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俺を殺せる者はいるか!  作者: Tkayuki 冬至
第二章 狙われた女神の分身体達《ヒロイン達》
34/47

九十九篝は、ヒロイン⑥と……おや、ヒロイン⑥様子が?

お待たせしました……かな?


読者の皆様、感想・評価ありがとうございます。


手洗いうがい、してくださいね?


今回はヒロインの1人……が登場?


タグ、変更しました。



『戒めの鎧ネメシス』を貰いに行こうっ♪


そんなルンルン気分で、気を抜いたらスキップをしてしまう程楽しみにしていたのだ!今朝、ヴァッカスから電話が着て、「今日昼過ぎ取りに来い」だってさ!やったねっ!


早朝から気分ルンルンなので、朝食は張り切りすぎてしまった。エッグベネディクトを作ったのは良いが、ネメアちゃんならもっと食べるかとベーコンだけじゃなく、俺お手製ハンバーグーとかトマトにアボカド。そして最後にとろーりと溶けたチーズをかけちゃった☆


昨日の夜は皆物足りなさそうにしていたので、朝なのにも関わらずがっつき過ぎである。うれぴぃ♪特にネメアちゃんは口回りをソースでベトベトになりながらも、目を輝かせながら食べてくれたのは素直に嬉しかった。ギャルとビッチは「ふとる~」と嘆いていたが、朝はしっかり食べた方がいいと思うよ?狼女は食べ終わった後、珍しく目を閉じつつも幸せそうな表情してたな。しかも「……今日も美味しい。この世に感謝」と何か言い出したのはビックリだ。確かに自分でも驚くほど上手く出来ていたからな。


で、御機嫌が良いネメアちゃんを探索の場所にある、川の近くで特訓である。まあ、基礎基本を徹底するのをモットーとしているので走らせたり、体幹を鍛えたりといった事をさせていた。体幹については、"命!"(わかる人にはわかる)をさせたり、川に頭を覗かせている石を片足のみので移動したりだ。


で、帰宅後にネメアをギャル達に預けてヴァッカスの元へ赴いた、という訳である。しかし、ネメアはギャル達になついて昼食を食べたらスヤスヤと寝ていたな。その時俺は黒猫さんのご飯を用意してから来たから……うん、黒猫さんも特に狼女になついてるんだよ……。



……で、ヴァッカスの元へ着て『戒めの鎧ネメシス』ゲットだゼ!!!って直ぐに俺の物になるかと思えば、何故かそこに先約がいたのだ。



「やぁ、君が九十九篝君だね」



誰だよコイツ(・・・・・・)


え、誰ダレだれ?


線の細い爽やか美少年は誰なのか。


え、知らん。


見たことねぇぞ?



「あはは。()は『トゥール』。『トゥール・トラジェディア(・・・・・・・)』この国の王子(・・)なんだけどね」


「───はぁ?」



いや……待て。


トゥール・トラジェディア。


知っているさ。


知っているもなにも、ヒロインの一人でありこの国、トラジェディア国の第二王女だ。


そして、ヒロインの中で唯一『五大属性』の"風"を操れる存在であり───あ、そうです。俺の妻でしたよ、はい。理由は色々あったけど、最後は……確か、あれ?なんだっけ(・・・・・)?いやー、待て?うーん……お馴染みの様に、NTRて、あ、れ……?


首、ちょんぱは……最初だし、二度目はトゥールに毒を盛られて……三度目は……?三度目は、確か───あれだ。とりあえず、殺されたのは間違いない。と、いうか、そうだと脳裏にこべりついている様な、そんな感覚。


……てか、おい。


王子(・・)、だと?


いやん、嘘っ。性転換しちゃったの、トゥール!?


い、いや、俺は関係無いけどさ?それでも、驚くでしょ!何時もループしていて、しかも妻だった相手が次のループで男だったとか!



「あ、あれ?どうしたのかな」


「……いや、何でもない」


「僕、来年からヴァーリ学園に通うんだけど……九十九君よりも、九十九先輩の方が……いいのかな?」



年齢は同じ、か。


だがしかし、聞いたことが無いぞ。この国には王子は一人だけ。第一王子だけだ。そして王女が多かった記憶がある。うーん……なんだ?やっぱり、名前的にもトゥール……なんだろうか。


いや、しかしだ。


俺の予想では、目の前にいる美少年はトゥールが男装した姿だ。うん、間違いない。だって長かった髪をショートにした姿のトゥールだもん。それに背の高さとか色々と同じだし……びっくりさせんなよーもー!



