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紅蓮の炎  作者: 深水拓海
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第二十一話 魔刀ー紫龍剣

グレンが錆を抜こうとした瞬間鳥達が大勢逃げ出し犬達がパニック状態になって泣き喚いている。その恐ろしい表情には全てを滅ぼさんという意味を暗示している。

「な、何が起ころうとしているんだ!?」

「さぁな・・・ただ一つだけ言えることがあればお前が無事に住むわけではないことは判明している。覚悟しろパラサイト・・・!!」

パラサイトは何が何だかわからなくなってしまった。

今までのグレンは雑魚相手に手加減しながら戦ってきたので本気の時に紫龍剣を使う時は全くないに等しかった。

「お前はこいつらの為に本気になったのか!?お前に情ができたというのはお前に甘さが出てきたというわけだな。されたはこっちにとっては好都合だ!潔く私に殺されるがいい・・・!!」

パラサイトはグレンに仲間ができたことは人としての情、情けが生まれたという意味もあってこちら側に都合のいい展開があると確信したがそれは彼女の甘い判断だった。

「バカ言うな・・・私に情などない。奴らがいちいち面倒だから芝居をしただけ。お前を殺すのに情などいらない、生まれた時から感情や道徳心などないからな。」

グレンはそう笑ってパラサイトはゾッとした。

チャキン!

グレンが鞘を抜いた瞬間空が暗雲に包まれた。

「いったい何が起ころうとしているんだ?」

ゴロゴロ・・・ビシャドーン!

「うわぁ!」

突如爆弾でも降り注いだかの様に大きな雷鳴が雨の様に降り注いだ。それはまるで雷の雨の様だった。

「お前の紫龍剣はそれほどまでに凄まじいのかよ!」

「まだまだお楽しみはこれからだ。」

グレンが笑みを浮かべると世界中で天変地異が発生しこの地球が持たないかどうかのヤバイ状況に達していた。

「これだから紫龍剣をお前なんかに使いたくなかったが顔がムカつくからこの紫龍剣でぶち殺さなければならないとは哀れなもんだ。」

グレンは呆れ顔になるもパラサイトは命の危機とも言える恐怖心を身に覚えた。パラサイトは今までグレンが紫龍剣を滅多に使わない理由がわかったと同時にまだ死にたくないと言う生への執着と自身の保身の為か震えが止まらなかった。

そして2人はすでにグレンによって治療されて意識が朦朧としながらも生きた。

「私は一体・・・」

記憶が曖昧ながらもパラサイトの攻撃で眠り病になってしまったことを不甲斐なく思った。

「私が油断したからこんなことになってしまった・・・早くケビンとグレンさんの元へ・・・!」

そしてルナールはナイフで腹部を刺されてもう生き絶えそうなケビンを見つけた。

「ぐっ・・・・!」

「ケビン!しっかりして!」

お腹を抱えてもがき苦しんでいるケビンを見つけたルナールはすぐに月の光で腹部を治療した。

「大丈夫ですよケビン!今、月の光で治してあげますから!」

そしてケビンの刺し傷を治しケビンは意識を取り戻した。

「俺は一体・・・何を。」

「ふぅ、よかった・・・」

ルナールはケビンが息を吹き返したことを一安心した。そして2人は外の様子がおかしいと外を見渡した。

「こ、これはいったいなんなんだ!?」

「ああ、なんてこと!」

彼らが目にしたのは紫龍剣の影響で街が無惨にもめちゃくちゃになっていくパリの街であった。花の都と言われたパリは今や面影は全くなかった。

「これが紫龍剣の威力かよ・・・俺たちの想像以上の威力じゃねぇか・・・」

ケビンは紫龍剣の恐ろしさを改めて錯覚した。

「今まで使いたくなかったのはこの為でしょうか・・・もしくは戦う相手が予想以上に弱かったから使いたくないのとあまりにも強すぎる為封印していた可能性が大かもしれないもしそうだとしたらグレンさんは・・・」


