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これが私の恋物語!  作者: ミズーキ
ドキドキの高校生活!恋のキューピットは宇宙人!?
18/27

〜始まりの合図〜

ダンディーなおじ様って、良いですよね

…キーン…コーン…カーン…コーン…


古くから伝わる伝統的な時間を区切る合図が鳴り響き、学校は終わりを告げる


「じゃあね、また明日」

「うん!また明日〜!ばいばーい!!!」

「ちょっと待ちなさいって…ちょ!!邪魔しないで!」

「はーい、リリカちゃんはこっちだよぉ〜」

「離しなさいよっ…て痛っ!ちょ、ホントに痛いから!!!」

「えへへへへへ」

「ひっ!!いっ、ちょ…っ!!いやあぁぁぁぁ!!!」

「…ワタシハナニモキイテナイ…」



マリナはリリカを捕らえている手とは反対の手で、吉田サラの姿が見えなくなるまで手を振り続ける

その姿は、何度見ても愛らしい柴犬のようである

…たとえ、掴まれた腕が悲鳴をあげ、叫んでいる同級生が隣に居ようとも


「…さて、じいちゃんちに向かうか」


吉田サラが通っている合気道道場は、吉田サラの祖父が開いており下は未就学児、上は社会人までが通っていて、人数は少ないがそこそこ人気のある教室であるが、学校と自宅からは数駅離れた場所に居を構えている


それは、住宅地から離れ、閑散とした通りにある『加藤合気道道場』と書かれた木彫りの看板が玄関に掛かっている古風な屋敷である


「…相変わらず、デカい家ね」


屋敷の門を通り、開け放ちっぱなしの玄関から家の奥に向かって大きな声を出す


「おーいじいちゃーん!来たわよー!」


しばらくして奥から大きな足音が近づき、道着に袴姿が良く似合っている白髪だが、逞しい体躯の老人が足早にやって来た


「…サラーー!!!久しぶりに来たか!!!待ってたぞ!!!」

「じいちゃん、私先週も来たよ?」

「先週ぶりじゃろう!!!毎日来てくれてもええんじゃぞ!むしろ一緒に住もう!」

「だからー学校の近くのが良いから今の家で良いって何度も言ってるでしょ?」

「何度聞かれてもワシの不屈の精神は同じ事を言うぞい!!!」

「…そう」


白髪ではあるものの鍛えられた身体に、良く通る声で年齢よりも若く見られることが多い祖父である


「じいちゃん、ばあちゃんは?」

「婆さんはご友人方と出掛けておるぞ!」

「そっか、ばあちゃんとも手合わせしたかったんだけどな〜」


吉田サラの祖母は合気道ではなく柔道をしていた

その為合気道では足りない、実践で使えそうな技を吉田サラに教えていたりもする


「じいちゃん、少し組もうよ」

「ん?良いぞ!今なら誰も居ないからゆっくり使えるぞ!」

「ほんと?すぐ着替えて来るね!」

「ああ!先に言っておるぞ!」

「うん!」


そう言って吉田サラは部屋の奥へと消えていった





ただし、常識人に限る

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