「貴様、女か」


「よく疑われるんだけど……九十九先輩だけには言われたくないかな。でも、口だけじゃいくらでも言えるから───」


「む?何を───」



トゥール(男装)は俺の右手を掴んだかと思うと、そのまま───ぁ、自分の股間、に……は?いや、何やってんのさ?いくら女でもそんなことを─────そん、な……ことを……?



「わ、わかって……もらえた、かな?」


「───」



あ、れ?


その右手には、しっかりと───少し幼めな逸物の感触(・・・・・)が、ありまして……。うん、間違いなく、男の象徴だ……。


……男か。トゥール(男)だったのか。


そしてトゥール、お前俺に自分の股間を握らせつつ頬を染めるな。更には潤んだ目で見てくるんじゃねぇ!てか、俺も俺で何やってやがる!?



「何やってんだ、クソガキ……」



そーだよねぇ!?ごめんなさいねぇ!?!?俺のせいじゃねーと思うんだけどもね!?!?トゥールのせいだよね!?


ヴァッカスはヴァッカスで俺をゴミを見るような目をするのは……仕方がない。でも、俺だけじゃなくてトゥールもじゃね?



「何をするか、戯け!」


「ぁうっ!」



俺はトゥールの手を払う様にして、若干怒った口調でデコピンを喰らわす。だって、完全にセクハラじゃねーか。あ、いや男同士だけども適応される筈!幾らなんでもトゥールが悪いしなっ!


しかし、予想が外れて男かコイツ。


まあ……苦労したんだろうな。俺も似たような感じだったから、何か親近感が沸く可能性ありだ。こんな変な事をしてきたのも、散々女だと思われて来たのだろう。容姿だけで女だと間違えられるなら、最終手段として男にしかないものを直接見せるか触らす、か……美少年な王子様だから許されたのだろうが、一般的にな犯罪だぜ?やめてくれよなっ!



「貴様が男だったのはわかった」


「理解してくれて何よりだよ……」



理解する為に己を犠牲にしてるけどな!やめた方がいいと思うよ?人によれば襲われて犯されるかもだからなっ!



「で、貴様は───」


「ごめんね?単に僕は噂の九十九先輩を一目見たかっただけなんだ」



どうやら王族やら一部の貴族達やらは俺は人気者らしい。確かに、一応はこの国を救った事になるもんな。結果的に救っちゃった訳で、最初からその気は無いんだけどもね……。



「この国の英雄(ヒーロー)なのさ、九十九先輩は。男なら英雄(ヒーロー)に憧れるものでしょ?」


英雄(ヒーロー)だと?何を言うかと思えば……俺は単に戦いを楽しんでいた戦闘狂だぞ」


「それでも、先輩は間違いなくこの国の英雄(ヒーロー)だよ」



何だコイツ。


何故ここまで持ち上げるか。しかし、話の内容からヒロインと女神達の事は話していないみたいだ。理由はわかないが……まあいいか。



「じ、実はお願いがあってね?」


「他に頼め。俺はヴァッカスに用がある」


「おいおい止してくれよクソガキ。王子の相手をしてやれよ」



えぇ、ヴァッカスさぁん……。


俺、鎧欲しいだけなんだよぉ。何でようわからん王子様の相手をしなきゃなれねぇんだよー、ふざけんなよー。



「おら、俺席外してやるから」


「いや待てヴァッカス!」


「王子様の相手をしてやれば、ちゃんとやるからよ」



うがぁぁぁぁぁあ!?!?


どっか行くなよ、ヴァッカァァアスッ!!!


いやだよ、やめてよ、いじめないでよ───!!!



「そんなに嫌がらないでよ……」



嫌がるわボケぇ!


何だよこれ。何で初対面の男と相手をしなきゃいけねぇんだ?いや、話し相手か?なんだよー、なんだよーヴァッカスぅ……俺、『戒めの鎧ネメシス』が欲しいだけなんだよぉ……(泣)



「……何だ」



もう……頼みを聞こう。


さっさと聞くだけ聞いて帰ろうよ。おうちにかえろーよ!



「えっ、えっと……僕、ずっと王宮で暮らしてて、その……」


「さっさと言え。鬱陶しい」


「ぼっ、僕とっ!友達になって……くれません、か?」


「……」



はいはーい、しゅーごーぅ!


