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君がイチバン!

作者: 霞 艶月



登場ハト:ハト男、ハト子、ハト美


よく晴れた昼下がり、駅前の公園でカップルのハト男とハト子が仲良くエサをついばんでいる。


ハト男:「ここの公園、食べ物に恵まれててサイコーだよなぁ〜」

ハト子:「ホントね〜のんびりした雰囲気も好きだわ〜」


すると少し離れた場所に、一羽のメスバトが舞い降りてエサをついばみ始める。


ハト男:「(オッとぉ、イイ女!)」


ハト男はハト子に何も言わずに、いきなりメスバトのところへ飛んでいく。


ハト子:「あっ、ええッ?」


ハト子、唖然として立ち尽くす。

ハト男、メスバトのすぐ近くに着地する。


ハト男:「やぁ君、見かけないコだねッ!どこから来たの?」


ハト美、ハト男のことを全く無視してエサをついばみ続ける。


ハト男:「君みたいに可愛いコ、このへんじゃいないぜ〜ボクと一緒に食べようよッ!」


ハト美、ハト男のほうを振り返りもせず、せっせとエサをついばみ続ける。


ハト男:「ねぇねぇ、名前くらいは教えてくれよ〜」


ハト美、いきなり羽ばたいて飛んでいってしまう。

残されたハト男、呆然と見送る。


ハト男:「チッ、ちょっとばかり美形だからってお高くとまりやがってッ」


ハト男、ハト子の元へ舞い戻る。


ハト男:「見かけないヤツだから声かけてやったのに、ウンでもスンでもねえの。まったく失礼なヤツだぜ」

ハト子:「(怒りを含んだ調子で)どーせ可愛いコだから声かけたんでしょッ」

ハト男:「なッ、なワケないだろッ!ハト子よりイイ女なんていねえよぉ〜オレにはハト子がイチバンに決まってるじゃないかぁ〜」

ハト子:「はぁ?どうだかッ!」


ハト子、それきり無言でエサをついばむ。


ハト男:「(エサをついばみながらブツブツと)やっぱりハト子と食べるメシはサイコーにウマいなァ……」









夫婦仲が良いと言われているハトですが、その中にも浮気者はいるようです……


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