表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
炎に愛された青年と炎騎士  作者: 京ノ条武丸
2/2

第2話:出発

転機が訪れた

僕が16歳の時、村にイシュール王国でも最強と言われている騎士が訪ねてきてくれた

その騎士の名は『イーフ』

炎騎士と言われている最強で最高の憧れの王国騎士団総団長である

まさかの彼がこの村に来たというのだ


「おい!サンスネル!!王国騎士最強のイーフ様が村に来たらしいぞ!」


僕が村の裏手にある山で剣の素振りをしていると、山の斜面からスローンとスインスが走ってきて、衝撃な言葉を言った


「え!それは本当!!?」


僕は興奮しながらスローンに聞き返した


「本当だ!村で畑作業をしていたら見えたんだ!」


「・・・・・お前、彼のこと尊敬してたろ?」


「もちろん!急いで村に戻ろう!!」


僕らは急いで下山し始めた


・・

・・・


村に戻ると、村長の家に人だかりができていた

そのうちの一人が僕らに気が付き声をかけてきた


「おい!3人とも!早くこっち来い!」


僕らが人だかりに近づくと、中から憧れの人が家から出てきた


「君がサンスネルか?」


「は、はい!!!」


「俺は王国騎士総団長のイーフだ。よろしくな」


憧れのイーフ様が僕に握手を求めてきた


「よ、よろしくお願いします!!」


僕がイーフ様の手を握ると、イーフ様は頷いた


「うん。良い手だ」


「え?」


「これは、何年と木刀を振ってきた者の手だ。俺は風の噂で、この村に将来有望な子がいると聞いてな」


「え?」


「どうだ?俺らと一緒にイシュール王国最大の都市、王都イシュタリアへ行かないか?」


「ど、どういうことでしょうか?」


「俺は後継者を探していてな、お前なら良いと思ったのだ。どうだ?考えてくれないか!」


「行きたいです!・・・でも」


「大丈夫だ。後ろの2人は後継者としてではないが騎士見習いとして、共に来るのを許可するつもりだ」


「本当ですか!」


僕は嬉しかった

憧れの人の後継者に選ばれたこと

スローンとスインスも一緒に王国へ行けること


「よっしゃー!」


いきなりスローンが声を上げた


「サンスネル!スインス!ここで鍛えといてよかったな!!」


「ああ!!」


「・・・・ああ」


「話は決まったな。親御さんとは話をつけてあるから、出発は明日の早朝だ。それまでに準備と別れを済ませておけ」


「わかりました!」


僕らは準備をするために家へと帰った

当分はこの村へは帰ってこれない。そう思うと少し寂しい気持ちになった。

僕はその気持ちのまま眠りについた


そして翌朝、両親と別れを告げ、イーフ様たちとともに王都イシュタリアへと出発した


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