世界を滅ぼしてもおかしくはない力を持っている人鬼かもしれない。


ルナールは紫龍剣の威力に唖然とすると同時に圧倒的な力に屈した。

「やっぱりグレンさんはそこしれぬ力を持っているのかもしれない。私には到底ついていけないのかもしれないけれども彼女についていけばきっと私の過去も救えるはず。」

ルナールは確信した。彼女こそ自分の過去を救える人物であると。

一方その頃グレンvsパラサイト戦

「うっ・・・ぐはぁ!」

グレンが紫龍剣でパラサイトに傷をつけた。

ポタポタ・・・

「畜生!もう少しでお前を殺せるチャンスがこちら側に向かっていたのに!」

パラサイトの頬に紫龍剣で切られた傷があった。

「サマンサは自分が傷物になろうと弟を守る義務を持っている。それがお前とサマンサとの天と地の差だ間抜け。」

グレンがパラサイトに非情に突きつける。

「畜生!私の顔に傷が!もし本体に傷がついたらどう説明するのよ!」

自分の顔に傷をつけられたと思ったパラサイトは怒りをグレンにぶちまけた。

「安心しろ・・・人豚が綺麗になったとしても人豚は人豚だ。」

「ひっ!」

グレンはパラサイトがどうなろうと構わなかった。それだけパラサイトが救いようのない女だと言うことであった。おしゃれを一切妥協しないパラサイトはプライドがボロボロとなって何も言えずに黙っているしかなかった。

「どうした畜生め・・・まさかここで死ぬつもりはないだろうな・・・?」

そしてケビンとルナールが駆けつけた。

「あそこにパラサイトがいる!」

「それで?協力して欲しいってことはなんなのでしょうか?」

「簡単さ・・・お前の月の光をとても強力に当てて姉貴からハリガネムシを引き摺り出すのさ!」

「でもそんなことしたらサマンサさんは。」

「大丈夫だ。グレンさんが後で生き返らせてくれるさ。」

「わかりました・・・これだけは失敗してはならないですね。」

「そうだな・・・待ってろ姉貴、今助けるからな!」

そしてルナールは強い月の光でパラサイトを当ててサマンサから引っ張り出した。

「ノオオオオオオオオオー!」

かなり強い月の光によってパラサイトは苦しんだ。

「あいつらなかなかやるじゃないか・・・見直したぞ。」

そしてケビンがサマンサの元に駆けつけサマンサの手を引っ張った。

「姉貴!今助けるから!」

グッ!

ケビンが思いっきり腕を引っ張ってパラサイトからサマンサを引っ張り出して救い出した。

「いっせーので!」

スュポン!

ケビンはサマンサを引き摺り出しそして救い出した。

「はぁ、はぁ、やっと助けられた・・・姉貴!」

ケビンはサマンサをギュッと抱きしめ涙を流した。

「何ケビン?どうして泣いているの・・・」

「すまねぇ!俺が姉貴を苦しめたんだ!俺が全部みんなを巻き添えにしちまった!」

ケビンはみんなを巻き添えにした申し訳なさでいっぱいだった。しかしサマンサはそんなケビンを許した。

「いいのよ・・・もう済んだことだから。」

そんな2人を見てグラントルナールはほっとした。

「さて、当の本人はどうなんだ?散々あの2人を弄んで今度はお前が弄ばれる番になったみたいだなパラサイト!」

そこから現れたのは紫色の薔薇の魔女の様な姿をした悪魔パラサイト本人であった。その姿は妖艶かつ冷徹そのものであった。

「くそ!バレてしまったか!」

「これがパラサイトですか・・・」

「あいつが俺達を弄んだ下劣野郎・・・!!」

「どうやら年貢の納め時の様だなパラサイト。どう料理して殺してやろうか・・・」

そしてグレンはパラサイトに鉄槌を下す。続く

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