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第四話 ~月と尻と魔王と呪われしTシャツ~



そのあと俺とヴァンタはお様のお城に招待された。WOW!


王様の部屋に向かう途中にウォーリアーは城の歴史や王様のすごいところを

子供みたいに説明?自慢してくれた。


「ごめんなウォーリアー。

嬉しそうに説明してくれてるところホントに悪いんだけどさ、

一言だけ言わせてくんないかな?

城の説明とかいいから早く服をくれぇえええ!!」



そう、俺は未だに全裸だった。




「服が欲しいのですか?でしたら、私のお気に入りをお貸ししますよ」

「マジで!?ありがとう、本当にありがとう!マジで助かるよ…」


なんだよコイツめっちゃイイヤツじゃねぇか…!


「すこしお待ちを」

そういうとウォーリアーは目の前で服を脱ぎ始めた。


「what's!?」

「えっ…?」


ガチャガチャ カチンッ

カチャンカチャン

ボンッ!


重そうな騎士の鎧を外すと

下から押さえつけられていた BIG バスト!が飛び出してきた。

WOW!ビッグマウンテン!でっけぇ!


「うわぁ、でっか…」 

あまりのデカさにヴァンタも驚いている。

俺達は目の前で突然始まったストリップショーに釘付けになっていた。


「では、これを着てください」


そう言ってウォーリアーは俺に

一枚の脱ぎたて黒Tシャツを渡してきた。Good smell


「おぉ、ありがとう!色んな意味でありがとう!!これで全裸生活とも

おさらば…ん?」


何だこのTシャツ?

よく見ると胸のあたりに黄色い横文字が入ってる。


「えっと、「I LOVE キャッスル♡」…?」


なんだこのドンキで売ってそうな絶妙にダサいガラTはぁ!!?

しかもまた城かよ!!こいつどんだけ城好きなんだよ!


「どうですか?素晴らしいデザインでしょう?お気に召しましたら

奥のギフトショップで買うことが出来ます」

「あ、うん…」

「どうかしましたか?早く着てください」

「わ、わかった」


俺はぶかぶかのTシャツをしぶしぶと着た。

あっ意外と汗臭くない。

女の子特有?の柔らかでいい匂いがする、WONDERFUL!


「着ましたね、では参りましょう」

「あぁ」




テクテクテクテク…Walk walk




「あのー…Tシャツお気に召しませんでしたか?」

「え!?いや、えーっと…全然好きですよ!?」

「少し戸惑っていた様子でしたが…」

「いやいやいや、そんなこと無いですよ!気のせいですよ気のせい!」


「そうですか 失礼しました。」

「気にしないで!大丈夫!It’s OK!」





テクテクテクテク…





…ピタッ






「キサマにはこの服の素晴らしさがわからんのかッッ!!!」





「えええ!?なんだよいきなり!?俺なにも言ってないんだけど!?」



いきなり何を言い出すんだコイツ!?


急に立ち止まったウォーリアーを不審に思っていると、

いきなりくるっとこっちを向いてキレてきた。



「愚か者め!私の服に対する貴様ら二人の嫌悪に満ち溢れた軽蔑の眼差し、

気付かぬとでも思ったか!!」

「え!?ヴァンタも!?」

「…………」


「くっ、勇者でなかったらこの場で叩き切って

やるというのに…!」

「切るの!?Tシャツなんかで!?」


怒りで顔を真っ赤にしてぷるぷると震えるウォーリアー。


「ちっもういい!時間を無駄にした、とっとと付いてこい!」

「あのー」

「なんだっ!」

「まじでごめん So Sorry…」

「うるさいっ!!」


俺達はウォーリアーと共に王様のいる所へ向かった。





~王様のいる場所~





「おお!!勇者様!よく来てくださいましたな!!

待っていましたぞ!100年ぐらい!」


王室にたどり着いた俺達を王様は満面の笑顔で迎えてくれた。


王様の年齢は、パッと見て40~50代くらい?

服装はRPGの王様がよく着てる王族っぽい赤マントと王冠。

二重で切れ長な目、一見怖そうだけど刻まれたシワのせいか優しそうに見える。

眉毛も髭もモサモサだけどちゃんと手入れされていて、見苦しさはない。


芸能人で例えるならインディー・ジョーンズみたいな感じ。

普通にハリウッドスターで居そう。

マジでサインください!って感じ。


「a…」

「おい、王の許可無く話すんじゃない!」

「よさぬかウォーリア!勇者様に無礼であるぞ?」


うっ…とどもりながらすごすごと後ろに下がるウォリアー。

こんなに気が強い奴でも頭が上がらないんだな、王様すげぇ。


「失礼しましたな!私の名前はキング!この国の王様ですぞ!はっはは!」

豪快に笑いながら自己紹介をする王様、めっちゃいい人そう。


「はーはは!ところで先程から気になっていたのだが、

勇者様の隣にいる女性はどなたかな?」


「ヴァンタで~す」


「ヴァンタ?」


?マークを浮かべる王様。

ウォーリアーが間に入って説明を入れる。


「失礼ながら…王様、彼女の名はヴァンタ。

暗黒MAX、死の魔女のヴァンタでございます。」



ざわざわざわ!!



死の魔女ヴァンタだと!?

なぜそんな危険人物がここにいるんだ!

まさか王の命を狙いに…っ!

