書籍化記念SS 番外編『差し入れクッキーと大乱闘会』
ゼレクの師団復帰後、王都でのある日。
マリスが休みの日、ゼレクは出勤を嫌がる。
「マリスと一緒にいたい」
彼の要望はシンプルで、強い。
副官と補佐官は、はじめてその問題に直面した日、今後はゼレクの休日をマリスの予定に合わせよう、と頷きあった。
なにしろ嫌がるゼレクを出勤させるのも大変だったし、今頃マリスは家にいるのに、どうして自分は職場にいるんだ、と一日中不機嫌なゼレクがものすごく厄介だったからだ。
しかし、休日を合わせても、翌日、出勤させるのがまた面倒くさい。
なぜなら前日にマリスとぴったり寄り添って過ごし、満腹になった肉食獣のような顔をしたゼレクが、どうして今日はダメなんだ、と不機嫌になるからだ。
交代でゼレクを迎えに来ている副官たちは、この人間一年生の上官にため息が尽きない。
しかし、この日限定のご褒美があった。
「ジェドさん。これ、良かったらどうぞ」
もう何度目か、マリスが差し出したバスケットをジェドが受け取る。
休日明けの不機嫌対策としてマリスが用意するようになった、ゼレクのための軽食や茶菓子のおすそ分けだ。
嫌がっているのを無理やり行かせるのは、見ている側も心苦しいものがある。
そこでマリスは「ちゃんと出勤してお仕事を頑張ったら、休憩時間にこれを食べてね」と言ってご褒美を持たせることにしたのだ。
もちろん、効果は絶大だったので、その次からはいつも迎えに来てくれるジェドやフォルカーへの差し入れ分を追加してバスケットを二つ用意するのが、マリスの休日明けの新しい習慣となった。
「おー。いつもありがとうな、嬢ちゃん」
バスケットを受け取り、ジェドは笑顔で礼を言う。
マリスの作るものはどれも飾り気なく素朴だが、滋養があって美味しく、不思議と懐かしさを感じる味わいがある。
今日もそれを貰うのを密かに楽しみにしていたジェドは、しかしいつもより重たいバスケットを不思議に思って中身を見て、驚きに目を丸くした。
「こりゃまたすげぇ量のクッキーだな。俺らは貰えるんならありがたく貰うけど。何かあったのか?」
「ええと、昨日、すごく作りすぎてしまって」
困ったように眉を下げ、苦笑気味に答えるマリスを見て、ジェドは二人のやりとりを無言で眺めているゼレクを見た。
「またこいつが何かやらかしたか」
事情も聞かないうちから断定しているあたり、ジェドがこの幼馴染みをどう認識しているのかがよく分かる。
彼はマリスへ諭すように言った。
「嬢ちゃん、もっと厳しく躾けていいんだぞ。もっと厳しく。じゃないとこの先、苦労するのは嬢ちゃんなんだからな」
なぜか真剣な顔で心配され、マリスは慌てて事情を説明する。
「いえ、そんなにたいした理由があるわけじゃないんです。
あの、火の魔術の訓練法の一つに、焼き菓子を作るのがありませんでしたか? 私、あれはわりと得意なので、昨日お茶菓子を作るついでにクロちゃんの前でやってみせたんです。
そうしたらもう一回見たい、もっと見たい、って言われて、つい調子に乗ってしまって……」
その結果が、美味しそうに焼けた山のようなクッキー、という訳らしい。
「余り物を押し付けるみたいで、すいません」
しょんぼりとしたマリスが申し訳なさそうに言うと、なるほどな、と頷いたジェドが言った。
「そりゃあやっぱりゼレクのせいだな。まあでもウチはむさくるしい男どもの巣窟だ。可愛い女の子の手作りクッキーなんて、どんだけあっても一瞬で無くなるから気にすんな。つーわけでゼレク、お前は自分用ので満足しとけ。俺が持ってるやつまで狙うな」
「えっ」
ジェドの言葉に驚いたマリスが、隣にぴたりと寄り添って立っているゼレクを見上げると、彼はさっと横を向いたところだった。
