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紅蓮の炎  作者: 深水拓海
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第七話 グレンとルナール

グレンとルナールは人質となったケビンを救う為にツーマンセルでワイルド・マイルに挑んだ。

「待ってくださいねケビン。」

向こう側にいるルナールはワイルド・マイルに気づかれないように慎重にワイルド・マイルのところへ向かった。

「ケビン、もう少しの辛抱をお願いします。」

ルナールはグレンとテレパシーで会話しワイルド・マイルの情報交換した。

「何後ろでコソコソネズミがいるんだ?はっ!」

ブンッ!とナイフを投げ飛ばしてそのナイフは大きなネズミを一刀両断した。そのナイフの恐ろしさにルナールは足が震えていても気づかれないように震えていた。

「なんて速さ!もし気づかれたら一発即死だった!」

ルナールは冷や汗をかくもワイルド・マイルはルナールがいたことに気がついていなかった。

「なんだ本当のでかいドブネズミだったのか。つまんねーなー」

グレンはワイルド・マイルを観察していかにも彼が狡猾であるためケビンを救うのは力加減が必要だと思った。犯人を感情的にして殺してしまうことになっては元も子もない。

「ルナール聞こえてるか?」

グレンがルナールにテレパシーで通信した。

「奴のことを調べたら悍ましい事実がわかった。」

「なんのことでしょうか?」

「奴の体をよく見てみろ。顔だらけでは無いか・・・」

ワイルド・マイルの体にある顔は生きた人間の顔の皮を剥いで自分に移植して自己満足なアクセサリーにしているのだった。

「要するに奴は生きた人間の顔の皮を剥いで自分に移植している悪趣味な奴、つまりそれをシャイターンに気に入られスペイン支部長にまでなったのだからな。」

「なんで悍ましい奴!許し難い行為です!」

ルナールは怒りをあらわにするもケビンを救出するためにここは一旦頭を冷やすことにした。。

「おいお前、何コソコソテレパシーを使っているんだ?」

ワイルド・マイルがグレンのテレパシーに気がついた。

「ここはまずいな・・・悪いがルナール、一旦切るぞ!」

そしてグレンはワイルド・マイルに話しかけた。

「お前はシャイターンに入った理由はテロリスト軍団に入ってもっと人を殺せると考えているというシャイターンなどただの踏み台に過ぎないというお前のアホらしい考えからか?」

グレンの質問にワイルド・マイルは嘘をつかずに答えた。

「そうさ!もっと人を殺して俺の体に移植してある美しい顔をタトゥーみたいに移植して世界中の悪党共を怖がらせたいんだよ。そして何かしら偶然にもシャイターンのボスが俺を気にいって俺をすぐさまシャイターンのスペイン支部支部長にしてくれたんだ。おかげで大量の人を嬲り殺しにできたんだからな!そしてみんな俺の可哀想にグレンという女に殺された部下も口を揃えていったんだ・・・シャイターンで一番怖いのはワイルド・マイルとな!あーっはっはっはっは!」

ワイルド・マイルは自画自賛するかのように狂いながら笑っていた。それと同時にケビンに撫で回すように抱きしめた。

「やめろ!息ができない・・・!」

ワイルド・マイルがケビンを愛猫を殺しても好きになってしまう場面を見てグレンはある事件を思い出した。ワイルド・マイルは3年前に10代の少年を強姦殺人したのを思い出した。その被害に遭った少年は全身の骨がバキバキの折れて内部の臓器がぐちゃぐちゃのトマトのようになって頭がないのはワイルド・マイルの圧力に屈して爆散したからだ。つまりワイルド・マイルは少年を内部から破壊するようにレイプしたという。

「もうダメ!限界・・・!」

ケビンが圧迫によってもうぐちゃぐちゃになりそうな時にグレンはワイルド・マイルをおちょくった。

「おいそいつは食ってもいい味はないぞ。他の奴を探せ。」

グレンはケビンはまずいと言って放させようとしたが・・・

「おっと悪いね・・・俺はこのケビンが大好きでたまらないんだ3年前に襲ったガキとそっくりだから食べたくてたまらないんだよ・・・!」

ワイルド・マイルをどんなに説得しても無駄だった。ワイルド・マイルは自分の欲望に忠実な犬であるためにケビンを嬲り殺してたまらないかった。

「ダメだ・・・奴を興奮状態にさせてはケビンの命が危ない、だがしかし奴の体をよく見ていると身体全体が奴が狩りとった生きた人間の顔の皮だらけまるで人面のぶどうを見ているようで悍ましいな。」

