第二五話 映画の中の怪奇
早速ルナールはエミリア・アンナに出会う為に早速彼女のいる撮影現場に向かった。
「この場所に彼女がいるはず・・・尊敬するエミリア・アンヌさんを・・・」
ルナールは胸をときめかせながら撮影現場へと走った。撮影スタッフとしてはたらく彼女は急いで現場へと向かおうとしたがそこに1人の男が立ち塞がった。
「ちょっと待ってよお嬢ちゃん。悪い話はしないがハリウッドは夢を見るのはやめなよ。後々痛い思いをするだけさ。」
そうやってフランクな登場をした男は茶髪でヘラヘラしていそうな顔をしてサングラスをかけてカッコをつけているだけの男であったが何故かルナールには特殊な人間であった。
「あなたはいったい誰なんですか?顔を知らない私に声をかけてくるなんて。」
いきなり初対面の人に声をかけられたのでルナールは驚きでしかなかった。
「なんでもないけど君と同じ日本人なんだけどさ。」
その減らず口を叩いた男はなんと日本人であった。ルナールはそのことをはっきりしていたがこんな人がハリウッドにいるのかさっぱりわからなかったがなぜスタジオにいるのか質問した。
「あなたはなぜこのハリウッドのスタジオに入れるんですか?関係者以外立ち入り禁止なのに。」
「確かに俺は独りよがりな個人主義者で自分のことしか頭にない。だけども心に拠り所はあるって訳、悪いけど嬢ちゃんには刺激が強すぎるってわけさ。」
どうしてもハリウッドを通せんぼする日本人に頭に来るルナール。
「いい加減そこをどきなさい!私はどうしてもエミリア・アンナさんのところは向かわなければならないんです!」
ルナールは男に怒鳴りかけた。
しかし男はバスケのディフェンスのようにルナールの前に立ちはだかった。
「俺にだって譲れねぇもんがあるんだよ。ここから先行きたきゃ俺を超えてみな。どうせ無理だろうけど。」
「あなたを押し倒してもこの先に進みますからね!」
男はルナールが押してでもこの先を進もうとするも・・・
「まいったな、この子相当力あるな。だが隙が甘い。」
そして男はルナールを持ち上げた。
「ほーら高い高ーい!」
「何してるんですか!恥ずかしいでしょ!」
「おチビちゃん、あんたにはハリウッドは似合わないわよ。」
男はルナールを高い高いして最初の位置に戻した。
「どう?また高い高いするビッグベイビー?」
男はルナールをビッグベイビーとおちょくった。
「高い高いだなんて子供じゃあるまいしあなたとふざけ合っているわけには行きませんから!」
それでも懲りないルナールは通さない理由を聞かせた。
「どうしてあなたは私の邪魔をするのですか?」
ルナールが怒りながら言うと男はおうむ返しするように言った。
「お前が俺の手伝いを無条件で受け入れるならお前が求めるエミリア・アンヌの情報を話してやる。二言はないと保証しよう。」
なんと男からエミリア・アンヌの情報を持っていると話した。しかしルナールはそのうやむやな情報に疑心暗鬼になっていた。
「あなたから信頼できるようなオーラが漂ってきません。はっきり言って騙してやると言うオーラが見え見えです。そんな人を信用するなど詐欺に引っかかりやすいお年寄りに使ったらどうなんでしょうか?」
しかし男の言う事を信用していないルナールであったがエミリアに会うために話に乗った。
「私はあなたを信用していませんが一度信じてみようと思います。それにまだあなたの名前が・・・」
そういえばまだ名前を言ってなかった男は・・・
「俺のことは適当に神風丸と言って仕舞えばいい・・・簡単に本名を名乗るつもりはないしな。」
彼は神風丸と名乗るもその詳細は一切不明だがルナールは彼についていきエミリア・アンヌに会うために何か手伝えるか・・・
「私に何かできることがあればなんでもおっしゃってください!」
ルナールはエミリアに会うために神風丸に何かやれることがあればと説得させた。
「うーんそうだな!?お前に何か手伝えることがあるとすれば。」
ルナールはエミリア・アンヌに会えることができるのか? 続く