煩わしげに釘を刺したジェドの様子から、マリスと話している間、ゼレクがジェドの持つバスケットを狙っていたらしいと察する。
マリスは眉尻を下げて心配そうに言った。
「ダメだよ、クロちゃん。もう昨日、すごい量を食べたんだから。同じものをあんまり食べ過ぎると、体に良くないんだよ。それに、種類はいくつか作ったけど、あんなにクッキーばかり食べていたんだから、さすがにもう飽きちゃったでしょう?」
「マリスの作るものは、美味い。飽きない」
短い言葉で、それでも頑固に主張して、ちらっとジェドの持つバスケットを見る。
クッキーの他に軽食も用意された自分用のバスケットを手にしながら、それでも欲しがるゼレクは、その言葉通りマリスが作るものが好きだ。
おかげで不機嫌対策になるのだが、この執着心の強さは困りものだった。
「分かった、分かった。とにかく行くぞ。遅刻すると俺がフォルカーに叱られる」
ぼやきまじりにジェドがゼレクをなだめ、「いってらっしゃい」と見送るマリスに「そんじゃあ嬢ちゃんも気をつけてな」と軽く手を振る。
ゼレクは見送るマリスに「ん」と頷いて、転移魔術で出勤した。
*****
「ああ、それでこの量なんですね」
ゼレクの執務室に着くと、書類の整理をしていたフォルカーにバスケットを見せ、ジェドがその山盛りクッキーの事情を話した。
頷いたフォルカーに言う。
「そうそう。火の魔術の訓練法、嬢ちゃんは菓子作りだったらしいぜ。俺らなんて、自分たちの食う肉とか魚とか焼かされてたのにな。しかも実地訓練で自分で狩って捌いたやつ」
「軍学校に放り込むしかなかったクソガキの群れと、貴族の子息が多い魔術師養成機関ですよ。訓練方法なんて違って当然でしょう」
さらりと答えるフォルカーに、口をへの字に曲げたジェドが言う。
「そりゃそうだけどよー。どうしたって最初は生焼けか炭かの二択になるのに、そうなったら食事抜きってヒドくね?」
「あなたは最初から上手く焼けるゼレクのを、横からつまみ食いしてたじゃないですか」
「お前だって当たり前のように自分の生焼けのを消し炭にして証拠隠滅して、ゼレクが焼いたの食ってたじゃねーか」
「私は捌いて切り分けるのを手伝ってましたよ。ですからあれは正当な対価を受け取っていたんです。……完全にゼレクに任せると、肉塊が大きすぎて、中まで火が通らないんですよね」
「ああ。こいつ生肉でも平気で食うからな……」
執務机の奥にあるイスに座り、自分の分としてマリスから渡されたバスケットを膝の上に置くと、来ていきなりその中身を食べようとするゼレクに二本のペンが飛ぶ。
話しながら同時に動いた副官と補佐官からのその攻撃は、ゼレクがかすかに頭を動かしただけで避けられたが、どうにかクッキーを食べようとする手は止められた。
ちなみにペンは二本とも背後の壁に突き刺さっている。
「おい、ゼレク。まだ何も仕事してねぇだろ。さっそく食おうとしてんじゃねぇよ」
「ラークさんから言われているでしょう。それは仕事をちゃんとできたら食べていいご褒美だと」
ジェドとフォルカーに言われ、むすっとした顔をしながらもゼレクはクッキーをバスケットに戻した。
二人の攻撃を避けながら食べることは簡単だが、前回それをやった時、「次はラークさんに言います。絶対に」とフォルカーから警告されたのを思い出したからだ。
ゼレクの早食いをフォルカーに言いつけられたら、マリスはきっと困った顔をするだろう。
早く食べたい気持ちはあるが、彼女を困らせるのは嫌だ。
ゼレクは一時、我慢することにした。
「よし。そんじゃ始めるか」
机に書類を置き、壁に突き刺さったペンを抜いたジェドが言う。
「今回の壁の修理代はゼレクな」
「当然ですね」
第一師団の副官たちは、上官に容赦なかった。
