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美少女精霊?それなんて萌え要素。



俺がユサに連れられて来たのは一見全く武器庫に見えないところだった。

だって壁がきれいなんだぜ?武器がきらきらと輝いてみえるぜ!

……まあ輝いてるんだけど。なんかマジで光放ってるんだけど!


「娑仁、この中から自分にあった武器を選べ。というか武器に選んでもらえ」


「は?」


「こういう武器の中には必ず精霊がいる。その精霊に気に入られればその武器に決定だ。精霊といってもいろんなタイプがいるからな。気をつけろ」


えっ?気をつけるってなにに?超不安なんだけど!精霊に気に入られなかったらどうするの?っていうかどうなるの?!


……ごめんなさい、やります。


「えぇ~。じゃあ俺これ」


そういって俺が手に取ったのはレイピアでもなく、短剣でもなく、片手剣でもなく、両手剣でもなく、鞭でも弓でも銃でも刀でもなかった。あぁ、しつこいって?

わかったよ、言うよ。




俺が選んだのは―――――――


「なんだ娑仁。干渉玉を取るとはずいぶん変わっているな」


言うなよユサ!!悲しいじゃないか!人がせっかくここまでためたものを!っていうか名前がわからなかっただけなんだけどね、てへぺろっ☆


「へ~これって干渉玉っていうんだぁ」


「娑仁、まさか知らないで選んだのか?」


「うんっ!なんとなくコンパクトで可愛かったから!」


「……生まれる性別を間違えたな、娑仁」


ひどっ!いまさらその話題を蒸し返さなくたっていいじゃないか!


「まあ、とりあえずその玉を胸にあてろ」


「胸に?……わかったやるよ、やるからそんなに冷たい視線をむけないで!」


よし、胸にあてると……。



ピカッ!



視界が光に包まれた、と思うと俺は訳のわからない空間に浮かんでいた……わけではなく今いた位置に戻っていた。唯一さっきまでと違うのはユサが動かないっていうことと目の前に羽の生えた妖精みたいのがいることだった。


[妖精みたいとは失礼な。正真正銘妖精じゃ]


うわっ心読める系ですか?


[そのとおりじゃ。もう気に入ったからお前の武器は妾じゃ]


それ強制?


[あたりまえじゃ。貴様ごときにえらぶ権利などないわ]


そうですか。そりゃすいませんでした。


[さて、主に妾の使いかたを説明するかの。妾の能力は干渉じゃ]


ほうほう。で、それでなにができるの?


[あせるな。主はもともと物を具現化できる能力をもっておる]


具現化って創造のこと?


[そうじゃ。で、妾は主が具現化したものに干渉し、その物に属性を持たせたりその物の強度を上げたり、逆に下げたりできる。ま、要するにこの世のすべてのものに干渉し、それを自由に支配できるということじゃな]


ふう~ん。で、短所は?


[む、鋭いの。なぜ気がついた?]


そんないいこと尽くしの武器なんてないからね。


[ふむ、鋭いの。短所は干渉するにはその物をはっきりと知っていなければいけないこと初めての物には干渉するまでに時間がかかることじゃな]


初めてじゃなければいいの?


[うむ。一度干渉したものには一瞬で干渉できるぞ。時間にすると0.000000001秒じゃな]


早っ!それ時間にする意味なくね?


[うるさい主じゃのう。そろそろ現実世界に戻るぞ。妾は主の中にいるからな。話しかけてくれれば応えるぞ?]


りょーかい!じゃ、後でね。




またしても視界が光に包まれるとユサたんが心配そうに俺を見てくれた。

やばい、その上目づかい……。俺、そのために生きるわ。


「娑仁……大丈夫だったか?」


「あぁ、精霊ってか妖精にも気に入られたし、これに決定かな!」


[失礼な。妾は精霊じゃ]


わおっ!いたんだ!ってか話し聞いてたんだ!?それに加えてさっき妖精って言っ(ry


[失礼な主じゃのう……。妾は主と一心同体。主の頭の先からお尻の穴まで知り尽くしておるわ]


なんかたとえがやだな……。とりあえずユサにも君のこと紹介してもいい?

……っていうか君名前は?


[ないからな。主が決めておくれ]


え~。俺ネーミングセンスないよ?


[問題ない]


わかった。じゃあ~……羽が水色で小さくて可愛いし~。


[ふむ。それで?]


ルマでよくね?


[ルマか……。気に入った!だが何の関係が?]


俺の好きなアニメのキャラの名前から。


[……でも、主の好きな者と同じ名なのは嬉しい……ぞ?]


うわほぉ~い!その照れた声最高~!俺恋愛フラグ立ちすぎじゃね?

まあいいや。これからよろしくな!ルマ!


[うむ!さっそく外にでるぞ!]


「あっ、出てきた」


ユサとどっちが可愛いかな?


「ユサ、俺の武器の精霊、ルマだよ!仲良くしてね?」


「……貴様。とりあえずルマとやら、よろしく」


「ふむ。お主もしや……。おい主。妾とユサとやらは話がある。主は一人で妾の武器の使いかたを考えておれ」


ひどっ!俺仲間はずれ?悲しいなぁ……。


「い、いや、べ、別に主のことを仲間はずれにしているわけではないぞ!ただ……その……」


「わかった。ユサ、ルマと話してきて?」


「「……」」


この沈黙がイテェェェェェ!!!!俺泣いちゃうよ?悲しいよ?俺のガラスハート割れるよ?……ていうか俺なんかした?


「すまない、娑仁。私も話があるからな」


「ほお。貴様ごときが妾に話……とな?」


「えぇっとルマ?」


むっちゃ火花バチバチなんだけどな?はっきりいってこわいんだけどな?


「では失礼する」


消えちゃったよ!俺悲しいよ!っていうかルマってユサのこと嫌い?





てへぺろっ☆


主人公のキャラが少しずつ崩壊しているような。


次回は今まで一番の突っ込みどころありです(笑)

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