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紅蓮の炎  作者: 深水拓海
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第十六話 暗黒街の掟

サマンサとの衝撃の再会をした3人は動揺を隠せなかった。特に氷漬けから解放されたケビンに関しては驚きを隠せず動揺するしかなかった。

「嘘だろ・・・姉貴が本当にシャイターンのボスだなんて・・・俺が姉貴を悪魔に変えてしまったのか・・・」

ケビンは自分の勝手極まりない行動で自身の姉を悪魔に変えてしまったことで自責に感じていた。

「そんな・・・ケビンは何も悪くありませんよ。」

ルナールの励ましもあってもケビンは心を閉ざしたままであったが・・・

「責任があるとするならば私にある・・・何故なら私自身の選択でサマンサを悪魔へと変貌させてしまったのだからな。」

「それってどうゆうことだ?」

「あれは一年前・・・私が8月の30日にしてフランスへある男を探していたのがきっかけだ。」


2014年8月30日 フランス パリ

グレンはこのフランスパリに度重なるストレスの発散するために悪魔の力を宿したテロリストを殺すために来たのであった。

「ああ・・・最近の悪魔は骨が全くない・・・皆昔の悪魔はもっと殺しがいのある質を持った奴らが多いがここ最近はなますを切るように何も覇気を感じられないアホみたいな連中しかいないからなんだか寂しい気持ちがあるがそれはそれでいい・・・だがそれは悪魔退治がいい感じで乗りに乗っているかんじでれでいい・・・それにこの男はアメリカ人であるがここ最近悪魔の力を会得した人間も出てくるとなると悪魔もそろそろ本気で私を殺そうとしているとなると奴らをとうとう追い詰められて本気になっているなと感じる。「


ダニエル・チャールズ 1993年生まれ アメリカ ニューヨーク州出身 罪状詐欺 麻薬密売 殺人 窃盗 闇金などの罪状で指名手配されている。そしてこれは噂でしかないがダニエル・チャールズには悪魔の力が宿っているという情報がある。

「どうやら奴には悪魔の力を持ってそれを悪用していると言うくらい噂が絶えないことは情報部から聞いている。一刻も早くこの男を殺さなければな・・・」

このダニエル・チャールズという男は世界中を駆け巡り北米南米、アジアアフリカオセアニアにヨーロッパなど国を問わない。若干21歳の青年がこんな短期間で犯罪行為を行うなど神技に過ぎなかった。悪魔の力を持っている可能性が高いとグレンは見た。

「この男はXと名乗っているがなぜエックスなのかそしてこのダニエル・チャールズがなぜそこまで生き急いでいるのか私にはどうでもいいが悪魔の力を持ちながら悪事を働いている人間は退治しなければ更なる被害者が出てくる可能性があるからな。」

グレンはXと名乗る男を殺すためにこのフランスパリへと向かったのだった。そしてグレンは奴の親友と名乗る男に奴に会えないか交渉する為にマルセイユに向かった。

「どうやら奴はとても治安の悪い地域に店をやっていると聞くが・・・ん?」

「離してください!やめて!」

「なあなあ姉ちゃんよお!俺らとちょっと遊ぶだけでいいのに意地張るんじゃねぇよ・・・ジュルリ。」

グレンの目の前には今にも暴漢達に輪姦されそうな黒人女性がいた。

「治安の悪いところではよくあるパターンか・・・ま、私には関係ないがな。」

グレンは速やかにこの場を立ち去ろうとしたが目の前でレイプされるという胸糞悪い展開にどうしても我慢ならなかった。

「やれやれこいつらを虐め殺して女を助けるとしよう。」

グレンは面倒臭くなりながらも暴漢達の前に現れた。

「ちょっとすいません、いま目の前で女を犯すのはこちらとしては気難しいので一眼のないところというか今日のところはお引き取り願いませんか?」

グレンが優しくお引き取りをして立ち去るように施したが暴漢がそんな話をすんなりと受け入れるつもりはない。

「お前と付き合ってる暇はねぇよおばさん!」

ギャハハハハハ!

