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異世界召喚

〈上位世界からの転移を確認〉



〈■■■■での転移者のステータス反映.........完了〉


〈称号;『異世界人』追加.....完了〉


〈転移者のスキル反映および特異ユニークスキルを追加....完了〉


〈転移者に職業ジョブの基本職付与......完了〉


〈特異個体に職業『勇者』『聖女』を追加.....完了〉







〈特殊個体確認、該当個体に職業『■■■』を追加....完了〉











 一瞬の浮遊感の後、目を開けていられないほどの光が段々収まってきたのでゆっくり目を開けると、全く知らない場所にいた。

 他のクラスメイトたちはいるがその周りには白いローブを着た人たちが10人位いて、そのほとんどが肩で息をしている。周りが薄暗くてよく表情が見えないが、なんとなく喜んでるみたいだ。


「皆様、我々の召喚に応じていただき誠にありがとうございます。混乱しているのは分かりますが、後程説明致しますのでついてきてください。」

 

 何時からいたのか分からないが、日本じゃあり得ない程の青髪で同い年位の少女がいた。彼女の言葉は気になるがその後ろにいる武器を持った騎士?が睨みをきかせているから今は言うことを聞いていた方が良いだろう。


「ちょっと、召喚ってなんですか、早く元の場所に帰してください。」


 クラスメイトをかき分け一人の女子生徒が少女にかけよる。

 その時、少女の後ろにいた騎士が武器を構えて前に出ようとするがその少女に手で制されてる。

あの少女に向かっていった人は確かクラス委員長の霧島静(きりしましずか)だったかな。


「黙ってないで早く答えてください。」


 その少女は一瞬考えるような素振りを見せ、仕方ないとばかりの表情をする。


「そうですね、予定では陛下の御前で説明するはずだったのですがここで説明いたほうが宜しいでしょう。まずは自己紹介を、私は聖国ルナマリアの第一王女、アリア・ハイツ・ルナマリアと申します。」


 へぇ、王女なのかしかしルナマリア?そんな国家在ったかな。

 皆もさすがに訳が分からない国の名前を聞かされて混乱しているのか、不思議そうな顔をしている人がたくさんいた。だが、クラスメイトの中には「異世界きたこれ」とか呟いている奴もいたが気にしない事にした。


「聖国ルナマリア?あなたふざけているの、そんな国地球に在るわけないじゃない。」


 クラスメイト以外が一瞬、バカにした表情を見せるが少女もとい、王女の言葉で納得する。


「勘違いするのも仕方がありません、何故ならあなた様方が過ごされてた世界ちきゅう?なる場所とは違いこの世界はアーカディア、つまりあなた様方からしたら異なる世界と書いて異世界です。」


アーカディア、確か理想郷だったかな。しかし異世界ですか、もう考えるのが馬鹿らしくなってきた。


「そんなの信じられるわけないじゃない。」


この委員長、こちらが聞きたい事を全部聞いてくれますね。


「そうですね、なら貴女の世界では何が発展した世界でしたか?」


突然の質問に戸惑うが、委員長は聞かれた質問に疑問に思いながら答える。


「え?えっと、科学、そう科学と技術が発展した世界?」

「そうですか、ちなみに貴女のいた世界では魔法が使えましたか?」

「魔法?そんなもの在るわけないじゃない!。」


委員長がなにを当たり前のことを、と言いたげな表情で答えるが、


「なら話は簡単です、試しに『ステータスオープン』と呟いてみてください。」


 言われた通りにクラスメイト達がバラバラに呟き始める。大半は不思議そうに呟いているやつがいるが、何人か、はっとした表情になり急いで呟くやつもいた。

まあ、物は試しだ、


「ステータスオープン」


すると目の前に、半透明のパネルが現れる。

そのパネルを見てみると、

――――――――――――――――――

【ステータスオープン】

【名前】星野ほしの りん【性別】男 

【年齢】16【種族】人間種

【職業】傀儡師【Lv】1

【体力】350/350

【魔力】500/500

【攻撃力】200

【防御力】150

【スキル】

調理Lv5 家事Lv4 観察Lv5 

【特異スキル】

情報管理Lv1

【職業スキル】

傀儡化Lv1 

【称号】

異世界人 人嫌い 

――――――――――――――――――


なんですかこれ、まるでゲームみたいですね。他の人も驚いていたり、なんか嬉しそうにしている人がいる。

 でも他の人の前に半透明のプレートが現れて無いので、他人のステータスは見えないみたいですね。


「なんなの、これ」


委員長が今までの常識が崩れさるような感じで呟く。


「これが、あなた様方の世界とは違うと言う事の証明です。このステータスオープンというのはこの世界で言う一種の魔法なのです。」


なるほど、こんなもの見せられたらさすがに信じるしかなくなるか。


「ルミナス様、そろそろお時間です。移動した方が宜しいのでは。」


一人の騎士が王女に近より提案する。


「そうですね、では皆様この話は陛下を交えて説明致しますのでついてきてください。」


 王女がそう言いこの部屋の出口へむかう。それに続き渋々といった感じだが霧島さんをはじめ生徒が後をついていく。

 まあ、考えても仕方がないか。

 私も後ろを目立たないようにしながらついていく。


 列の後ろを歩いていると、一人の男子生徒がよってくる。

「星野お前この事、どう思う」

 その男子生徒は、北山だった。北山の疑問に私は当たり障りのないような解答を示す。


「自称王女の言葉が本当なら、此処は本当に異世界。嘘なら質の悪い集団誘拐」

「星野ってそういう所は、変わらないのな」

「?そういう所ってなんのこと」

「いや、何でもない」


 北山はそれ以降、話し掛けて来ることはなかった。

 

 途中いくつかの階段を登ったところで初めて自分達が何処かの地下にいたことに気づく、そのまましばらくついく行くと真っ赤な絨毯で敷き詰められた通路に出て、壁には高そうな額縁に色々な絵が所々に飾られていた。


 そして赤い絨毯の先にあった豪華な扉を抜けると様々な視線が突き刺さる。その視線は金を散りばめた服を着た、いかにも貴族と言う人たちから向けられる。

 クラスメイト達は一瞬固まったが王女が歩きだしたのをみて動き出す。

 ある程度まで少女が歩くと、跪く。一応それにならって、跪くとクラスメイト達もばらばらに跪く。


 

「よくぞ召喚に応じてくれた勇者達よ、我は聖国ルナマリアの王、レイヤード・ハイツ・ルナマリアだ。」






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