第三十話 マダムXの野望
ルナール達はエミリア・アンヌを追っかけるように彼女が入った怪しげな麻薬店に足を踏み入れた。
「なんなんですかこの匂い。嫌な悪臭があたり一面に広がっています。」
この麻薬店は賞味期限切れの麻薬や違法薬物を専門に扱っている為中には有害で非常に危険な麻薬を取り扱うことも多い。それは一般市民はおろか小さな子供で安く買えるからそれがまた問題である。
「こんな所に麻薬が安く買える店がわんさかあると思ったらまさかここまでひどいとわな・・・」
神風丸もルナールもまさかここまでハリウッドが腐っていたとは思っていなかった。ハリウッドは黄金にか輝いていると思ったらそれは大間違いでメッキが剥がれたら腐敗と淫乱の巣窟となっているのだった。
「こんなのハリウッドじゃない・・・私の思うハリウッドはこんなに汚れてなんかいない!!」
ルナールは大好きなハリウッドがこんな形に腐敗しているだなんて認めたくもなかった。
「俺も同じ気持ちさルナール、俺だって夢や希望はあるほうだからな・・・ここまで救いようがないなんて俺もどうしようもないよ。」
神風丸もそれだけは認めなくなかった。しかしルナールは悲しみどころか怒りすら感じた。
「許せない・・・!!」
「ルナール・・・」
拳を握り怒りが込みあがるルナールを止めようとするも彼女の意思を尊重する神風丸だった。
「みんなが大好きでやまないハリウッドをこんな形で腐らせていくなんて・・・こうなったらエミリア・アンヌをぶっ殺してやる!」
ルナールははちきれんばかりの怒りをエミリア・アンヌにぶつけて彼女を殺すことを決意する。
「よし!俺もエミリアを殺さない限りこのハリウッドは光り輝かない!一人でやるより俺とグレンで倒したほうが一発で殺せるからな。何でも一人でやり切ろうとするな・・・時には弱音を吐いて誰かに手伝ってもらうことも悪いことではないからな。」
神風丸は優しく手を伸ばし、ルナールに決して一人じゃないことを証明した。
「そうですね・・・私ったら前が真っ暗で何も見えなかったのですから。ぐすん・・・ありがとうございます!私たちとグレンさんとならきっとハリウッドを救えます!」
ルナールは涙を拭きながら神風丸と手を取った。
「ああ、だが俺は超が付くほどの個人主義者だからな。時にはお前を置いていくことも盾にする。それだけは覚悟しとけよ!」
「言いましたね。私もあなたを盾にしますからね!」
二人は息をぴったりにしながら拳を交わした。
「いいか・・・ここから先は命を懸けるものとなる。覚悟して決めろよ!」
「はい!」
そして二人は怪しい店に入ってエミリア・アンヌを追跡した。
「ここまでくると麻薬の匂いも結構刺激的になって鼻が痛むな・・・」
「なんだか鼻が急に痛くてたまりません!」
中に入れば麻薬の匂いも強烈なものになり鼻が曲がるほどにきつくで涙が出るほどだった。
「あ、あそこにいるのは!?」
ルナールの目の前にいるのはエミリア・アンヌとまるで糞尿の具現化したような婆がエミリアの目の前にいた。
「なんなんですかあの婆は?」
ルナールは目の前の婆が気になっていた。
「あいつはマダムⅩ。悪魔界の情報やって言う醜い婆だ。エミリア・アンヌと仲良く話しているところからエミリアとは共犯者という立場かな。」
マダムⅩはエミリア・アンヌと共犯者で悪魔界隈の情報やでエミリア・アンヌのパートナーと見れる。
「あのくそみたいな婆のせいでハリウッドはこんなにも腐ってゆくなんて・・・エミリアも婆もみんな私が殺してやる!」
ルナールは二人に対して憎しみを込みあがらせた。
「あなたには仮を買ってばかりねマダム。私がここまで上り詰めたのはあなたが悪魔の力を私に提供してくれたおかげよ・・・8年位前からね。」
!!!
8年前・・・!! それは波風の撮影時と同じ時にい悪魔の力を手に入れて好き勝手したんだ・・・この女は殺しておかなければならない!
「まさかとは思ってたけど私の親友も優しくしてくれた姉役の人もおばあさまを休業に追い込ませたのも全部あの女が自分の名誉を欲しいが為に他人を死に追い込ませて自分だけは超有名人への道を独り歩きするような外道に成り下がったあなたを私は尊敬しません!」
悪魔との力を使い他者を不幸に追い込ませて自分の地位を獲得する邪悪で非道なエミリア・アンヌに腹が立った。
「ああ、俺も許せねぇよ。俺だってハリウッドをあんな風に腐らせて牛耳っている外道をこのまま生かすわけにはいかねぇ。できればしんどい思いをしながら苦しんで死ななければいけないな。」
神風丸もエミリア・アンヌの悪行に怒りを隠せなかった
「うぇへへへへへへ・・・!!これでお前さんの地位も絶対的になっておりネロ様がスポンサーになっている以上あなたはこれからも絶対的な権力を握ったも当然です。私が保証しますからな・・・」
二人が話していると神風丸が過敏を落として割ってしまいばれてしまった!
「やっちまった!」
「何やっているんですか神風丸さん!」
二人は突然現れた。
「何者だ!」
エミリアが二人に気づくと突如として怪しい店に突如として炎が襲い掛かる!
「え?何?」
「何事じゃあ!」
ボオオオオオオオオ!!!
そして怪しい店が爆発してマダムXは死んでしまった。
「げほっげほっ!なんなんですか今のは!?」
「今のは確かグレンの炎じゃないかな!?」
その炎攻撃はグレンのものであった・・・グレンは大急ぎでルナールのもとへ駆けつけてきた。
「まったくお世話の焼ける二人だな。で、こいつはいったい誰なんだ?」
グレンは初対面の神風丸を見てた。
「俺は神風丸といいます。以後よろしくお願いますな。」
神風丸はグレンに恐れながら挨拶をした。
「おお・・・ま、よろしくな。」
そしてルナールはエミリア・アンヌに近づいた。
「くそ!マダムⅩは死んだしネロのパイプがつながらなくなった以上もうこれ以上は・・・!」
エミリア・アンヌは逃げようとするもルナールがそれを許さなかった。
「エミリア!」
ルナールの怒号で後ろを振り向くエミリア・アンヌ。
「私を覚えていますか!?」
ルナールは鬼の形相でエミリアを見ていた。彼女の本心は・・・ 続く




