だからマスゴミって言われちゃうんだよ! ボクシング山根会長の騒動をめぐって
まず前提として考えなければならないのは、ボクシング連盟騒動の争点はなにが問題なのかを考える必要があります。筆者なりに考え、ざっくりと下記にまとめておきました。
①日本ボクシング連盟の山根明会長が連盟を私物化し、試合の判定まで忖度が働いていた点
②国からの補助金を本来とは使うべき用途で利用した点
③反社会的勢力と密接な交際を認めたという点
この3つが大まかな問題だと私は考えております。これだけを考えれば会長である山根明氏の辞任、それに伴う国から補助金の不正利用に対しての処罰で問題は収束していたはずです。ところが、ここである問題が発生してしまいました。それが山根明氏の個性というかキャラがあまりにも強烈で動物園にいる珍獣の鑑賞会になってしまったことです。
上野動物園にいるパンダのようにマスコミはこの山根明という珍獣を取り上げていきます。彼らの期待に応えるかのようにインタビューの発言や内部からの情報をワイドショーは面白おかしく視聴者に伝えていきます。ここでこのおっさんなら好き勝手に叩いてもいいんだという空気が出来上がってきます。
ちょっとここで冷静に考えてみましょう。山根明氏のことを笑ってしまうというのは筆者もわかります。インタビューや辞任の会見は下手なコメディより面白いですから。しかし、山根明氏の個人のキャラとボクシング連盟の問題は別の問題じゃないの? という疑問です。
何故このような問題が発生してしまったのか? それはどの団体でも発生する可能性があるのではないか? そういう土壌があるのならどうやって正していくべきかということなどに視点をあてるのがマスコミの仕事だと私は思います。
山根氏の自宅にまで押し寄せて、面白い発言を引き出すために張り付いて好き勝手にするのが視聴率は取れるかも知れませんが……。これってやりすぎだと思いませんか? そう私は思います。
例えば、日大の不祥事のときに内田監督や井上コーチに付きまとって問題の追求にマスコミは走りましたか? 某暴力団との組長と田中理事のツーショット写真を取り上げたマスコミはありましたか? 今起きている日大のパワハラを行ったコーチに対して山根氏のように自宅まで行って真意を聞いていますか?
正直、日大に比べて日本ボクシング連盟は弱小組織です。叩ける相手だからといってメディアリンチをかけてませんか? こういう弱者だとわかったらボコボコにするからマスゴミって言われてしまうんですよ。よく文春の記事をそのままワイドショーで流してますけど、ある事務所の出来事は一切流しませんよね。
平等や公正さを都合のいいときに使って、自分たちの不利益になりそうなことを報道しないダブルスタンダードなのがバレていますから。私はもうこういう中立とか立場を止めてメディアは我々はこういうスタンスで行くって言ったほうがいいと思います。変に建前ばかりを強調しているからマスコミがマスゴミって言われるのだと私は考えます。