暴漢達はグレンをおばさん扱いして嘲笑った。

「そうかい・・・お前らは私の怒りを買ったわけだな。」

「へ?」

ドシュ! グレンは暴漢達を鬼畜拳で爆ぜて殺しその黒人女性もこの異様な光景を目の当たりにして唖然としていた。

「嘘でしょ・・・何も触れないで殺したなんて・・・」

グレンは襲われそうになった黒人女性に手を差し伸べた。

「お前、大丈夫か?」

「ありがとうございます。」

この黒人女性こそケビンの姉であるサマンサであった。そしてこの出会いが大きく運命を変えることになるとは誰も思わなかった。


「ひとつ聞きたい。お前はダニエル・チャールズことXという男を知っているか?ひとつ挨拶が遅れた、私はグレン。」

グレンは何も知らないサマンサにダニエル・チャールズ兼Xの捜索を頼んだ。しかし何も知らないサマンサに聞いても仕方がなかった。

「すみません・・・私去年くらいまでここにフランスへ来たばかりに・・・正式な移民としてフランスのパリで少々いざこざがあってこのマルセイユに住んでいます。」

サマンサは自分が不法移民であることを隠して話したが全てを見通すグレンには嘘はバレてしまった。

「それは違う、お前は嘘をついている。」

「へっ?」

グレンはサマンサの嘘を見抜いていた。

「お前は去年くらいまでナイジェリアにて壮絶な経験をしており弟と一緒に不法に入国はした。多大な犠牲を払ったもののそのパリで弟さんと喧嘩したんだろ?」

グレンはサマンサがケビンと喧嘩別れをしたことを喋ったので驚きを隠せなかった。

「なぜそんなことを!?」

「私はお前の記憶や心理状況を見抜くことができる。嘘など私には通用しない。」

グレンの読心力に呆気を取られたサマンサであったが一つだけ頼み込んだ。

「あの・・・こんなこと言っちゃおかしいと思いますけど私には喧嘩別れになった弟がいます。名前はケビン・・・両親も小さい頃から亡くし、唯一の肉親がケビンただ1人だけなんです。あの子ったら私が感情のあまり罵倒したせいで自責の念を感じ目の前からさってしまったんです。全部あの子のせいじゃなく私が弱いせいでこんなことになってしまって・・・うっ・・・!!」

サマンサは泣き崩れどうしようもない自分を責め立てた。

「私はあの野郎のせいで人間不信になった。だがこいつのことを考えてみたら活況はお人よしな部分が出てしまった情けない自分が出たのも悪いことだがこの女はあの野郎とは違う。あいつの目に嘘はない。」

グレンはサマンサに本当に謝罪しているのか質問した。

「私は昔ある男にまんまと騙されて嵌められたことがある以上お前の意見を尊重しない。お前に反省と助けたいという強い意志があれば私はお前の意見を尊重する。でなければなかったことにする。」

グレンはサマンサを試した。

「全部私のせいなんです・・・私のせいでケビンは目の前から消え去りそしてここ一年間音信不通の状態が続いています。私はケビンにあって謝りたい!そして仲直りがしたい!」

サマンサは涙ながらに助けたいと訴えた。その心意気にグレンは大敗した。

「わかったよ・・・あんたの勝ちだ。だがお前にも私の意見を尊重してもらう。それはダニエル・チャールズことXの情報を知っている人物がこのマルセイユにいるということを!」

グレンはサマンサに交換条件を出してそれに応じるか試した。

「わかりました・・・確かその人は名前を出すのを嫌っており暗号で1222と名乗っているけどこのマルセイユのとても治安の悪いところに彼はいるわ。私も行ったことはないけど・・・」

「悪いな、こんな時にお前に迷惑をかけてしまって。」

グレンとサマンサはマルセイユの暗黒街に足を踏み入れた。

「いいかサマンサ・・・この暗黒街に足を踏み入れたのなら一つだけ鉄の掟を守れよな。」

「なんのことでしょうか・・・」

「それはこの暗黒街で他人のために命を落とすような真似はするな・・・!!お前が自己犠牲のつもりでいるがそれは殺しの手伝いをしていることなんだぞ!それを肝に銘じるようにだ。」

グレンは自分の命を犠牲にしてまでも誰かのために死ぬような下手な真似は一切するなと厳しく諭した。それもそのはず道場や情けといったものは戦場では命取りになりそれを上手く使って殺すという輩もいる。誰かのために死ぬのは恥ずべきことと何しろ自分の命を投げ出してまでも他者の為に犠牲になるなどありえない橋であるからだ。

「たとえ助けが必要でもですか?」

「人は人、自分は自分・・・自分の命を大事にしないとケビンに会えなくなる。それでもいいのなら野垂れ死んでしまえばいい。」

グレンは誰かのために生きるよりも自分のために生きているのでそういった助け合いや友情ごっこなどくだらないと見下している。非情であるが故に・・・

「わかりました・・・」

サマンサは有耶無耶に理解したがそのグレンは全くサマンサを信用しなかった・・・

そして2人はしばらくしてマルセイユの奥深くの暗黒街に足を踏み入れた。そこには死んだ子供の亡骸が飢えた犬に食べられている様子や重度の麻薬中毒の妊婦が悶え苦しんでる様子や血に染まった強盗が誰かから逃げ回る様子を見てサマンサは寒気がした。

