死亡フラグを回避します!クリスマス編
番外編です。
私、御堂薫がプロポーズされて七ヶ月……
今思えばなんて甘い空気だったのでしょう。
さて、今日は12月24日。
クリスマスイブです。
今日は光さんとディナーの約束をしています。
原作なら、ヒロインとのディナーで私がそこに乗り込み、ヒロインの選択しだいでは死んでしまうという。
ていうか製作者よ、クリスマスイブに人殺すなよ……
まぁそれは置いといて、今現在は車に乗って、待ち合わせ場所に向かっています。
本当は歩いていきたかったのですが、両親が七ヶ月前の事件の時から過保護になってしまいまして、
「歩いていってもいい?」
と、聞いたら……
「「絶対ダメ!死んでしまう!」」
と、口を揃えて言われましたので、両親を心配させないように車に乗っています。
というか今日はパトカーが多いですね。
さっきからずっと聞こえてます。やっぱりこんな日でも犯罪は起きるものなんですね。
side東尾 光
その一報が入ったのは今日の昼前のことだった。
「一ノ瀬恋歌が脱走?どうやってだ!」
『はっ!それが、刑務所内部の者を買収したそうで……』
「そうか分かった。引き続き、薫の護衛と一ノ瀬恋歌の捜索を頼む」
さて、あの女は何が目的なんだ?
side薫
レストランに着くと、そこは原作と同じでした。
いやーあの料理のスチル。イラストレーターさん頑張ったんだろうな~。とても美味しそうだったもの。
と期待に胸を膨らませ、レストランに入って行こうとした、その時……
背後に嫌な感じがした私は横に飛び退く。
「あれっ?ざんねーん殺せなかったなぁ♪」
えっ!?一ノ瀬恋歌!?
「なんでここに?」
「そんなのきまってるじゃーんあなたを殺すためだよ。ほら『そんなに嫌がらせして何が楽しいの……』あははっ!これで貴女は死ぬでしょう?」
あーもう狂ってるよ。
「薫、大丈夫か?」
そこに光さんがやって来た。
「光さん!私!光さんと食事がしたくて刑務所を抜け……「あの人です。捕まえて下さい。」……え?」
「犯人確保!!」
…………あっさり捕まりましたね。
多分、両親と東尾家は知っていたのでしょう。
すると、そこに刑事さんがやってきて
「ご協力感謝します。御堂さん。貴女の両親が、ここに来るだろうと言っていたのでここに来てみたら本当に犯人がいて、驚きました。ご両親に感謝しますと伝えてくださいそれでは。」
と、言いました。
うん?なにか引っ掛かりますが、まずは
「薫、一緒にディナーを楽しもうか。」
「はい!」
二人は仲良く店に入っていった。
End
……side 御堂家
「薫が助かって良かった。まさか前世の記憶が役に立つとは。」
「そうね、私達が作ったゲームで私達の子供が犠牲になるなんて、絶対に許さない。」
「これからも二人で薫を守っていこう」
「ええ、勿論です」
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