はてさて?


何言ってんだこの王子サマ?


友達になってください……?


たッッッハァ───っ、めんどくせっ!



「誰が───」


「友達になってくれたら直ぐに『戒めの鎧ネメシス』を頼んで持ってきてもらうから!」


「友になってやろう」



ぇ、なに?


だって直ぐに『戒めの鎧ネメシス』くれるんでしょ?


なら仕方がない。トゥール君の友達になってやらんでもないよねッ!なになに?手のひら返し感が半端ないって?何言ってんのさ。俺の要求をストンと飲み込んでくれる奴は嫌じゃないぜ?



「よ、宜しくね先輩」


「ああ」



そんなこんなで!


ゲットしやした、『戒めの鎧ネメシス』!!!


白銀の鎧で、シンプルなデザイン!シンプルオブベスト、だな!


この『戒めの鎧ネメシス』は、見た感じ聖騎士とかが身に付けていそうな神聖な鎧だが───残念でしたッ!この鎧は見た目は綺麗だが、有名な呪いの鎧であるッ!!主に着用者の魔力を永遠に喰らい続ける、生きた鎧。


───縛りには、もってこいだよネッ!



「でも先輩。魔力だけを喰らうその呪いの鎧をどうするんだい?」


「貴様に関係あるか」


「……友達なのに」


「阿呆が。友であろうと言えぬ事もあるだろう」


「それもそうだけど……」


「───まあよい。『戒めの鎧ネメシス(この鎧)』も手に入れた事だ。特別に話してやろう。この鎧を使い、己の力を試そうと考えていてな」


「魔力が、封じられているのに?」


「だからこそ、だ。縛りのある方が尚、楽しいであろう?」


「……」



最近、モンスターが全く近寄って来なくなっからな。恐らく、俺の魔力だけではなく───中に宿るヒノガグツチの魔力の影響が余計になっているのだろう。昨日寝る前にヒノガグツチと会話したが、『原初の火』・『始まりの火』等と呼ばれる神々にとっては有名神らしい。が、他に聞きたい事があったのだけど……女神達の事とか、肝心な事には話さなかったな。いや、話したくない、というより話せないのか……?


まっ、とりまヒノガグツチの魔力が邪魔で中々モンスターと遊ぶ楽しみが減ったからな。強すぎて辛いっ!


そ☆れ☆にっ♪


この『戒めの鎧ネメシス()』を装備する事で、顔を隠せるからな。顔が割れている場合もあるから、少し暴れても問題ないだろう。それに、ヒロイン達に関しても調べたい事もあるからな。具体的にはヒロインじゃなく、女神か。昨日のデートでビッチが話していたリベリアを襲った相手も気になるしな。


あっ、プレゼント喜んでくれたよ、ギャルも狼女も。ネメアちゃんは全くよくわからない様子だったケド……。


さて、だ。


一応だが、友となったトゥールをどうするか……なのだが?



「先輩?」



本当にヒロインのトゥールと同一人物なのでは、と思える程、男でも可愛いんだよなぁ……。ま、男だし、同一人物ではないか。流石にな。


ヴァッカスは俺に鎧を渡した後、何やら用事があるからで王子様を送ってやれだってさ。なんだよもー。けど、この国の第二王子らしいから、狙われる危険もあるから……それはそれで強い奴に会えそうな気もするのでいいかな。


と、言うことで護衛みたいな感じに『戒めの鎧ネメシス』を装着した俺に何やら申し訳になさそうなトゥールは言うのだが……王子だけ、という立場だけじゃないな、狙われるの。容姿からして、女性陣に狙われる可能性の方が高い。


───にしても、『戒めの鎧ネメシス(この鎧)』すげえな。呪いの鎧とか言ってるが、着たら俺の身体に完全にフィットしてるぞ。動きやすいし、手足の関節も伸び伸びと動きやすい。けど、やはり魔力を喰らう鎧。『具現化魔法』が使えねぇ。もう、これは完全に体術のみか……。


うん、いい縛りだネッ!


よしよしっ♪今、機嫌が良いからヴァッカスの頼みであるトゥールを送りに行こう、そうしましょうっ♪



「さっさと行くぞ、トゥール」


「!う、うんっ!」






残りヒロインは一人。


この章で登場すると思います。


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