単純過ぎて悲しいと言えない
あれえ、びょうきだったのかもね。
じゃあ今までの物差しは折れてとうぜんだよね、
さあ、そう思えば悩みは消えましたか。
そう、受け入れる前と後の間に
まっさらになった。
ああはじめてひとりだ。
うん。最初から知ってた。
はじめまして、ひとり。
吐いたりはしなかったけど
ずいぶん永くひとりだったと自覚するまでは
生きた歴史を体を使って遡るのは
茫然自失な時間もたくさん超えてきた。
でもじゆう
やっと手にした
ふつうのじゆう
あたりまえってこんなに安心できたんだ。
しあわせになった。
欲をかいていいよ、と。言えるほどに。
つらかった
さびしかった
そして
それは
いえなかった。
ありがとう。