勇者様は何故ヴァンタと抱き合っておられるのだ?

ロリコンなのでは?

か、かわいい…


ざわざわざわ!!


「皆の者、静かに」


ピタッ

しーーーん



「よろしい。ははは、みなそう慌てる必要はない。我々には勇者様がついておる」


「しかし、これは困りましたなぁ…なぜ死の魔女ヴァンタが

勇者様と共にいるのか、証明していただかなければいけませんぞ?」


こえぇ!!

優しかった王様の目が一瞬、ギラリと鋭く光って見えた。



「おぉ、そうじゃそうじゃ!勇者様よ、一つお願いがあるのですが」


やべぇ、何かいやな予感がする


「…はい、なんですか?」


「勇者の紋章を、見せては頂けませぬか?」



あー、やっぱそうくるよねー、はいはいわかってましたよ。

正直、ちょっと慣れてきた自分がいる。

でもさー俺のお尻はフリー素材じゃねぇんだぜ?

俺はしぶしぶ王様にお尻を見せた。


つるんっ


ぴかーーーーーんっ




「おぉ、これはまごうこと無き勇者の証、月の紋章!!」



ざわざわざわ


おぉ、本物だ、本物の勇者さまだ!

ま、まぶしいっ!

何と神々しきお姿なのだ!

プリケツダァ!

汚ねぇケツだなぁ!


ざわざわざわ


あれ?何か俺のお尻光ってね?

というか、おい!だれだ俺のお尻の悪口言った奴は!!


「もうよいですぞ勇者様、しっかりと拝見させていただきました」

何かその言い方やだなぁ、お尻がむず痒くなる。

俺はめくりあげたTシャツを下してお尻を隠した。


「確かにあなた様は勇者であることに違いありません。」

「何故死の魔女ヴァンタが勇者様に引っ付いているのかはわかりませぬが、

きっと勇者様にしかわからぬ深い考えがあるのでしょう。これ以上の詮索は

いたしませぬ。」


えっと、じゃあ俺は…名実ともに?


「あなた様の濡れ衣は全て晴れました。数々の無礼をお許しください…」



無実だぁああ!!!やったー!!



「あーマジでよかったぁぁああ…、これでようやく変態扱いされなくてすむぜぇ」

「…ちっ」

おい、今舌打ちしただろウォーリアー、聞こえてるからな!


「では改めまして、勇者様の名前を教えてはいただけませぬか?」

「そうそうそう!!旦那様!お名前!お名前言ってください!」

「お、おう」


王様と周りの兵士達(ウォーリアーを除く)は、

目をキラキラさせながら俺の名前を心待ちにしてる。

ヴァンタも俺の腕を強く抱きしめながら、

きらきらと目を輝かせている。


というかそうだよ!

ヴァンタがまだ俺の腕を離してないじゃん!

ずっと腕掴まれたままだよ!可愛いから良いけどさぁ!


「勇者様」「旦那様」


「「お名前をお聞かせください…☆♡」」


なんか恥ずかしいな、名前をここまで求められると…。

でもいいや、濡れ衣も晴れたし。

みんな俺の事ヒーローみたいに崇めてるっぽいし。

きっと俺、これから幸せな異世界ライフを送れるんだろうなぁ…!


うわ、なんか急に興奮してきたな…。


よっしゃ!言うぞぉー!Fooooo!


あっでも、ミドルネームを言うのはガチで恥ずかしいからやめとこう。


よし!!


「佐藤 創真です!!」








「「「「「はっ?」」」」」








えっ?えっ?えっ?

なんか空気がいきなり冷たくなったんだけど。

え? なんで? 何かおかしなこと言った?

もしかして異世界だと日本語の名前って通じないの?

おいおい、なんかみんなからの目線が怖いんだけど、マジでやめて!!!!!!



「あ あのー? なんでいきなり気まずくなったんですか?」






”俺なんかやっちゃいましたか?”







!!!!!!!!!!!




ヒュッ


ズガーーンッ!!!



「ぐぇっ!?」




何が起きたのか分らなかった。


とにかく身体中が痛い、主に顔と首がめちゃめちゃ痛い。


具体的に言うと地面とキスしてる。


what's? いったい何が…。


「キサマ…ッ」


ウォーリアーが俺の背中の上に乗って首を掴んでる。いや、エロい意味じゃないから!

どうやら俺はウォーリアーに床に叩きつけられたらしい。


ギュウウウウウウウウウゥ!!!


痛たたたたたたあ!!!!!


というか何するんだよ!いきなり!!!!!!


「だんばえげぁ(旦那様好き)」

てかヴァンタも一緒に床に俺と一緒に倒れてるんだけど!

これでも腕から離れないの!?どんだけ離さないんだよ!!!!!



「貴様…ッ!今、サトウソウマと言ったな!!」

「ぞゔだげど whyだんで ぞんだにおごってるの!?」


「しらばっくれるな!それは、その聞くも禍々しく悍ましき、忌まわしい名は…」


「”異世界からの破壊者””漆黒の堕天使”第六天SUPER大魔王”サトウソウマ”に他ならぬであろうが!!」


「shぐふぃh…(大魔王?)」


え?まって、どうゆうこと?ていうかサトウソウマってバリバリの日本人じゃね?


というか…




「ただの中二病じゃねぇかぁああああああああああ!?!?!?!?」




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