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情報収集


 翌日、私は昨日の疲れがあったのか朝十時に起き何時もより大分遅い朝食を食べた。

 その後は食堂にいたメイドに図書館の様なもののがある場所を聞き、そこえ向かう。途中、色んな武器を持った生徒達に怪訝な目を向けられたが、無事にメイドに教えられた場所についた。


 そこは、いくつあまたの棚に囲まれ天井にはどういう原理か分からないが大人の手のひらぐらいの大きさの六つの光の玉で照らされている。ただし、凄く輝いているのに全く暑くない。


 室内を詳しく説明するなら、部屋の形は六角形見たいな形でそれぞれの面に本棚が置かれていてそれが、約ビルの2階分ぐらいだ。地球の図書館に比べたら少ない位だが、この世界では、紙が貴重なのかも知れない。

 出入口の所に受付みたいな場所があって、お婆さんが座っていた。


「すいません、ここに置いてある書物はどこまで読んでいいんですか?」


お婆さんは、目を閉じていてさっきの質問で初めて私が要ることに気付いたようだ。


「ああ、ここにある書物なら何でも読んでくれて構わないよ。まあ文官とか、国の研究者が書物を持ってきたり置いてったりするから今では何があるのか分からないがね。」


 大丈夫かこの国、研究者が置いてったりとかって情報漏洩もなにもないじゃないか。だけど召喚に関する事でも置いてったりしてるといいな。


 その後、お婆さんに御礼を言いその後書物を片っ端から調べていった。この国に関することなどを調べていき、魔物情報、迷宮の情報は後で詳しくみるとして情報管理のスキルでファイルに記録して調べていく。

分かった事は、


まず暦は、1000年毎に変わり、古代暦、精霊暦、そして今の魔法暦だそうだ。


 そしてこの世界には、人間種、魔人種、獣人種、精霊種、龍人種の五つの種族がある。まあ精霊種は異世界人には分かりにくかったらしく、これだけは異世界人が広めたエルフと呼ばれている。国の位置は、人間の国が聖国を初め、王国、帝国の三つで線で結ぶと、正三角形の形になるようにある。

 その他は、獣王が統べる獣人種の国、大陸の五分の一を占める大森林に集落を置く精霊種、大陸一高い山に集落を作っている龍人種、そして魔境を越えた場所に国を作った魔人種がある。魔人種以外の場所では、街が転々と作られている。

 国ではないが、共和国と呼ばれる魔人種を含めた様々な種族が暮らしている街があるそうだ。


 この町は、人間種の宗教団体から特に嫌われている。その宗教団体はある女神を信仰している人間至上主義の人達から嫌われているらしい。

 何でも彼らの言い分は、獣人みたいな獣臭い連中と過ごす何てあり得ないとか、精霊種は不老不死に近いと呼ばれているんだ、そいつらの血を飲めば不老不死になれるかもしれなのに何故回収しないとか、龍人種は戦争での兵器になるんだ何故奴隷にしないとか、魔人種は我らの敵なのに何故匿う、さっさと我々に渡せ、それが男なら拷問しつくして女なら私の愛玩奴隷にしてるとか言ってるらしい。


 そもそも不老不死になれるという話は噂でそんな事実どこにも無いのにだ。てか、最後は完全に私利私欲でしょ。人間種の王は別に彼らは言っているだけなので問題視してないそうだ。


 世界が変わろうとも宗教団体はめんどくさいですね。宗教団体については、今後関わるかもしれないので要注意だ。それからも書物をあさっていると、目的に関わる事をこんなとこで見つけられることができた。


それは、数枚の色褪せた紙の束でタイトルに『異世界人召喚魔法 レポート』と書かれていた。

それを読むと、

――――――――――――――――――

 異世界人召喚魔法の始まりは、国の上層部が、他国と戦争するために屈強な戦士を別世界から呼び出そうと言い初めたのが始まりだ。誰もがそんな世迷い言をと思ったが、言い出した奴が持ってきた情報で目の色を変えた。

 

 それは、転生者の存在だ。転生者と名乗る人物は、様々な魔法、技術を提供し国の技術力を革新させた人物だった。だから若き天才とよばれた人物が、異世界人と言う話の信憑性が増した。


その情報を信じ、召喚魔法の研究者を集め50年の歳月を掛けて完成させた。そして、初めて召喚された人物は年端もいかない、着物を着た合計5人の子供達だった。


 ステータスを確認したが、その何れもがLv1なのに一個大隊の隊長が持つステータスと同じだった。これには、研究者達や上層部は感激のあまり涙した。

 そして転生者の言う通りに適当なストーリーを言うと、召喚されたもの達は魔法に掛かったように我々の言うことを聞くようになった。

ただ一人を除いて。


 私は気になった、だから彼女の周りを魔法で監視し、言動に注視してみた。すると、彼女は召喚された者たちからのけ者にされている事が分かった。

 容姿はとても整っているのに不思議だった。でも両目を持っていなかった。彼女がのけ者にされるのはそれが理由だと思った。


 だが、彼女は一人になると誰かと一人でに喋っていた。最初は何かの魔法かと思った。だが彼女の魔力は全く動いてなかった、とても不気味だった。


 それに念話なら魔力が動くし何より喋る必要がないからだ。だから、監視はここで止めた。怖かったのだ。

夜な夜な一人でに喋りだし一人でに笑うのだから。


 この事は忘れる事にした。どうせ、何事もないだろうと。


 だが、楽観視出来たのは三年間だけだった。彼女は召喚されて3年間両目が見えない中Lvを上げ、作製者という職業を開花させ召喚された者たちの中で最強になった。戦う方じゃない、武器を作る事に最強になった。

 これが、戦うほうなら別の結末になったかもしれない。


 彼女は我々が武器を作れといっても聞かなかった。その上彼女は他の国へ旅に出ようとしていた。

上層部は焦った。もし彼女の作った武器が他国に渡ればこの国が窮地になる、と。

だから、上層部は彼女が旅に出る前に暗殺者に依頼を出した『千羽 東陽と言う女を殺せ』と言う命令を。

――――――――――――――――――

ここで、レポートは終わっていた。


 意外な事が分かりましたね、まずこの世界には召喚魔法をこの国にもたらした転生者がいる。後は、召喚された時に言っていた魔王の話は、この転生者の作り話ですか。それと千羽東陽って両目がなく、女性だったんですね。

 

 レポートに着物を着た子供って書いてあったから、地球なら江戸時代かそれより前の時代の人かな?。

調べる事が増えましたね。


それより気になったのが、これレポートというよりは誰かの日記じゃないかな。しかもストーカーの。召喚魔法について分かると思ったのに残念だな。

 そんなくだらないことを考えながらレポートを元の場所に戻して、再び作業を開始する。


だが、異世界召喚について分かったのがレポートもとい、日記の事でしか分からなかった。

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