「こんな場所があるだなんて・・・私には想像つかないけれども前にもこんなのあったな・・・嫌な思い出だけど。」

サマンサは思い出したくもないことを思い出して苦しんでいた。

「ところでお前は一体どこから来たんだ?私からの推測ではまだこのフランスに馴染んでいない様子だったからな。」

「あっ・・・」

グレンはサマンサの状況を見てわかった。この娘はフランス人じゃないと。

「ええ・・・私はその・・・」

サマンサは自分の正体を恥ずかしがりながらも話した。

「私はサマンサといい、ナイジェリアから来た移民です。ナイジェリアからフランスへは厳しい航海のゆえに弟と2人でフランスへたどり着いたもののある時私がレイプされそうになったときに弟が私を襲った男を殺してそれで私は助けられたのにも関わらず、私は弟のケビンを激しく罵り彼のせいにしてケビンは自分のせいでこうなったんだと思い込み私の前から消えていなくなりました。それ以降この一年私の前に弟は現れてはいません。」

サマンサは全てを曝け出し懺悔した。

「私は弟に会って謝りたい・・・私がケビンを信じきれなかったから・・・」

サマンサの言葉は本物であった。弟に謝って仲直りしたいというサマンサの願いをグレンは受け入れた。

「いいだろう・・・お前の願いを叶えてやろう。」

「いいんですか?」

グレンはドイツでの件以降誰からも信じることなく悪魔狩りをしていたがサマンサの素直な心に彼とは違う価値観に受け入れることにした。奴みたいに上っ面なことではなく心から弟に会いたいという心構えに決して人を信用しないグレンの心を突き動かしていた。そしてグレンはその答えに心から安心した。

「私は昔ある男に振り回されて嫌な思いをした。だがしかしお前と出会って見る世界が変わった。だがお前は嘘のない素直な心意気に私は感動した。お前の力になれるなら何か手伝わせてくれ。」

「はい!」

そして2人はマルセイユにてXに関する情報を持っている男に会う為にマルセイユ郊外に足を踏み入れた。

「ここではある男に会うことはわかっているな。」

「はい。」

グレンはXの情報を持っている男に会う為に危険な武器商店に入ることにした。

「ここは一般人お断りの野蛮なエリアだ、お前はとにかく安全なところでも行け。所々安全なエリアはだいたい西側のエリアにある。東側はとても危険だから絶対に足を踏み入れるな。」

「わかったわ。私もケビンを探すまでに死んでいられないから。」

グレンはサマンサが決して危険なエリアに向かわないようにさせた。そしてグレンは悪どい武器商店にてある男と出会う。

「待たせてすまなかったな。」

「気にするな・・・俺に何か注文できるようなら何なりと話してくれ。」

コード1222 黒人 ルワンダ出身 ツフ族 両親死亡 元少年兵 1980年生まれ

「案ずるな・・・私はお前の意見を尊重して名前は伏せておく。それにXの情報を提供してくれるのは本当のようだな。」

「ああ、お前は俺の意見を尊重した。だからお前にもその頼みを尊重したいが為にXの情報を教えてやる。」

そしてグレンはもう一つの願いとしてケビンは今どこにいるか話した。

「そしてもう一つお願いがある。」

「なんだ?言ってみろよ。」

「私はサマンサの弟ケビンという黒人の少年を探している。喧嘩別れでサマンサから姿を消した彼は今どこにいるのか教えて欲しい。」

グレンの二つの願いに1222は速やかに答えた。

「残念だがXの情報に関しては言えない。プライバシーの侵害にあたるからな。」

残念ながらXに関する情報は会得することはできなかった。

「奴とは腐れ縁だがこれ以上の創作はできない・・・だがお前のいうケビンというガキの情報は教えてやれるぜ。」

Xの情報を得ることはできなかったがケビンに関する情報はもらえた。

「奴のことを知っているのか。」

「ああ、このガキのことだろ。」

1222がグレンにエッセイを見せた。そのエッセイは完璧なくらいケビンに似ていた。

「俺はこのガキに会ったことがある・・・確か半年くらい前にこのガキがなんか暗い顔で俺の店にうろういているのが確認している。奴は何も買わずに帰ったが俺はそれを目に焼き付けてエッセイにして描いたんだ。そして奴に話しかけていると奴は名前こそ言わなかったが姉貴を不幸にしたとか俺のせいでと罪悪感でいっぱいの顔をしていた。それにしてもなぜ俺の所へ来たのかわからないがケビンはサマンサというあんたと一緒に付き合っている女の弟だったとはこれで伏線回収されたな。」

