表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迷宮掌編集  作者: tei
17/33

かくれんぼ

「佐藤君、見っけ」

 花ちゃんの明るい声とともに、ぼくは見つかってしまった。とうとう見つかったなという少し悔しい気持ちと、見つけてもらえてホッとする気持ちと。

「あと誰が残ってる?」

「佐藤君で最後だよ」

 差し出された手と共に、明るい日差しの下に出る。慣れた暗闇が、一気に遠くなる。ぼくとかくれんぼをした頃より大きく、お姉さんになってしまった花ちゃんが、目を細める。

「こんなに長いこと、見つけてあげられなくて、ごめんね」

「ううん、いいんだ」

 隠れている間に、ぼくがいたトンネルは取り壊されてしまった。時間はかかったけれど、花ちゃんは、ぼくの骨を見つけてくれた。

「見つけてくれて、ありがとう」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