*****
「う~ん。いつ食べても美味い。美味い、が」
昼食後、デザートにマリスのクッキーを食べながらジェドがうなり、言った。
「これさぁ、俺たちだけじゃあ、さすがに食いきれんよなー?」
「それはまあ、そうでしょうね」
同じくサクサクとクッキーを味わって食べながら、フォルカーが答える。
「でもな、余ったのをただ配るのって、納得できねぇだろ?」
「確かに。何の対価もなく配ってしまうのは反対です。私達は労働に対する労いとしていただいてるわけですし、何よりタダで配っていい味じゃありませんよ、これは」
フォルカーの言葉に、うんうん、とジェドが頷く。
マリスが作る素朴な菓子を、いつの間にかすっかり気に入っている二人である。
声高に「美味しい!」と称賛される有名店の売り物とは違う、形も大きさも不揃いな家庭の手作りお菓子。
けれど、じんわりと心の奥底をあたたかくしてくれるような、何とも言えない懐かしさを感じさせる優しい味なのだ。
「というわけで、大乱闘会の開催だ」
そうして心あたたまる味の菓子を食べながら、悪戯っ子の顔でにんまり笑ってジェドが言う。
「周りは全員敵って設定で訓練時間いっぱい戦わせて、最後まで立ってた奴にだけ、褒美としてこれを与えてやろう」
普段は止めるフォルカーも「いいですね」と頷いて、さらに追加してきた。
「どうせなら、いつもと少し違う訓練ということにして、ゼレクも場外から参加させましょう」
「場外から? 何をさせるんだ?」
とうに自分の分を食べ終わり、まだジェドたちのバスケットに山盛りのクッキーをじいっと見ていたゼレクに、フォルカーが言う。
「ゼレク、合図をしたら訓練場の結界内の地形を変化させてください。今までに行ったことのある場所を参考にして、足場が悪かったり、視界が遮られて見通しがきかなかったりした所を結界内で再現するんです」
言われたゼレクはやる気ゼロの顔で、しれっと無視しようとしたが。
「うまくできたらこのクッキーを分けますよ」
最後に告げられた報酬の効果は絶大だった。
もし犬耳があったら、頭の上でピーンと立っていただろうというくらい上機嫌になったゼレクが、こくりと無言で頷いて応じる。
かくして第一師団の団員達に、唐突な試練が課せられることになった。
*****
「ぎゃー!! 溶岩!!!」
「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬぅぅぅ!!!」
「無理ー!! これ無理だぁー!!! うわぁぁぁっ?!」
「隙ありっ!! って、おわっ?! 岩崩れたっ?!」
黒々とした岩場に、赤く光る溶岩がどろりと流れる火山の頂上。
……という地形を、ゼレクが魔術で造り出した訓練場で、団員達が悲鳴をあげながら必死に戦っている。
一定時間ごとにフォルカーの合図で変更される地形は、草木の生い茂る密林や、足場が最悪な沼地、すべてが凍りついた極寒の氷原など、種類豊富な地獄ばかりである。
それでもドロリと流れる溶岩から逃げ回るのに必死になっている部下へ「一人も落とせねぇやつに褒美はやらんぞー」とジェドが言えば、「ヤダーッ! 可愛い女の子の手作りクッキー!!」と叫びながら乱戦に飛び込んでいくのだから、部下達は今日も元気に脳筋だ。
いつもと少し違う訓練をするから、最後まで訓練場に残っていられた者には可愛い女の子の手作りクッキーを与える、と告げたところ、部下達は目の色を変えた。
そうして見事にエサに釣られている様子を、ぬるい笑みで眺めながらフォルカーがつぶやく。
「それにしても、ゼレクは思っていたより世界中の魔境や秘境を渡り歩いていたんですねぇ」
「あー、それな。俺もさっきから知らん地形とか植物とか出てくるんで、驚いてる。おい、ゼレク。いつの間に行ってたんだ?」
