一緒に転んでくれるでしょ?転んだら一緒に笑ってまた立ち上がりましょ」
「…うん!サラさんが転けたら僕が受け止めるね!!!」
「そうして〜」
「あっ!そうだ!僕ケーキ作ったんだ!今から食べようよ!果物たくさん乗せたやつなんだ!自信作だよ!」
「ケーキ作ったの?アンバーが作ったやつは美味しいから楽しみだわ!」
「すぐに持ってくるね〜!」
「はーい!」
台所に向かい、冷蔵庫から僕が作ったケーキを取り出し用意する
「良い人だなぁ…サラさんは優しすぎるんだよ…」
ーーーーそうだろう?さすが我が愛し子よなーーーー
「えっ!?誰!!?」
「アンバー?どうしたのー?」
「えっ!……あっ、な!なんでもないよ!気にしないで!!」
「そうー?」
「…今のは」
今、得体の知れない”ナニカ”が存在していたのを感じた…けど
「…?あれ?なんだっけ?…うーん、思い出せないし…まあいっか!」
僕は直ぐに”忘れさせられて”しまった
「サラさーん!ケーキ持ってきたよー!」
「わーい!早く食べましょ!」
「切り分けるから待ってね〜!」
(何かあったような気がしたけど…忘れたって事はたいした事じゃないって事だよね!そんな事より早くケーキ食べよ!)
覚えていなきゃいけないことを忘れた僕はケーキを切り分け、サラさんとの二人っきりのクリスマスの夜を穏やかに過ごしていく…
ーーーーふふふ…危ない危ない…ーーーー
くふふ♪




