表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/24

ぼんやり太郎

昔々、あるところにぼんやり太郎と呼ばれる青年がいました。ぼんやり太郎はいつもぼんやりしていて気も利かず察しも悪いのですが、言われたことは素直にやり通し怪力で働き者した。

太郎は、親兄弟が日がな一日寝て暮らしているのに、自分だけが牛馬のように働かされているのに気づいていませんでした。


ある日、雀がやってきて

「やい、ぼんやり太郎。おまえは悔しくないのか。おまえの家族は働かず、おまえだけが働いている。おかしいじゃないか」

たしかに、とぼんやり太郎は思いました。

その日からぼんやり太郎は、ぼんやり寝太郎になりました。親兄弟のマネをして働かず日がな一日、板の間にゴロリと転がって過ごすようになったのです。

これでは暮らしが立ち行きません。

親兄弟は弱って、しぶしぶ自分たちも働くことにしました。

ぼんやり寝太郎も、親兄弟が働いた分を超えないように働くことにしました。家族には不満を言われましたが、太郎はやっとただの太郎になれたので満足でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