昇
俺はキレてるチーズケーキ
カラクリ仕掛けのタイムラグ、及びあて先ランダムお手紙、2時間リハ3弦を失い、6弦から1弦にかけてゴムのような手首で平行に擦り切れる。あえていおうカスであると。
目に映るすべてを対悪的な色眼鏡で見てやろう。真っ黒な色眼鏡それはもはや、UVカットのないサングラス、社会は悪に満ちている。
一番の悪を告げようそれは、世界の平和か黄金のM字アーチ合成着色料ではなく、それを批判する51歳高校教師、教頭でもなくそれは紛れもなく、チーズケーキである。
人間という動物がコミュニティーを形成し家族以上長老以下長いピラミッドが出来上がった。何がいいたいかというと。チーズケーキを6等分にしたのなら、5人家族残りのひとつを誰にするのかということである。
生き物は自分を生かすために生きるのか、それとも種の保存のために生きるのかいなかは、知性を獲得した人間しか考えないのだが、私には社会一般の純然たるそれをいまだ獲得しておらず考えるに至らない。
私は夕方4時ごろいてもたってもいられなくなり、その暗黙のけん制やみのライアーゲームを振り払い、チーズケーキが腐ってしまってはというイラク戦争時の米英なみの大義名分のもと黄色い悪魔に剣を振り上げたその瞬間である。
循環的にデジャヴ、感覚的開放のもと大きな爆発音とともに白い煙があがり、キッチン中にチーズケーキが飛び散った。私は煙の中しみる目を閉じることなく私は目の前の事実に驚愕していた。飛び散りばらばらになったはずのチーズケーキしかしそこには新たなチーズケーキ・・に手足口があり中年男性のような顔立ちで心のすさんだ不良中学生のような眉間のしわで私をにらんでいる。私は瞬間的に感じた。彼はキレてるチーズケーキその名もチーズ君であると。
「俺はお前の怒りの集合体」
チーズ君は予想どおりのおっさんのような声でつぶやいた。私は
「ふざけんなボケ!カス!このフィクションの産物が!部屋中きれいに掃除しやがれ!!畜生!畜生!ドドンドドン」と叫びチーズ君の顔面に顔面を寄せてメンチをきった。