ジェドが問いかけるが、ゼレクは無言のまま。
はー、と幼馴染みはため息をついた。
「またいつもの無視かよ。マリス嬢のおかげでちっとはマシになったが、やっぱりゼレクはゼレクだな」
「仕方ありませんよ。子供ならまだしも、ここまで年齢がいってしまうと、人間そうそう変わりません。多少でも今までよりマシになっただけ、ラークさんに感謝ですね。……ゼレク、地形変化を」
会話の途中でフォルカーが指示を出すと、ゼレクが訓練場に向かって右手をかざした。
空中に光る線が流れ出して数秒で魔法陣が描かれ、ゴゴゴッと地面が揺れて結界内の地形が変わっていく。
「ぎぃやぁぁぁーーーっ!!! 高ぁぁいぃぃぃーーーっ!!!」
高所が苦手な部下が絶叫した。
今度の地形は尖った岩が無数に林立する深い谷の上。
直前まで溶岩の熱に炙られながら崩れやすい岩場で乱戦を繰り広げていた部下達は、慌てて唯一の足場になる尖った岩に飛びついている。
「お、落ちたやつ何人かいるな。魔力切れか?」
「回収して放り出しましたよ。浮遊も使えなかったようですね。地形対応失敗により、失格です」
フォルカーの言葉通り、足場を確保できず谷底に吸い込まれそうになったところを回収され、結界の外へ放り出された部下達が、「俺のクッキーがぁぁぁぁっ!!」と悲痛な叫び声をあげて悔しげに地面を叩いている。
英雄率いる第一師団の団員は女性に人気があるだろうと思われがちだが、内情はそうでもないというか、格差があるので、『可愛い女の子の手作りクッキー』を逃したことへの悲しみが深い。
ジェドはそんな彼らの様子を見て「体力切れじゃなさそうだな。魔力の使用効率を上げる鍛錬を増やすか」と思案する。
一方、足場を確保して結界内に残った部下達は、空中を飛び回りながらの乱戦に突入していた。
「よっしゃー! 全員まとめて叩き落してやんぜ!」
「うるせぇてめぇが落ちろやぁ!」
「手作りクッキーは俺のものぉぉーーー!!」
「ウハハハハハァァーーーッ!!!」
柄が悪いうえに、テンションがおかしくなっているのが混じっている。
言うまでもないかもしれないが、全員、恋人募集中の独身組だ。
「これが第一師団の実態なんだよなぁ……」
なまぬるい笑みでジェドが言うと、フォルカーが遠い目をした。
「言わないでください。世の中には正確に認識したくない現実もあるんです」
この部下達の手綱を取り、厄介な上官の面倒を見るのが仕事だというのだから、ため息は深くなるばかりだ。
フォルカーは思った。
後でラークさんのクッキーを食べよう。
この訓練後の休憩時間に食べる予定で、ジェドには言わず、自分用のクッキーをちゃっかり確保しているフォルカー。
転んでもただでは起きない。
ちなみに、この辺りを評して上層部から「この男なら (ゼレク・ウィンザーコートのお守役として)大丈夫だろう」と思われていることを、彼は知らない。
*****
突発的に行われた大乱闘会を最後まで戦い抜いた猛者は、六人。
もっと少ない人数しか残らないだろうと予測していた副官達は、
「ちょっと手ぬるかったか?」
「ゼレクの地形変化の他にも、何か入れた方がよかったかもしれませんね」
などと、「次はもっと難易度を上げよう」と話していたので、それを聞いた部下一同は死んだ魚のような目になったが、ともかく六人は無事『可愛い女の子の手作りクッキー』を手に入れた。
周囲から、いいなぁ、という羨望の眼差しを一身に受けながら「やったぁぁぁーっ!!」と恥も外聞もなく雄叫びをあげる筋骨隆々とした部下達を「はいはい、じゃあ解散な」とジェドが散らし、それぞれの持ち場に戻る。
ゼレクも約束のクッキーを手に入れたので、休憩時間にそれを食べ、上機嫌で仕事を終えて帰宅した。