「悪いな・・・お前に面倒ごとを起こしてもらって・・・」

「ああ、こちらこそ。奴なら今頃パリの近くにいる可能性が高い。奴はそれっきりあってはいないがとにかくパリにいる可能性が大だな。」

「恩に着るよ・・・」

グレンはケビンに関する確信的な証拠を手にいれサマンサの元へ駆けつける。

「この情報を元にサマンサの元へ・・・」

グレンがサマンサが待っている所へ向かっているが、何故かサマンサの姿が見当たらなかった。

「クソ!まさかあいつ暗黒街の掟を破ったりしないよな!」

グレンは血眼でサマンサを探した。

そのころサマンサは古びたマンションに何やら赤ん坊の泣き声が聞こえていたので暗黒街の掟を破りつつも助けに出たのであった。

「この古びたマンションに赤ちゃんの泣き声が聴こえる。グランさんから自分の命大事にと言っていたけれども私はそれでも赤ちゃんを助けたい!」

お人好しで正義感が強いサマンサの悪い点が裏目に出てしまってサマンサはグレンとの暗黒街の掟を糸も簡単に破ってしまった。

「グレンさんには申し訳ないけれども私はタスケの声が聞こえたら体が勝手に助けるというもの・・・!聴こえる!赤ちゃんの鳴き声が!」

オギャー!ホギャー!

赤ん坊の鳴き声がマンションの12回から聴こえた。

「待ってて!私が今助けてあげるから!」

サマンサが必死の思いで駆けつけるもまんまと罠に引っかかる。

「やっと助け・・・え?」

そこでサマンサが見たのは赤ん坊だったものは人形で鳴き声は録音テープであった。サマンサはまんまと敵の罠にハマってしまったのだ。

「そんな・・・でも一体なぜ?」

疑問視するサマンサを狙うのは性病にかかって精神疾患を抱えている太った醜男がサマンサを狙っている。

「ウェヘヘへへへへへへ・・・・!!」

その醜男はサマンサに襲いかかった!

「いや!離して!わあああ!」

醜男がサマンサの服を引きちぎって犯そうとしている所をグレンが射殺した。

バン! そして醜男が脳天を貫かれサマンサは事なきを終えた。

「ありがとうグレンさん・・・また助けてもらってしまって。」

サマンサはグレンに助けてもらった礼を言おうとするもグレンは苦虫を潰したような嫌味な顔をしていた。

「バカかお前は!?あれだけ暗黒街の掟を破るなと私は言ったはずだ!全くお前というお人好しは、自分の命よりも他人の命が大事かってのかよ!それだからお前は舐められるんだよ・・・この暗黒街でお前は掟を破った挙句私は人を殺してしまった為にここを立ち去らなければならなくなった。どう落とし前つけてくれるんだ貴様・・・軽率な行動をとった自分を恥じるんだな。」

グレンは冷たく辛くサマンサを攻め立てた。まるで存在意義を否定するかのように。

「ごめんなさい・・・私のせいで。」

サマンサはグレンを巻き込んだことを反省した。

「お前は誰よりも利口だ・・・あいつらになぶりものにされる前に急いで車で行くぞ。」

「はい!」

グレンとサマンサは盗んだ車で暗黒街を走り抜いた。

「またドロボー!俺の車をよくも!」

グレンは車を盗んでマルセイユを後にした。

「グレンさん、ケビンは今どこにいるの?」

サマンサはケビンが心配で今どこにいるのか質問した。

「奴はまだ生きている。それにパリにてお前に会うのを待っているのかもしれない。希望は捨てるな。」

グレンはパニック状態になりそうなサマンサを宥めて猛スピードでフランスを駆け抜けた。

「グレンさん!前に人がいます!」

「慌てるな・・・あいつらは死ぬ運命にある。このまま奴らに捕まる前に轢き殺してくれる!」

グレンはスピードを下げるどころか暴走するくらい上げて通行人を轢き殺しまくった。

「何やっているんすかグレンさん!人を轢き殺すなんて馬鹿げていますよ!」

サマンサが制止しようとしてもグレンは止まることを知らない!