ワイルド・マイルの悪趣味な芸術についていけないグレンであったがしかしグレンは生きた人間の皮を狩りとったものと聞いて思い浮かぶ。

「そうかこいつには弱点があるかもしれない。物には霊があると、付喪神の一種の類だとな。」

そう思いワイルド・マイルの狩り取った人面に命を吹きかけたが・・・

ピュオー、シュポン・・・

しかしグレンの望みも叶うことなく人面には命が宿らなかった。

「残念だったなグレンさんよ!俺の人面は俺自身の命当然なんだよ!」

なんとすでに手遅れで生きたまま剥がされた人面はワイルド・マイルと一体化していたのであった。

「クソが!あいつと一体化した人面は気の毒だな・・・だがそれも想定内ワイルド・マイルが自身の身の上話をしている合間にルナールに敵から奪った閃光弾を使わせるとはな。」

グレンはワイルド・マイルに気が付かれないようにルナールに閃光弾を渡した。そして渡した先行弾がルナールの手の中にありワイルド・マイルの隙をついて閃光弾を放つチャンスを待っていた。

「この野郎はなせ!俺は美味しくないぞ!」

ケビンは必死の抵抗するもワイルド・マイルはそんなケビンをぬいぐるみを抱きしめるように圧迫する。

「ダメだね!君は俺のおもちゃになる運命だから逆らっちゃいけないよ!」

ワイルド・マイルに殺されそうになるケビンを見てグレンはルナールに合図した。

「今がチャンスだ!」

「わかりました!」

そしてルナールは閃光弾を放った。 ピカッ!

そして閃光弾の光がワイルド・マイルを照らして身動きができなかった。そのすきにグレンがケビンを救った。

「ありがとうグレンさん、俺のせいでこんな目に遭っちゃって。」

ケビンは自分の非力さに嘆くもグレンは許した。

「気にするな・・・お前はルナールのために戦ってくれた。

そしてワイルド・マイルの切り取った人面が意思を持ちそしてパニック状態になった。

「何私はどうしているの!?」

「なんでこんなことになっているんだ!?」

「誰かこの状況を教えてくれよ!」

そのことにワイルド・マイルはあたふたしていた。

「くそ!お前らのせいで俺のコレクションが自我を持ってしまったじゃねぇか?」

激しく激昂してもケビンは言い返した。

「これがお前の与えられた天罰だ!ザマァ見ろ!」

その言葉にワイルド・マイルは怒りの頂点に達した。

「その言葉そのままお前に返してやる!」

ワイルド・マイルは恐怖で人面たちを支配してグレンに襲いかかってきた。

「どうするんだよグレンさん!」

ケビンは怖気付くもグレンは動揺するつもりはなかった。

「安心しろ・・・結末は見えている。」

「お前らいい加減に・・・!」

ドン! 突如としてワイルド・マイルの胸に大きな風穴が開けられた。

「ガハッ!」

そしてワイルド・マイルは絶命した。ケビンは驚きを隠せなかった・・・なんとワイルド・マイルを殺したのはルナールであったからだ。

「すごいなお前・・・一体なんの能力だ?」

ケビンは唖然するもルナール本人は訳も分からなかったが心当たりがある。

「お前はまさか月の力を持つ巫女の血を引いているな。その力を持っている以上お前は悪魔達に狙われるがどのような状況でそれを会得したんだ?」

グレンの言った通りに月の力は月の人間及び月の巫女しか使えないはずの力を発揮していたのだ。

「私は亡き母から受け継がれた力だと思います。どんな理由でこのようになったのかは知りませんがケビンくんを守りたい一心で発動されてたかもしれません。」

ルナールはこの力は泣き母親から受け継がれたと話した。

「その話はわかったがサマンサを探している時間は残り少ない・・・早くシャイターンよりも先にサマンサを探さなければ殺されてしまう!よってこれからサマンサに関する情報を探すために色々な街へと向かおうと思う。皆協力を頼む!」

はい! おう!

サマンサを探すのにタイムリミットはない。3人はいち早くサマンサに関する情報を集めるのであった。 続く

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