「お帰りなさい、クロちゃん」
部屋に戻ると、夕食の支度をしていたマリスが迎えてくれる。
ゼレクは「ん」と答えて寄り添い、細い手が頬を撫でてくれるのに嬉しげに顔を傾けた。
最近定着してきた、もっと撫でて欲しい、の合図だ。
一方、促されるままゼレクを撫でてあげながら、マリスは少し心配そうな表情になる。
「今日はあんなたくさんのクッキー持たせちゃって、ジェドさん困ってなかった?」
ゼレクは今日のことをぼんやりと思い出した。
密談するジェドとフォルカー。
大乱闘会で暴れまくる男たちの群れ。
最後に残った六人が、クッキーを手にあげた雄叫び。
大乱闘会への協力報酬として、自分も手に入れたマリスの手作りクッキー。
当然のように、ゼレクの頭に残ったのは最後の一つだけだった。
「美味かった。また、作ってほしい」
質問とまったく違う答えが返ってきて、マリスは呆れたようにため息をつく。
「もう。クロちゃんは昨日からずっとそればかりなんだから。……でも、気に入ってくれたなら良かった。うん、また作るよ。今度は別のお菓子を、作りすぎないようにね」
次は気をつけるから、と微笑むマリスを苦しくないようふんわりと抱きしめて、ゼレクは (どれだけ作っても、ぜんぶ俺が食べるのに)と思う。
けれど、もしまたたくさん作ったら、マリスは今日みたいにジェド達に分けようとするはずだ。
なんとなく、それは気に入らない、と思ったので、ゼレクは何も言わず、ただマリスの手が頬を撫でてくれる気持ち良さに目を細めた。
翌日、大乱闘会で最後まで勝ち残った六人が、揃って「一度、実家に帰りたい」と休暇届を提出した。
ジェドとフォルカーは顔を見合わせて頷き、許可のサインをした。
「こうなるだろうと思ってたんだよな」
「予想通りですね」
マリスの手作りの味を気に入っているから、というのも勿論あるが。
すでに交代で一度帰郷している二人は、だから人数を絞りたかったんだ、と苦笑した。
どこか懐かしさを感じさせる『可愛い女の子の手作りクッキー』。
その効果で久しぶりの帰郷を思い立った六人の中の一人が、「故郷で再会した幼馴染みと結婚することになりました」と報告してくるのは、また後日の話である。
後日、部下の報告を聞いた副官二人。
ジェド「またかよ!!」←(机を叩く)
フォルカー「またですねぇ」
(*番外小話「ある花束の事情」参照)
ジェド「嬢ちゃんとゼレクって、何か特殊効果持ってんじゃねぇの?! なんで俺にはその効果が出ねぇんだよ!!」
フォルカー「たぶんそういうところだと思いますよ」
二人の春は、まだもうちょっと先。
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書籍化記念の番外編SS、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
皆様のおかげで、メディアワークス文庫様より『犬を拾った、はずだった。 わけありな二人の初恋事情』とタイトルを改めまして、本日、2023年10月25日、無事に発売となりました。
いろんな方にご協力いただいて、本という形にしていただけたこと、本当に嬉しいです。
改めて、感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今回、書籍化を記念して、本編には入れられなかった一場面を書かせていただきました。
原稿を直している時とはまた違った形で彼らに再会できたように感じて、楽しかったです。
こちらでの掲載時から読んでいただいていた方にも、本から知ってこちらに来ていただいた方にも、お楽しみいただけましたら幸いです。




