〜新たな出逢いに〜
「それじゃあ!家政夫兼恋のキューピットとして頑張るぞー!」
「おいコラ、恋のキューピットとかまだ言ってるの。」
「いやいやいや!僕にできることは何でもするって契約だから!!!!」
「あっそう…もういいわ、好きにしなさい。」
食事を終えて、これからの事について話していたがアンバーはまだ吉田サラの恋のキューピットになる事を諦めていなかった
「なんで恋のキューピットになんかなろうとしてるの?人の恋路にどれだけ足突っ込みたいの???」
「ええ〜〜〜?だって!恋って素晴らしいじゃないか!!!人と人とがお互いの気持ちを伝え、思いが通じ合うまでの儚く、恐ろしいほどの緊張感に包まれ、様々な感情が絡まりあって…それがやっと叶った時の感動はなんとも言えないよね!!!」
「アンタ、結構夢見がちなところあるわね…」
「電子世界に居た間暇だったからね〜!色々な物語読んでその中でも恋愛系の物はよく読んでたんだー!」
「へぇー…」
吉田サラはふと思う。軽い調子で言っているので忘れるが普通の人間が2、300年も1人で、あの、青白く無機質な空間で長い時間を過ごすのは、厳密には神様達が居たので1人ではないのであろうがそれでも…
「すごく…寂しいじゃない…」
「…ん?どうしたんだい?」
「…ううん、なんでもないわ…ところで、アンタそのお面は取らないの?」
アンバーの顔には例の笑顔が描かれているお面が付けられている
ちなみに、食事中も付けていたようである
「あー…これねーまだ外せないんだ〜」
「外せないの?なんで?」
「僕の魂と肉体は分けられて魂が電子世界、肉体を神様達が持ってたんだけどね?今の僕は仮死状態から生き返ったばかりだからまだ魂と肉体が馴染んでないんだ。だから、このお面が生命維持装置の役割を果たしてるの」
「じゃあ、そのお面外したら…」
「うん、すぐには死なないけど長く外してたら衰弱死しちゃうね!」
「そんな軽いノリでいうもん!!?」
「だから魂と肉体が馴染むまでの間はこのお面は外せないんだ!…不審者丸出しだけど、こればっかりは許してね?」
「そういうことなら仕方ないじゃないの…不審者丸出しだけど…」
「アッハッハッハッハ」
「笑い事じゃないでしょ!??!」
軽いノリのアンバーに対して怒りながら美味しい食事をとり、吉田サラはふと思った
(こんなに賑やかなご飯っていつぶりだろう…?)
次回はアンバーを連れ去った張本人達のお話です。




