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紅蓮の炎  作者: 深水拓海
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第三十一話 雷の罠

マダムXは殺されエミリア・アンヌは徹底的に追い詰められた。

「くそ!なんで私があんな目に合わなければいけないんだ!大体マダムXが攻撃に気づいていればこんな間に合わなかったのに!」

エミリアは静かに自分を追い詰めるルナールを見てふと思い出した。

「あなたは確か・・・シャロンさんのお孫さんなのかしら?」

「いかにも・・・私は復讐の鬼。お前によって殺された人達の怨念と共にお前を死に追い詰める悪鬼なり。」

エミリアは8年前に出会った頃とは違い自分の命を奪おうとするルナールに恐怖心を感じた。一方でルナールはエミリアを見逃すわけにはいかないと徹底的に彼女に恐怖をじわじわと与える。

「エミリア・アンヌ!お前はもう死ぬ運命だ!」

グレンに睨まれさらに恐怖で老けていくエミリア・アンヌだったが悪魔の力によって若返る。

「また悪魔の力に溺れ堕ちるのか間抜け面。悪魔と結託してたいま名誉も我が物にしたお前は下劣なクソ野郎だ。」

とエミリアを追い詰めるがエミリアは諦めが悪く勢い余って暴走する。

「私はお前の親友マイケルを自殺に見せかけて殺した!それのどこが悪い!?」

と衝撃的な真実をルナールに話した。親友マイケルが自殺ではなく自殺に見せかけた他殺によって幼い命を奪われたことは決して許されないことである。

「お前は自分の名声の為ならガキだろうとなんだろうとバレないように殺していたんだな。お前はもう人間じゃない・・・!!!」

神風丸も鬼の形相でエミリアを並んだがエミリアは勝ったつもりでいた。

「何言っているの!私は最高の名声を手に入れるために悪魔に魂を売ったのよ!それのどこが悪いってゆうのさ!」

エミリアが自慢げにマイケルを殺し名声を手に入れたことを語ると・・・

「笑わせるな!」

ゾクッ!

突如ルナールの怒鳴り声が耳がキーンとなるくらい大きな声で響いた。

「な、何言っているのよ!青二歳!」

エミリアはルナールを罵倒したが心身共に強靭なものになった彼女にとって小物の罵倒など聞き入れるものではなかった。

「お前が全部いけないんだ・・・お前がマイケルやお婆様を裏切って自分の名声に溺れているのを見ると吐き気がする!私はあなたを尊敬しない!」

ルナールは憧れだったエミリア・アンナに対して軽蔑し決別した。彼女は愛するハリウッドをこんなにまで怪我したエミリアを許すつもりはなかった。

「どうやらお前の時代は終わったようだな・・・後でじっくりと地獄で痛ぶってやろうか・・・」

グレンは指をボキボキしながらエミリアの近くまで歩いた。

「ふざけるなよクソアマ・・・私がお前を逃すわけないだろうが・・・」

「ひっ!」

エミリアは恐怖でグレンから逃げようとする。

「逃すか!」

ガシっ!

「きゃ!」

しかし神風丸がエミリアの足を掴んでエミリア・アンヌを捕まえた。

「もうお前を逃すわけにはいかないぞ!」

神風丸が掴みそしてグレンが灼熱の拳で殴り殺そうと近づいてきた。

「私はまだ死にたくない!ウィリー!私を助けて!」

そのウィリーの声に神風丸は咄嗟にエミリアを離した。そして突如謎の人物が自動車みたいな音で駆けつけて神風丸目掛けて殴りかかった。

「エミリアから離せ害虫が!」

「げっ!お前か!?ウィリー・リファイン!?」

ゴロゴロ!ドシィン!

強烈な雷撃がある拳を神風丸目掛けて殴るも交わされるが神風丸はなぜかウィリー・リファインのことが大の苦手であった。

「おいお前、こいつとは一体どんな関係だ?」

グレンが神風丸にウィリー・リファインとの関係あるのか質問した。

「ああ・・・こいつはウィリー・リファイン、改造人間だ。」

ウィリー・リファインはエミリア・アンヌのビジネスパートナーで金を得るために悪魔に魂を売り人体改造を施した半機械人間とも言える。

「お前には散々馬鹿にされてきたからな・・・今こそ借りは返してもらうぜ・・・!」

ウィリー・リファインは神風丸を睨みながら彼を狙っていた。

「助かった・・・もし彼がいなかったら私はこの場で殴り殺されていたのかもしれない。彼ならきっとあの三人組を殺してくれる!」

そしてエミリア・アンヌはコソコソネズミのように隠れて逃げることに成功した。

「待ちなさいクソ野郎!」

ルナールがエミリアを追いかけようとするもウィリー・リファインが盾となって通せんぼしていた。

「ここから先は行かせないぜお嬢ちゃん!」

「くそっ!」

果たしてルナールはマイケルの仇であるエミリア・アンヌを殺すことができるのか!? 続く

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