「このままコースロスしたらマルセイユのならずものにどんな酷い仕打ちを受けるのは誰だ!?お前だサマンサ!私はもともと人を轢き殺すのは楽しいもんだと、それとお前をあの姑息な悪党から守るという面倒な押し付けに付き合っているだけのこと!以上!」

そして2人はマルセイユの悪党から逃げ切ることができたが大事になってしまった為余計ケビンを探しづらくなっていった。

「くそ!あいつらどこへ行きやがった!」「手分けして探せ!」

そしてマルセイユの悪党も血眼でグレンとサマンサを探しまくった。

「ふぅ・・・やっとあいつら消えていったか。さてと、こうなってしまったら街をいっそのこと消しとばしてケビンを探すしかない。」

グレンは人をたくさん殺しても平気な顔をしていた。

「なんで人を殺してスッキリした感じでいられるんですか!?おかしいでしょ人を殺してなんとも思わないなんて神経疑うわよ!」

サマンサはグレンが放つ異常さに恐れて罵った。

「なんだ・・・そんなことでかよ。いいか?私は人を殺しても・・・」

「それどころじゃない!」

「!!」

「私が本当に罵倒したいのはケビンを助けたいだけなのにあなたが余計に人を殺しまくるからケビンを探しづらくしているじゃないの!」

サマンサは弟ケビンがやっと見つかると希望を見出したのだがマルセイユのならず者に追い回されたりグレンが無関係な人間を轢き殺したりしたせいでケビンを探したくても探せないまた振り出しに逆戻りという展開に失意した。

「どうして神様は私達に苦行を押し付けるの!?私達には人権はないの?お願い・・・助けて・・・」

サマンサは涙ながらにグレンに訴えた。その様子を見てグレンはボーグナインの時を思い出してこの場を立ち去った。

「私とお前は会わなければならない運命だったかもな。」

そうするとグレンはからのようにサマンサから立ち去った。

「待って・・・こんなんじゃ・・・」

サマンサが止めようとするも間に合わなかった。

「私はたった1人でどうしたら・・・」

そしてサマンサはたった1人で彷徨い続けそしてグレンはマルセイユの悪党共を皆殺しにして現在に至る。


その話を聞いて2人はグレンとサマンサとの過去を聞いて深刻に受け止めた。

「これが私の罪。お前達を巻き込んだ事については詫びよう。」

グレンは2人に申し訳なく謝罪した。

「私がボーグナインとの件で誰も信用しなかったのはわかっているよな。」

「ああ、あのニキビ野郎の散々振り回されて裏切られたんだろあんた。悔しいよな・・・誰かの為に命を賭けることをあそびに使うバカな悪魔もどきに・・・!」

ケビンはグレンがボーグナインに振り回されていたことを怒りそして非力な自分自身を罵倒した。

「・・・・・・」

ルナールはただ黙ったままでグレンを心から許すつもりはなかった。

「私はお前達に殴られる覚悟はある。」

グレンは仁王立ちして無防備な状態で2人に殴られる覚悟をした。

「さぁ、ケビン。ルナール。この私を思う存分殴り倒せ!私は罪人・・・罪人はそれ相応の償いをしなければならぬ。」

グレンは2人に殴られる覚悟をしたが・・・

「俺はお前を許す許さないと思う気持ちは強い。でも、姉貴のことを救ってくれたあんたは殴られる人ではない!勿論俺も姉貴をあんなふうに変えてしまった張本人。やろう!俺達で姉貴を救って見せよう!」

ケビンはグレンを許した。

「本当か?」

「それくらいしなきゃ俺が許さないからな。」

しかしルナールは無言でグレンのところへ駆けつけた。

「ルナール、お前・・・」

バチン!

「あっ・・・」

ルナールはグレンの頬を思いっきり叩いた。

「ルナール。」

「しっかりしなさい!」

ルナールの怒鳴り声にグレンもケビンも驚きを隠せなかった。

「サマンサさんを助けるのはあなたの役目でしょグレン!自分のケジメはちゃんとつけなきゃダメじゃない!」

ルナールはグレンに一喝した。

「悪いなルナール。おかげで目が覚めたよ。」

グレンはルナールに礼を言った。

「尚更です。」

「行くぞ!俺達は姉貴を救い出す!」

「おう!」

「はい!」

3人はもう止まらない!


フランスのパリにて。

「ファハハハハ!燃えろ燃えろ!地獄の業火で炙り焼きにしてくれる!」

サマンサはシャイターンの兵と共にパリを暴れまくった。

ドォーン! 突如謎の爆発がシャイターンを襲う!

「くっ!何者!」

「我らはグレン一行!お前を止めに来た。」

そしてグレン達はシャイターンを潰しにかかる! 続く

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