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紅蓮の炎  作者: 深水拓海
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第五話 ケチャップ

そして朝が明けてグレンは仲直りの証としてオムライスを作ったが肝心のグレンは卵嫌いでグレンはお茶漬けを作ることにした。

「あいつらにも荷が重いことを背負わせたしこれくらいはなんとかしないとな。」

「私はそもそも卵料理は大の苦手だがあいつらのためだから仕方なく作るとするか。」

グレンは卵を割ってかき混ぜ、その後にチキンライスを作るためにお米とパプリカににんじんコーンなどを入れてケチャップを大量にぶっかけて炒める。そして溶き卵を入れてチキンライスを温かい卵に優しく包んだらオムライスの出来上がり。

グレンは元々料理上手でたった一人で自給自足の生活を送っていたのでこのことはやって当たり前だ。

「ケビン!ルナール!お前ら朝食が出来上がったぞ!」

グレンが二人に朝食ができたことを話した。

「わかっているよ・・・お前に言われなくてもすぐ行くよ!」

「ったく、人使いの荒い人なんだから。」

ケビンは昨日の件からグレンを許してないものの朝食には素直に応じた。

「おいルナール、いつまで寝ているんだ?早く起きないと朝食が覚めちまうぞ・・・!」

「うっー!」

そしてケビンに起こされルナールが起きた。ルナールは疲れがどっと出ていたのか重い石を持ち上げるかのように起きた。

「うっーー!なんか昨日は何が何だかわからなかったけどあんなことを経験したらみんな疲れが倍以上になってしまうよ。そんなことよりグレンさんの言った通りケビンくんのお姉さんのサマンサさんが死んだなんて私は信じないけど私はまだ生きていると信じている。」

ぎゅるるるー・・・

突如ルナールのお腹が空いてしまった。

「もう朝ごはんなのね。早く起きてこない朝ごはん食べないと・・・」

ルナールは昨日の件を引きずりながらも食卓へといった。

「さぁできたぞお前ら。お前らが機嫌を損ねないようにオムライスを作ったぞ。」

そこに出されたのは完璧にまで作られたオムライスが2人前があった。

「なんだこれは!?」

初めて見るオムライスにケビンは驚きを隠さなかった。何しろナイジェリアで貧しい食事しか味わったことのないケビンは見ただけで美味しそうなオムライスに目が釘付けになっていたのだった。

「お前、初めて見るのかオムライス。」

「ああ・・・あれ、こんな美味しそうな食い物生まれて初めてかも知れない。早速いただいて・・・ん?あんたはなんでお粥みたいなものを食べるんだ?」

「私は卵やトマトが大の苦手だ。だからせめてお茶漬けだけでも食べることにするよ。」

グレンはトマトや卵料理が大の苦手である。

「そうか・・・」

そしてルナールが服を着替えて食卓に足を踏み入れた。

「・・・・・・」

ルナールはまだグレンを許さないのかグレンが視界に入るとすぐさま睨みつけていた。

「あいつは姉貴のためにグレンさんを許さないのか・・・俺の責任なのになんであいつは。」

ケビンはルナールを心配していた。自分自身の責任なのに彼女は誰かのためなら犠牲になっても構わない覚悟を持っていたからだ。

「おはようルナール。お前らのために作ったオムライスだ席に座って食べたらどうなんだ?」

グレンがルナールにせっかく作ってあげたオムライスを食べるように説得させた。

キョトン・・・

そしてルナールはなんの一言も言わずにオムライスのある席に座りそのまま黙食した。

「この気まずい食事に離れているがいくらなんでも限度があるだろうに。」

ケビンも気まずい空気の中オムライスを一口入れた。

「!?」

ケビンは初めて食べるオムライスに衝撃が走った!普段は貧しい食事しか味わったことのない彼が異国の料理のおいしさの虜になってそれはもうスプーンが止まらないくらいに勢いよく食べ、そして完食した。

「おいグレン!お前の料理最高だったよ!おかわり!」

ケビンは相当美味しかったのかおかわりをした。

「そいつは良かったな・・・」

グレンの対応はドライだったがルナールはグレンの作ったオムライスに一口入れようとするもサマンサのことで頭いっぱいで食べられなかった。

「こいつオムライスを食べてないのか・・・おいグレン、こいつに一言謝ったらどうなんだ?」

「分かったよ・・・」

ケビンの説得にグレンは嫌々ながらルナールに昨日の件を謝った。

「昨日は悪かった。あれはお前たちを試すためのフェイクニュースだ。ルナール・・・お前の思う通りにサマンサは生きている。だから安心しろ。」

そんな言葉にも疑うルナールであるが。

「グレンさんが厳しいのは俺たちと姉貴のことを思ってだ・・・だからオムライス食べようぜ。」

ケビンの説得にルナールは無言でオムライスを食べると。

「なんですかこのオムライスは!口に入れるたびにスプーンが止まらなくなるほどに美味しいです。」

ルナールに少しながら笑みが戻った。

「だろ!」

「そいつは良かったな・・・」

3人が安心したその時突如としてやばい気配が漂っている。

「クソ!シャイターンか!あいつら俺たちが朝食を食べている合間に奇襲を仕掛けるなんて!」

「こんなことは当たり前だ・・・気が抜けた瞬間に襲いかかるのは私たちが殺されて当然だということ。」

「まずいですよ!これじゃあ敵の餌食になってもおかしくはないということですよね!」

ケビンとルナールは動揺を隠せなかったがグレンは違った。

「私が外を見る。お前たちは各部屋に隠れていろ。」

そしてグレンが外の様子を見るとそこには大量のシャイターンのメンバーや顔剥ぎのスペイン支部長がいた。

「赤い女!覚悟しとけよお前たちは俺たちシャイターンに殺される運命にあるからだ!」

スペイン支部長が高らかに殺害宣言するもグレンは全く動揺はしなかった。

「お前ら自殺志願者のおままごとに付き合うつもりはないが連帯責任として皆殺しにしてくれる。」

そしてグレンはたった一人で大量のシャイターン軍を一掃しようとしたのだった。 続く

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