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KOKUKETU  作者: 夢乃マ男
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ソコ

欠伸をしながら今日もソコに着く。

寝惚け眼でやってきたのと外部の音をシャットアウトしてきたので、ここまでの記憶はない。


「今日もガラクタ漁りか?」


ソコの入場口の店員の一言で仕事モードにはいる。


「こないだみたいなお宝がひょこっと降ってくるかもしれないだろ?」


「お前は何年まえの話をしているんだ。」


「その何年前が今日再び来ないと言い切れるのか?」


「まぁ好きにしなよ、物好きさんよ」



ここまでが朝のルーティン。


そこからは軽く場内を見渡しゴミ山を漁る。

昔見たアニメ映画みたいに空から少女が不思議な石と共に降ってきたりしたらいいのに。

僕はそんな夢を見ながら何かに使えそうな何かわからない左右の上下の手を使いながら鉄くずやら、よくわからないゴミ山の中でひたすら全部の手を動かす。


アルバイト以上、社会人未満な収入を得る為に。


そんな毎日。不満は無い。

それなりの普通の生活ができてしまっているからだ。


一時期指輪が沢山降って来てそれに使われてる石や金で沢山の収入を得られた事があったせいもあり、またいつかなんて思っていてやめられないのもある。


それがまた今日来るかもしれないから。


そんな日々を夢見てしまう。



昔、ここで拾った通信機を分析してこの世界を変えたヤツもいる。

ただのガラクタと馬鹿にする人間の多い中、そのガラクタを研究して今では生活に欠かせない携帯電話として普及させた人間もいた。


今では知らない人がいない程の地位と名誉を築いた。

それまでただの鉄屑だとされていたいろいろな物が彼の手に寄り高価格で取引されるようになった。


僕はそこまでの夢物語は実現出来る気はしないが、夢を漁りにゴミを漁っている。


そんな不毛な時間を過ごしている最中のささやかな楽しみである。


だって、ガラクタ漁りの最中もあの穴からはガラクタが絶えず降り注ぐのだから。


そして、数十年前かららしいのだが、大量に食べ物も落ちてくる。野菜や肉が直に落ちてきていたのがそれまでの常識だった。

ある日を境にしっかり調理をされてボックスに入った食べ物が落ちて来るようになったらしい。


おかげで料理下手な僕は味にも食にも困る事なく生活できている。


今でこそこんな生活している人間はあまりいないが、僕はこの食事ボックスで満足だ。

米、パン、おかず、それらが詰め込まれたボックスに僕のお腹は満たされる。

さらにたくさんの揚げらるた肉やらも落ちてくる。


正直僕の目的はそれである。

三食不自由なく、良い日にはどれを食べようか迷うような贅沢すらできることがある。

それだけでこの生活に満足している。


ほんらいならばその降ってくるものを会社に売りにだして報酬を得る人間が多かった。

それを研究して世に流通させていくのが主流だったのがこの仕事だ。


ここ最近は新しいものなどまるでなく、辞めていく人間が多く、今では馬鹿にされるような主にその日凌ぎの仕事になっている。

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