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短編

小説家

作者: KaJyun
掲載日:2026/03/02



受験はいやだ。

時間がなくなる。友達みんな勉強していて、話したくても話せない。

何より本が読めない。

読めないのだ。

文字は読めるし、教科書の文章も読む。でも教科書の文章の味気なさといったら!

1週間ほど干してカラッカラのパンみたいだ。ほんとに笑っちゃう。

ただの事実の羅列。表現の美しさなんてカケラもない、簡潔でわかりやすい無味乾燥な文。あんなのどこがいいのか全然理解できない。

ああ、本が読みたい。次を気にして、気にして、読み続けて気づいたら朝になってるような本が。表現の美しさに、その一行だけを恍惚と噛み締めているだけで幸福になれるような本が。

でも、読めない。じゃあどうする?

読めないなら自分で書いてやろう。


こうして詩織は小説家になった。



おや、詩織さん。勉強は?

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