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37.5

 すっかり寝静まったリリアを見て、彰は懐から小さな箱を取り出した。手のひらに乗る大きさの、小さな黒い箱。

 山で蟷螂の死体を埋めているとき、彼の服から見つけたものだ。


「木製…………、じゃねぇな。プラスチックか?」


 箱はツヤツヤとした軽い素材。横には、小さなダイヤルとボタンが付いている。彼の持ち物の中で、この箱だけ異質な存在感を放っていた。

 試しにボタンを押してみる。しかし、その箱はなんの反応も無い。


 どう見ても、この世界のものではない。樹脂をこれだけ正確に成形する技術が、この世界にあるとは思えないのだ。

 文明のレベルが明らかに違いすぎる。


 誰が作ったのかは分からない。しかし、ただ一つ確かなことがあった。

 それは敵は九頭龍ではないということ。彼らの背後に、高い文明を持った存在がいる。


――アキラは死なないで


 リリアの言葉が脳裏をよぎった。


「大丈夫。死なねーよ」


 言い聞かせるように呟くと、その小さな箱を握りしめた。

第四章おわり。

長かった……

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