〜新生活の始まり〜sideアンバー
アンバー君、病む(サブタイトル)
「それじゃあ学校行ってくるわ、18時過ぎくらいに帰ってくるからご飯の準備よろしくね。後、誰か来ても絶対に鍵は開けちゃダメよ?」
「はーい!分かりました!静かに気配を消してお留守番してます!」
「気配は消さなくてもいいけど…まあいっか…じゃ!行ってきます」
「いってらっしゃーい!」
サラさんが学校へと向かい、1人部屋に佇む僕は…
「よおーし!…これで、一息つける…はぁ…」
大袈裟なほど手を振り、吉田サラを見送ると…先程までいた明るく、無邪気だった”僕”は消え去り
「…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛…本当になんでこんな事になっちゃったの本当に意味分かんない神様達の馬鹿野郎それに比べて何あの人優しすぎない?自分で言うのもなんだけどこんな不審者を居候させるとかしかも一人暮らしの女の子だよね?無防備過ぎない???なにこれどんなエロゲ状態?でもホント申し訳なさで死にそうてか一度死んでるようなものだけどねHAHAHA…ああ〜外の世界ヤダヤダヤダヤダ怖いよお…布団に引きこもりたいよお…無敵要塞OHUTONを僕にください…ぁぁぁこんな陰キャじゃダメだ!!!ちゃんと明るく人懐っこい性格の僕よカムバック、あ、でも無理に明るくしてるのダルいしめんどくさい…」
今にもキノコが生えそうな程ジメジメとした雰囲気で肩を落として独り言を呟き、根暗で気弱な陰キャな”僕”がそこにいた
そう、本当の僕は…ー 根暗な陰キャだ ー…
「確かサラさんは夕方に帰って来るって言ってたから、それまでは調べ物でもしてようかな…」
サラさんには神様達が僕を引き止めていたって言ったけど、僕がこんな性格だから神様達も僕を外の世界に出したくなかったんだと思う…だってこんな暗くてうじうじしている奴が神様の愛し子とか有り得ないよね、あははは…
「…ええ、と、パソコン…は、これか…」
小鳥が鳴いており、今日は始まったばかりだと言うのにとても暗く感じる部屋で、ひとり、僕はパソコンをいじり始める
その背中は…寂しがっている迷子の子供のようであった
「もっと…好かれる仕草を研究しなきゃ…本当の僕は誰にも愛されない…こんな、暗いやつなんて…誰にも好かれないよ」
画面にはサラさんが好きなアイドルグループのトーク番組が映っている
「僕には、サラさんしかいないんだ…ここで捨てられたらもうどこにも行けない…って、神様達は言ってた…」
僕の精神は…あの神様達のいる空間に、長く、永く生きていける程強くはなかった…
最初の100年で、僕の精神は”初めて”狂った
…”お願いだから!!!”………”…して”……
…”僕を”…
…”殺してくれ!!!”…
……”もう愛し子の精神は限界を迎えておる”……
……”だが!もしこの子を拒絶されたら、この子はっ”……
……”それでも”……”行かせるべきだ”……
「……」
「僕は」
「なんで生きてるんだろうか…」
「………」
「…いや、あの日誓ったじゃないか、」
ーーー…必ず、幸せになってください…約束です…ーーー
「僕は、幸せになると…そう、誓ったんだ」
「そっちに行くまでに幸せになるって…生きてて良かったってアイツに胸張って言うために、そう誓ったんじゃないか」
アンバー君はひとりになるとすぐ病むけどすぐ元に戻ります。
大切な人の言葉を思い出して、正気を取り戻します。




