食堂での出来事
案内された場所はまるで、学校の学食みたいな場所だった。広さは学校の体育館2つ分ぐらいで、机が何列も置いてあり奥にバイキングみたいな感じで料理が並べられていた。おそらくここは、この国に使える人達の為の食堂なんだろう。
その証拠に、むさ苦しい人達が何人もいたり地下室でみた白いローブを来た人達がいた。
「星野様、こちらです。」
メイドに学生服を着た生徒たちの元に案内された。クラスメイト達は、私を見て誰だこいつみたいな顔をしていた。その視線を無視して空いている席に座る。
そして情報を集めるためクラスメイト達のステータスを鑑定して、情報管理のスキルで記録していく。スキルを使っていて思ったが、別にスキル名を口に出さずとも使えるみたいだ。
記録し終わって生徒達のステータスと自分のステータスを比べて分かった事は、まずステータスの数値が私のほうが少し高かった。それに、スキルを覚えているのが少なく、表示されていたとしえもほとんど、Lv1しか居なかった。
私の場合は、何なんでスキルのLvがこんなに高いのだろう。
次に職業、まず固有職を持っていたのが、
『勇者』の神谷 輝
『聖女』の霧島 静
『舞姫』の竜巻 夏希
そして、『傀儡師』の私しかいなかった。
因に、竜巻夏希とは内のクラスの担任だ。年は20と最年少らしい。何でも海外の学校で飛び急を何度もしており、資格を取ったそうだ。
北山の話では、容姿がとても整っていて霧島と二人で二大アイドルと呼ばれるほど学校では大人気だそうだ。
他のの生徒達の職業は、戦士、剣士、僧侶、魔法使いなどのの被りで、後は鍛冶師、裁縫師、薬剤師等の被りだった。
ただ、特異スキルはチートばかりで中には相手のスキルを奪うスキルがあったが、弱点があり相手のステータスを一度見ないといけないそうだ。そいつは鑑定を持っていないので使い始めるのはまだ先だろうが要注意人物として気を付けておく。
まあ私の場合、情報管理でそもそもステータスが見れないのでこちらからステータスを見せない限り安心だ。さて色々終わったところで、気になったことを聞きますか。
「さっきからなんの用ですか。」
振り替えると神谷と委員会がいた。
いや、無視しようと思ったけど後ろに立たれて鬱陶しかったんだよね。
「あなたに聞きたいことがあります。」
委員会がとても怒ってる、とでも言いたげな雰囲気で私に詰め寄りながら聞いてきた。
あれ、私まだなにもしてないよ?
「何をですか?」
「あなたは話し合いの場に居なかったのですが、なぜ参加しなかったのですか、」
ごめん、ほんと何のこと。
「本当に何のことですか?」
いや、別にわざとじゃないですよ。
「惚けるつもりですか!これからの事を話す大事な話し合いだったのに!」
その叫び声で、食事中のほとんどの人が手を止めて此方をむく。
耳元で叫ぶな、
「本当に何のことなんですか、それに煩い」
いや、この至近距離で叫ばれると耳がキーンてなるんです。
「もうこんなやつほっといて戻ろうよ、霧島さん」
神谷が私を見下すような視線で見て、戻ろうと促す。てか、こいつはこいつで何しにきたの。
「最後にもう一度聞きます。なぜ来なかったのですか、」
はぁ、うざい、
「何度も言うけど本当に何のこと、僕は呼び出されてもなければ怒鳴られる筋合いもないんだけど。」
委員会と神谷は急に雰囲気の変わった僕にとても驚いているみたいだ。
「さっきからなんなのさ、それに集まりがあるだのなんの集まる場所しらなきゃ集まりようがないでしょ。」
「そ、そんなわけないじゃない、王様との話が終わったら皆で集まって、このあと私の部屋で集まって話し合いをしようって話だったじゃない。」
あああのときか、なんだ理不尽に突っ掛かってきたんじゃないのか、
「それはすいません、実は体調が悪くて王様の話が終わったらすぐに部屋に案内してもらったんです。」
さすがに、これは私が悪かったので謝っておく。だがころころ変わる私の雰囲気についていけてないみたいだ。
「え、そうだったのそれはごめんなさい、てっきり勘違いしてしまって。」
「じゃあ、話し合いの場所どころか話し合いをすることもしらなかったの、」
神谷もさっきの見下す視線は何処に行ったのか平然と会話に入ってきたが、その表情は何処か申し訳なさそうだった。こいつが一番危険何じゃないの。
「はい、なので結果だけ教えて貰えませんか」
「分かりました、結果はとりあえず2週間訓練を受けてみて、その結果しだいで戦うか戦わないか決める事になりました。」
そうなったのか、
「教えて頂き有り難うございます。おかげで助かりました。」
「いえこちらこそ、勘違いして怒鳴ってしまってすいませんでした」
そのあと別れて異世界最初の料理を楽しんだ。
ただ、周りの兵士?みたいな人達から、面白い物をみつけたとばかりの視線を向けられた。
明日からめんどくさそうだなと思った。
後は北山が話しかけてきて話し合いの内容をある程度話を聞いて若干呆れる以外、何事もなく部屋に戻り寝た。
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そこには、この国の大臣と黒のローブを着た人がテーブルに向かい合うように座っていた。
「召喚された勇者達はどうでしたか」
黒ローブが政務に問う。
「ああ、何人か頭が切れる奴がいたが計画の支障には何の問題もないだろう。」
大臣がローブに問われた事を正確に答える。
「それは、本当か」
でも、黒ローブは疑うような眼差しを向ける
「何のために嘘を言う必要がある」
「今回の計画には失敗は許されない。不確定要素は排除しておくべきだ。」
「なら、頭の切れる者を狙って迷宮のトラップを使うか?」
「止めておけ、そうやって前の計画は失敗したのだろうが」
「笑ってる場合か、まああやつは転移した場所から戻ってきただけだからな。」
大臣はそれを忌々しそうに思い出し、顔を歪める。その表情に黒ローブも同じように思い出し苦笑いして話しだす。
「もし攻略されてたとしたらゾッとしたが私より少し強かっただけだから、なんとか倒すことができたのだ」
「でもあやつが転移したのは85層だったでしょ。なら最近見つかった此処に落としたらどうです」
「ああ確かにそれもそれでありだな、分身を奈落に落として確認したが、壁の150層って言うのを確認した直後、消されたからな」
「それなら大丈夫でしょう。では標的はどうします」
「あの顔を覆っていた男にしよう。あいつは何処か危険だ。」